違和感 | リアルオプション

それは遡ること1ヶ月前、二人が食事したというブログの内容であった。
ツーショット写真と彩られた料理の説明が、二人の視点で綴られている。
そのとき私は違和感を感じた。
その違和感とは、有希の洋服がその日の見たものと違っていたことであった。


学内のときとブログの中の洋服が違っていても、それすら気付く人は少ないであろう。
気付かれたところで、着替えたと言えばそれまでであろう。
確かに学内の洋服のほうが地味であったことは間違いない。
しかし私には、この記事は何かを隠すために、わざと現実とは異なる日で設定しているのではないかと疑った。


そして2週間前にも同じことがあった。
ちひろのブログに「明日は有希と表参道で食事にいくよ!」という一言があった。
次の日、有希の素性を注意深く観察した。
夕方まで授業を受けていた彼女は、いつものカフェで読書した後に自宅へ直帰していた。
一方でその日のブログには、ちひろと食事したことがリアルに綴られている。
ようするに、ちひろが有希に「この食事の記事は何日アップして」と頼みこんだのだろう。
理由を探ることはできるが、ちひろの素性に興味はなかった。
この浅はかな考えは、男女問題ってことが予想がつく。
そして、私も浅はかな考えで決行日を決めた。
ブログ上、ちひろと有希が食事をする日に復讐を行うことを。


そして昨日、ちひろのブログに「明日は久しぶりに有希と食事に行くんだ。楽しみ!」
という記事を見つけ、すぐさま私はハナに電話をした。