先陣 | リアルオプション

数日前まで話はさかのぼる。


先ず、彼女を部屋へ連れて来れた経緯を記そう。

(たまたま、うまくいったのだが)


彼女の日記によると、現在引越しを考えているとのこと。

理由は大学2年の終わり(2月中)で、契約が終了するため。

で、大学受験生が動き出す前にマンションを探している。


と書かれていたが、察するに理由は別だろう。

大学入学当時と現在では状況が違っており、学内または学外に限らず

そこそこ有名になってきている。

ストーカーなどの心配もあるし、セキュリティのしっかりしたところに住みたいのが本音だろう。


時間もなかったため、彼女の思考から駄目もとで計画を実施した。

ハナには不動産窓口の担当者になってもらう。

就活頃のリクルートスーツをまとい、薄手の化粧をした。

当然ながらお店で説明するなんてことはできない。

強引ながらも街で声をかけることにした。


彼女がレポートを書くときに良く使う最寄り駅のカフェ屋がある。

試験期間中ということもあって、彼女がそこに入ることを確認した。

そして、ハナが同じ店に入る。


これ以降は、ハナから聞いた話になる。

私は先回りして計画の場所へ向かった。