こんにちは、岡田歩です。（自己紹介はこちら）
Facebook って「この日の思い出」として
過去の記事が上がってきます。
16年前の宝物みたいな一瞬の出会いの記事がでてきました。
セドナで出会った完全非スピリチュアルおじさんのお話し。
セドナに行っても日本人をはじめとしてアジア人は珍しかったし、
アメリカ国内旅行でも、今ほど注目されてなかった時代。
セドナを訪れるたびに新しい出会いがありました。
出会う人たちは、スピリチュアル系の仕事をしている方や、
深く関わっている方、
ネイティブ・アメリカンの伝統を受け継いでいる人がほとんどでした。
でも、そのときには、いつもとは、
ちょっと違うタイプの方々とも出会いました。
まったくスピリチュアルに関係のない
ゴルフおじさん。
ホテルに滞在中に出会いました。
そのホテルでは、朝食はプールサイドのテラスで食べるのですが、
テラスの入り口がわからずきょろきょろしていると、
50代ぐらいのおじさんが指で入り口をさして教えてくれました。
（私は当時30代後半、50代はおじさんと思ってました）
とっても感じはよいのだけど、なんとなく存在が不思議です。
精神世界的な不思議という意味ではありません。
このホテル一人で泊まっている人が他にいないのよ。
（私は一人だったけど。。。。）
すぐ近くにゴルフコースがあるので
大体はアメリカ人の中年以降のご夫婦や団体様ばかり。
一人で食事をしているのは、私とそのおじさんだけ。
見た感じは、ゴルフっぽい（５０代で日焼けしているからという、
ものすごい偏った判断）のですが、
ゴルフって一人でするイメージないけど。
なんてことを、一瞬のうちに考えて、一瞬のうちにパッと忘れて、
バイキングにまっしぐら。
おかげで無事、無料ブレックファストにありつけてほっとしていると、
さっきのおじさんに「日本人の方ですか」と話しかけられ
朝食をご一緒しました。
おじさんは、シアトルから出張でアリゾナに来たので、
ついでにゴルフをしにセドナに来たそうです。
お一人で滞在だそうです。
（偏った判断力ですが、全部正解！）
シリアのダマスクス出身で、大学生のときにアメリカに移住して、
現在はトラックの販売をなさっているそうです。
ラフィークさんというお名前は、お友達という意味なんだとか....
ヒーリングも、精神世界も、ボルテックスも、ほぼ関係なしで、
興味なし。
でも、私が精神世界系の話をしても
自然な感じで聞いてくれます。
翌日の朝食もご一緒させていただいたて、
もうちょっとディープな世間話をしていたときに、
こんなことをおっしゃってました。
「3年前に離婚して、そのときは、感情がすごく不安定になった。
寂しかったし、どうしていいかわからなかった。
だって、20年も一緒にいたのがすっかり状況が変わってしまったのだから。
友達の集まりにいって、独身の男の友人と話をしようと思ったら
この年だったら、たいていは離婚して独り身で
僕と同じ立場の人と話すことになるのだけど
みんなものすごく孤独で、後ろ向きなことばかり話すんだよ。
そんなことをうだうだ言うのを毎回聞いていると、
自分もこれではまずいという気になってね、
とりあえず、そうした友人たちとは、
ある程度距離をとることにした。
一人の時間が増えて、僕がしたことは
自分とデートすることだったんだ。
たとえば、夕食を食べるにしても
一人だからといい加減にすませたりしないで、
きちんとテーブルをセッティングして、
キャンドルをともして、くつろげる音楽をかけながら、
素敵な雰囲気の中で食事を楽しむ。
もちろん、テレビを見ながら食べたりしない。
そして、楽しいところや、美しい場所に出かけていったり、
自分とデートして時間を過ごすようにした。
そしたら、いつのまにか、自分の心の中に、
自分が求めていた幸せ感があるのが感じられるようになった。
昔は、奥さんをはじめてとして、自分の外に求めていたものが、
自分の中にあったことに気がついた。
それからは、一人でいてもぜんぜん平気さ。
だって、その感覚は自分の中から沸いてくるのだから。
君は不思議がっていたけれど
ゴルフもこうして一人で楽しんで何の問題もない。
メキシコにタイムシェアの別荘を持っているんだ。
去年だったかな、
離婚して以来、初めてそこに出かけたんだ。
一人で静かに休暇を過ごしたくなってね。
そこは、大きなリゾート型の別荘地で、
広大な敷地内に多くの人がタイムシェアで別荘を借りているんだけれど、
いろいろなレストランもあるし
美しい海に面していて、本当に素晴らしいところなんだ。
もちろん、そこでは、誰もが家族や愛する人と一緒にすごす。
それこそ、一人で来る人なんかいない。
別荘に到着すると、目に入るのは
愛する家族に素晴らしいときを過ごす人たちばかり。
さすがに、わが身を振り返って、すごく寂しくなったよ。
こんなところで、一人でなにやってるんだろうって。
でも、それも、ほんのちょっとしか続かなかった。
美しいメキシコの海を眺めているうちに、
いつもの自分の中にある幸せ感が満ちてきて、
こんな美しい場所でゆったりワインを飲みながらくつろげるなんて、
なんて恵まれているんだろうと
感謝の気持ちでいっぱいになった。
そのうち、また愛する人を見つけたいとは思うけど、
焦りはぜんぜんないんだ。
結婚というのは、双方がお互いのことを認めて、
受け入れて、譲り合い、
そして愛情を育てていくわけだから、時間をかけて、
分かち合える人を見つけたいと思ってるんだよ。
自分の心の中、目の前にあるもの、そして目の前にいる人に関心を向ければ、
どんなに自分が豊かなのか、いつでも感じられる。」
「ラフィークさん、すっごい感動。お話してくださってありがとう。
まさに今、ラフィークさんが言ったことを
自己成長系やスピリチャル系の
いろいろなワークショップや本で教えてるんですよ。
でも、なんか、難しく考えちゃったり、なにか受け入れられなかったり、
感じられなかったりして
ラフィークさんのように受け入れるまでに苦労する人も少なくないんです。
「そうゆう本を読んだこともないし
ましてやワークショップなんか出たことないからね。
知らなかったよ。
でも、いいことのようだから喜んでおこう！！！」
と朗らかに微笑みます。
聞いていた私も、とっても朗らかな気持ちになりました。
素敵な贈り物でした。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
素敵な贈り物は...
ラフィークさんは...すべての人の中にいます！
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