ゆっくり長くジョギングをするために、お昼前に、いつもの川沿いに向かいました
快晴の青空の下。
頭や体に溜まった電気を足の裏からしっかり放電させながら、歩くことで内蔵の機能を高めて
しばらく歩いてからジョギングへ
五キロほど走ったところで、前方から男性がワンちゃんを連れて歩いてくるのが見えました
散歩をしている男性はたくさんいるのに、なぜか気になり、様子をうかがいながら走りすぎようとした時。
男性の白髪混じりの眉の下。
穏やかな眼差しの奥に、何か強烈な力のような光を感じて、私はジョギングを止めて、川沿いに設置された手すりに手をかけて、ストレッチしながら小休憩
すると、男性の連れていた、ワンちゃんが私の足元に来てくれたので、ワンちゃんをよしよししながら、全神経は完全に男性に集中
『どのくらい走ってるの?』
「まだまだ少ししか、走れなくて(笑)」
男性の問いに答えながら、改めて男性を見てみると、杖をついているのに、やっぱり、肉体的にも精神的にも、圧倒的な強さを感じて……
決して攻撃的ではないし、怖くもないのに、なぜか、近づきにくくて。
なにげない男性の言葉から始まった会話は、終わるまで、気づけば一時間が経っていました
15才の頃から空軍で勤めてきたこと。
どんな訓練を受けてきたか。
若くして亡くなってしまった仲間のこと。
初めて飛行機で出撃した日のこと。
温かい陽射しと、飛び回る蝶々と、男性の穏やかな口調で話されていく、強烈な記憶
この時間、ずっと不思議だったのが…
内容は主に戦争のお話だったのに、最近の私が、股関節に障害のある体で空手やジョギングをすることについて悩んでいたことの答えにも繋がる言葉ばかりを聞かせていただけて
さようならをする少し前に、男性が遠い空を見据えながら、優しい眼差しで言いました。
『楽しそうに飛んでるな~』
鳥が二羽飛んでいたので、鳥のことかと思っていたら、しばらくして飛行機の音と姿が
私は、視力はかなり良いのですが、まったく気がつかず
昔の軍の厳しい入隊試験に合格した人。
私には想像もできない経験をして、生き残ってきた人。
空手や剣道、柔道、ハンドボール、カヌー……と少し話しただけでも、次から次に経験談が出てきて……
経験を話してくれながら、私の悩みも次々に、気持ちいいほどに解消してくれて
男性の名前は、通称、板(いた)さん
お散歩で連れていた、愛犬の名前は、ゴンちゃん
趣味は、魚釣りと料理。
釣ってきた魚を調理して、娘さんが美味しいと言って食べてくれることが、何より嬉しいと笑っていました
不思議なご縁が、毎日続いています
有難いなぁ
今日はこれから、今週末厚木市で開催される『武道体験フェスタ』に出場するための空手の最終稽古に行ってきます
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3月31日に神奈川県伊勢原市で開催されるマルシェ『山のオーガニックマーケット2019』にアトピー、食物アレルギー相談として出店します
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