さて、読むべき本について第2回目となりますが、
今回はヘロドトスの歴史をお勧めします。
プラトンの二世代くらい前の人で、
地中海各地を旅し、様々な伝承や、
見たものを書き残してくれました。
例の「エジプトはナイルの賜物」を始めとする名言は有名です。
ただ、言わせていただけるなら、ヘロドトスの魅力はそんなものではありません。
まさに、古代の戦争が次々となぜ繰り返されたのか、
原因となった逸話を盛り込み、
数多くの知識を授けてくれます。
私が以前にブログを書いていた時、
ヘロドトスについて書いたことがありました。
その少し後で、テレビで古代エジプト特集があり、
番組の中で「ヘロドトスは、実はなんの素養もなく、フーテンの寅さんのような存在だった」という放送が流れ驚きました。
ひょっとしたら、私のブログを見て敢えて貶めたのかもしれませんが、
ヘロドトスは、寅さんファンには申し訳ありませんが、似ても似つきません。
フーテンの寅さんは、ただの的屋、もっと言えばヤクザです。
(まあ、あんな人の好いヤクザは実際にはいませんが)
寅さんが映画の最初で語る、
「私、生まれも育ちも、葛飾柴又です・・・」
という語りは、
ヤクザの世界で、仁義、またはロウズと呼ばれているもので、一般の
人はまったく知らない挨拶方法ですから。
寅さんにヘロドトス並みの「歴史」を期待することはまったくもって不可能です。
本好きの私が言うのですから、間違いありませんし、
実際、読み応えのある歴史書となっています。
なによりも素晴らしいのは、古代の故事について、国や個人の名前を挙げて、事実関係を綴っているところでしょう。
現代の歴史評論家たちがどうこう言ったところで、これほど内容が濃い本を書き残してくれた功績を覆すことはできません。
私は、ピラミッドのような史跡は残っていないよりは、残っていた方がよいとは思いますが、
こうしたヘロドトスなどの書物より、価値は落ちると思っています。
一方は、進入者ピリティスによる強制労働が生んだエジプト人の屈辱の象徴であり、
一方は、歴史の中に埋もれた、または意図的に明かされず、隠されたきた戦争の実情を炙り出してくれます。
現代の歴史家は、ピラミッドの建築は公共事業だと言い出しましたが、
古代エジプト人は、それが奴隷労働によってつくらせられたことを明確に記憶していたのです。
ヘロドトスの歴史を読むだけで、
現在の政治家たちが、どのような方法で、
私たちを戦争に陥れてゆくかが、
見えてきます。
そんな「歴史」は、やはり岩波文庫の青帯で
「歴史 上」800円
「歴史 中」760円
「歴史 下」860円
程度で手に入れることができます。
さすがに三冊まとまると結構な量ですので、
まずはいきなり興味深い話から始める上巻だけでも読んでみてください。
彼が歴史の父となぜ呼ばれたかが分かってくると思います。
歴史好き、エジプト史、ギリシャ神話愛好家、
その他、中東研究科、宗教家には必須のアイテムです。
また、私は好きではありませんが、逆の立場の人々の教科書、
つまり、哲学者を始めとする一連の、あちら側の人たちも読んで、
どのように戦争を創れば良いかを学んでいることでしょう。
この本を読めば、たとえば北朝鮮による拉致事件がなぜ起こったのかが理解できると思います
ただし、それをさせたの原因を先に作ったのは日本人であることも。
私はただ、なんの根拠もなく従軍慰安婦を始めとする賠償を行うよう勧めているわけではありません。
史実に刻まれた繰り返される戦争と言う、
人類にとって最も不幸な、天災と違って必ず防げる出来事を、
この世から取り払いたいだけです。
逆に、為政者からしtれみれば、
「歴史」などの書物は手の内がばれてしまうため、
大衆にはできるだけ読んでほしくないものなのです。
ゆえに、寅さんとは似ても似つかぬヘロドトスがヤクザなフーテンとされてしまうわけです。
国民の9割くらいはヘロドトスを読んでいないでしょうから、
その大勢は、なんだ、ヘロドトスって、時々聞くけど、
その程度の人間なんだ。
じゃあ、歴史も大したことないね。
テレビが流した信じられないような作り話が、
驚きの結果を生み出すという好例です。
これもプロパガンダの一種です。
大衆はテレビの報道のまま動かされますから。
それにしても、番組では、
「エジプトは川の賜物」などと、
ヘロドトスをさんざん貶めておいて、
都合の良いところだけは使うのですから、
人間の醜さは、
確かに聖書が言うように、
今、時が満ちたのかもしれません。
人間の欲望や罪が満ちたその時、
イエス・キリストは剣とハデス(地獄)の鍵を持って現れ、
闇に覆われたこの世界から人間の魂を救い出すとされています。
それゆえ、彼は救い主、「救世主」と呼ばれているのです。
聖書の民ユダヤ人、そして初期キリスト教教父らの心を奪っていたものは、
いつの時代も救世主が降臨する「この世の終わり」だったのです。
人は、世界の現実を知らないまま、
騙され、死んでゆくことも幸せなのかも知れぬ。
ただ、いつまでも為政者たちの思いのままに戦わされることが、
人類が求めてきた文明と言えるものだろうか。
人は、戦争と言う悪魔の呪縛から解放されたとき、
真の文明を築いたと言えるのではないか。
すべての戦争に正義はない。
まして、戦争ばかり続けているアメリカに正義はまったくない。
日本であれ、北朝鮮であれ、アメリカであれ、
大衆が兵士を動かして戦争を始めたことがあるだろうか。
それは、すべて政治家、宗教家、軍事指導者によって開始された。
つまり、人間を集めて言葉巧みに誘導する人間たち、
現代では政治家と宗教家が、
国民や信者たちを、
人間を殺し合わせる戦争に引きずり込んでいることは、
歴史、そして、今、世界で起きていることが証明している。
しっかりと目を開け、耳を開き、心を働かせ、
真実を求めた時、世界の本当の姿が見えてくる。