気になる人に初めてメールや電話をする時の手順はいくつになっても同じだ。


発信ボタンを押す指が震える。

いつまでも押せなくてモジモジ。

時間だけが過ぎていく。


断られたらどうしよう。

出てくれなくてコールバックもなかったらどうしよう。

そんな寂しい思いをしたくなくて弱気になる。


年を重ねるに連れて

自分が出来るだけ傷つかないように守る術を学んでいく。

気持ちが伝わらなくて寂しい思いをするくらいなら

一歩踏み出すのを留まろうとしてしまう。


若い頃は違った。

後先考えずにダメモトで踏み出せていた。

あの頃は良かったなと思う一方で

オトナなりの切なさに浸るのも悪くなかったりする。


明日から連休だけど連勤だ。

この忙しさにおいて部下がめざましく育つのを願う。

晴天が続き、街が賑わい、人々が笑う。

連休が明るいと平和だなと思う。


目立たなくてもいい。

有名じゃなくてもいい。

ただ楽しく穏やかに過ごす、

ずっとそれが魅力でいて欲しい。


早くシャツ1枚で過ごせる季節になって欲しい。

朝夕は少し冷え込んでるからまだまだジャケットが手放せない。


それでも4月だし桜も終わったというのに

肌寒さに合わせてダウンを着ているおダサちゃんがいた。


4月になったらウールものは着てはいけない。

寒くてもコットンを選んで、下に重ね着をする。


そもそも厚着をしてはいけないのだ。

パンプスは素足で、

ふんわりスカートには軽ピタトップスを、

胸元は開けて、

袖はたくしあげる。


コーディネートのどこかに春色を挿す。

髪型を変える。

メイクで使う色も明るく。

リップも艶やかに。


テレビや雑誌で「小エビ座談会」なるものの

存在を知った時、

ちょっとやばいと思った。


エビちゃんにはなれないのに。

なれないからエビちゃんはエビちゃんなのに。


エビちゃんになりたい小エビたちはかなりの確率でイケテナイ。

誰もがピンクトップスとふんわり白スカというコーデ。

巻き髪に流した前髪。

そして極めつけは可愛いとは言い難い小エビスマイル。


小エビの皆さん、お疲れ様です。

多分オトコは引きます。



6年間、連絡を取ってなかった昔の恋人と

ちょっとしたきっかけで電話で話すことが出来た。


彼の結婚が決まった時、相手が私たちの関係を疑ったことで

お互いに小さな誤解を重ねてしまったので

彼とは二度と会わないし、連絡も取らないと私は心に誓った。


そもそも彼は私が最初に就職した会社の先輩で、

仕事でもプライベートでも私の支えになってくれた大切な人だ。

私が4年間の勤務を経て退職し、

会社を移って実家に戻った事を機に

彼との恋愛関係が自然に終わった。


生涯大切にしたい人ベスト5に入る彼との久しぶりの会話。

会社から掛けてきたせいか、よそよそしく用件だけを済ませた。

突然の電話に戸惑ってしまい、訊かれた事に答えるしかできなかった。


慌てて切った電話に後悔した二日後。

また彼からの着信。今度はケータイから。

6年前の断絶事件でケー番をメモリーから削除していたけど

何故か下5桁だけは憶えていたワタシ。

ケータイに映し出された番号に震えた。


6年間ずっとワタシが元気でいるか気になっていたこと、

二人でよく通った店の前を通るたびに私の事を思い出していたこと、

これからもワタシの幸せを願い続ける、との彼の言葉に涙した。


人は、たった一つでも大切な思い出があれば幸せに生きていけるものだ。

誰かに大切に思われてる実感が暖かくて優しい気持ちにさせてくれる。

いわゆる勝ち組といわれるオンナたちには現実に寄り添う相手がいて、

ワタシにはまだいない。

でもワタシには遠く離れた場所で、静かに幸せを願ってくれる

太陽と月を兼ねた存在の人がいる。

誰かに愛される幸せを、少し思い出した気がした。

ありがとう。




最近良く使う言葉 「煮えきれん」。


オトコとの駆け引きがテンポよく進まないとき。

何気にちらつかせた気持ちが全く伝わってない時。

私が欲しい言葉を言ってくれない時。


2ヶ月ぶりに会ったHさんは、

こんなにおっさん顔だったかな?っと思えるほど顔だけは老けていた。

雰囲気は相変わらず私好み。

シワ加工のトレンチコートも素敵だったし。

好きになったわけでも、好きになりそうな予感さえもないけど

付き合ったら楽しそう(少なくとも私は)・・・。

2ヶ月前に初めて会った印象はそのままで、

適度なドキドキ感と何故か感じる安心感で満たされた夜だった。

寂しがりやなのにひとり好き。構いたがるのにそっけない・・・らしいカレ。

彼女つくるのめんどくさいなんて言ってたけどホントかなぁ。

彼女に対して夢中になってしまう自分が恥ずかしくて

言ってる強がりに聞こえてしまったけど。


その夜は急に仲間内で集まる事になり、

かねてから気になっていた高級点心店に出向いた。

前もって予定していたわけでもないのに

ランソンを飲みながら味わう一個参百八拾円のショウロンポウに舌鼓。

オトナの独身生活ってこれだからいいよね。

主婦になったらシャンパンの味なんて忘れてしまうだろう。


こんな風にいつ誘われるか分からないからいつもきちんとしておきたい。

相手にどう思われるかではなくて自分が気持ちよく過ごす為。

たとえ「煮えきれん」ことになっても、

私はなんにも悪くない、っと思えるはずだから。

連休明けにでもまた会えますように。




大人になったら忘れてしまいがちな新鮮な気持ち。


10年以上前に片思いしてた同級生と9年ぶりに再会。

曖昧なまま告白をし、返事も聞かずに会わなくなってしまったまま

思い出だけが残っていた。

就職先や暮らしぶりを聞くことはあったけど

会う機会は無く、会いに行く理由もなくて9年が過ぎていた。

偶然にも彼は今、私が社会人になってすぐに独り移り住んだ街に転勤していた。

私の事を覚えてくれているかどうか不安な気持ちを持ちつつ彼の勤務先を訪ねた。

少しはオトナっぽくなったとかキレイになったと思われたい・・・。

そう思いながらドキドキしていた私が、彼の目にどんな風に映ったのかわからないけど

そんな気持ちはどんな高価な美容液よりも、私の肌を潤してくれたことは確かだった。


昨日、気になる彼にケータイを見せつつ思わず触れてしまった指先にドキドキ。

まっすぐに私を見てくれる目に、思わず勘違いしそうになってしまう。

彼が風邪を引いてしまって延期になったデートが

いつになるか分からないけど、楽しみはとっておくのも悪くない。

メールの返事がないとか、今電話しても大丈夫かな?とか、

相手のことを考えるほどに、心の中で彼のことがどんどん支配されていく。


春ですもの。

髪型変えた。

服も揃えた。

サイズダウンした。

肌の調子も悪くない。

ココロは相変わらず不安定だけど、

だからこそ誰かにそばにいてほしい。