あの頃のこと

 

今よりも素敵に

 

 

 

あれは
 
手術が終わったらホルモン治療をするという話を
 
医師から聞いて
 
 
それは10年間も薬を飲み続けることだと知って
 
胸だけじゃなくて、女としてのいろんなものを
 
奪われる気がして べそべそ泣いていた日。
 
 
 
 
 
あの頃はみんなでよく行った 餃子が美味しいお店

 

 

 

。。。

 

 

私の話を黙って聞いていた友達が
 
「でも…」と続けて
 
「あなたなら、乳がんの手術をする前の今より
もっと、素敵になれるんじゃないの?
 
乳がんになったって聞いたけど、前より素敵になったよね。って言われる存在になれるんじゃないの」
 
 
 
目から鱗が120枚くらい落ちた 目
 
 
 
 
 
乳がんになって、来週には胸の切除手術で
 
この先10年のホルモン治療イヤだって泣いてる私が
 
「素敵になったね」と
 
誰かに言われる未来を想像して
 
この言葉をかけてくれたと思うと
 
『そうありたい』
 
強い希望みたいなものが芽生えたキラキラ
 
 
 
 
もちろん、見た目のことだけじゃない。
 
今の自分でいたいと固執していたら それは
 
自分の身体に乳がんをもたらした私で居続けたい、ということ。
 
 
 
未知のことを怖い怖いと
 
不安になってばかりいる私はもう終わりにして
 
治療の事も、
 
変わっていく自分のことも、
 
これから起こることを おもしろがっていけたら
 
「私がなりたい私」になれるような気がしてきた。
 
 
 
それと同時に
 
その存在すら怖くなってしまっていた がんを包んだ左胸も
 
大切な私の一部なんだってことを思い出して
 
あと数日しか一緒にいられないけど、ちゃんと送り出してあげたい。
 
そんな風に感じるようになりましたおねがい
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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【乳がんを経験されたあなたへのお願い】
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