岡田歩です。（自己紹介はこちら）
さっき、校正の戻しを出版社さんに届けてきましたー（1月5日）！
もう体がギシギシです。
文字ばっかり見過ぎて、
自分がペラペラの二次元の存在に感じる。
歩くとまじでよろよろするー。
寝る時間もちゃんととっているし、
運動もそれなりにしているけれど、
よっぽどどこかが緊張してたんだと思うわー。
なんか、もうスカスカで
絞った後の雑巾な感じ。
明日と明後日はもう休みまくるわー。
提出したあと、
出版社が神保町だったので、
帰りは神保町ー御茶ノ水散歩。
３０年前、古書店業者の市場でアルバイトをしていた
懐かしの町です。
大学生のときはアルバイトが大嫌いだった。
働くの大嫌い！
でも、めっちゃ気に入ってたアルバイトが一つだけあった。
古本の市場のお仕事！
たくさんの古書が山になっていて、
それに封筒がついててね、
それに古書店さんが値段を描いた紙を入れていくの。
入札。
わたしは、その封筒を開いて、
値段を確認して、誰が競り落としたか確認する係。
オークションだね。
古本屋さんって、めっちゃ癖が強い人が多いんだけれど、
それに比例するかのように、字もみんなほぼ暗号。
それを解読するのです。
これ間違っちゃうと、かなりまずいので、
緊張感＆ギャンブル感があって面白かった。
バブルがはじける直前とはじけたときにまたがって
アルバイトしてたんだけれど、
リッチ系の古本屋さんは
他の人とけた違いな価格をつけて、
バンバン落としていくんだよね。
もう、札をみた瞬間に、
金額とか見なくても、
字体だけで、あー、この本屋さんが落とすなってわかるレベル。
いっつもアルマーニのスーツな羽振りのいい古本屋さんもいたなぁ。
よくごちそうしてもらったり、私的にはめちゃ貴重な植草甚一の書簡をゆずってもらったりもしたっけ。
貧乏そうな雰囲気で商売度外視っぽいマニアみたいな店主の人が
たまーに、こっちが心配になるような金額の札を入れて、
競り勝つったときは、おおぉーっ！って
めちゃ興奮したわ。
当時は非常に珍しかった鼻ピアスに、金髪の私でも
アルバイトさせてもらえたし、
すごく優しくされたわー。
今じゃ考えられないかもだけれど、
あの頃は金髪だとバイトに雇ってもらえなかったりしたのよ。
市場の運営員の本屋の若手従業員さんが、
モッズっぽい髪型をしてたから、
「それモッズですか？」って聞いたら、
モッズで、そのことがきっかけで、
バンド遊びが始まって、
それがご縁でGラブにインタビューしたり、
ニッキー・シックスとすれ違ったり（？）につながったり、
家族ぐるみのお付き合いになったり。
ある本屋さんに別途で超ラクチンなアルバイトを頼まれてね。
そのご縁で、その本屋さんがニューヨークのクリスティーズの
オークションに行くときに、マイレージでご一緒させてもらったりもしたんだった。
楽しい思い出しかない！
市場のそばをとおりかかったとき市場のシャッターが開いてて、
たくさんの本が運ばれてるのをみて、
なんだか嬉しくなっちゃった。
今、本が売れないからさ、古書店とか厳しそうって、
ちょっと気になってたの。
当時からずっとある本屋さんが思ったよりまだたくさんあったよ。これまた嬉しかった。
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