株式会社リアライズの佐藤です。
当ブログを読んでくださってありがとうございます。
9月、10月とめまぐるしい日々を過ごしてしまっていてひさしぶりの更新ですがブログを更新していない時でも50人~100人くらいの方が毎日このブログに訪れてくれていてとてもうれしく感じています。
商売の宣伝なのか心模様を綴ったものなのかどっちつかずのこのブログですがあまり気にせずに多くの方に見ていただけるようこれからも努力していきます。
少し昔の話をします。
今からおよそ10年程前に実家の静岡に帰省した際のことです。
当時はお金もなかったので帰省はもっぱら鈍行列車もしくは高速バスでした。
静岡行きの高速バスは高速をおりてJR静岡駅までいくものと静岡IC前までしかいかないバスがあり、普段は静岡駅まで行くバスに乗り、そこから実家のある藤枝駅まで電車で行くという形で帰省していたのですが、その時は乗るバスを間違えて静岡ICまでしかいかないバスに乗ってしまっていました。
静岡ICで降りて、そこから静岡駅までは歩くとかなりの距離があるのでお金がなかった僕達夫婦(まだ結婚前でしたが)は、どうやって静岡駅までいこうかと悩んでいました。
すると、同じく静岡ICでバスを降りたのであろう一人の青年が、
すみません。もしかして静岡駅に行こうとしていますか?僕も乗るバスを間違えてしまって静岡駅にいきたいのでタクシー相乗りしませんか?
と声をかけてきてくれました。
若干汚めの恰好をした(^_^;)見るからに旅人風のその青年の申し出に対して、人見知りでもあった当時の僕は若干抵抗もなかった訳でもないのですが、ものすごく物腰の柔らかい印象であったのとお金の無いその時の状況を考えればありがたい申し出だったので、
そうですね。ぜひ!
と静岡駅までタクシーを相乗りをさせていただくことにしました。
車だとそこまで長い時間ではない静岡駅までの道程の中でその青年は自分が全国を旅しながらたくさんの人に詩を書いているんだと話してくれました。
その当時は僕もバンドで全国をまわっていた頃だったので(笑)対抗してという訳ではないのですが、自分もバンドをしていて・・・・・。
なんて話をしながら、静岡駅までの短い時間の中にしては割と会話も盛り上がったのを覚えています。
静岡駅に着きタクシーを降りる際にその青年が
今日こうして出会えたことに感謝して、詩のプレゼントをさせください。
と一枚のポストカードをくれました。
麻色のポストカードには、
顔晴ろう 詩人せい
と書いてありました。そして、
ありがとうございます。お互いにがんばりましょうね
とお互いの今後の人生の検討を祈りつつその青年とお別れました。
その後彼のことを思い出すことはほとんどなかったのですが、「詩人 せい」という名前だけはなんとなく記憶に残っていました。
それから何年も経ち、旅行で和歌山県南紀白浜のお土産物屋さんに立ち寄った際にそこで「詩人せい」と書かれたグッズコーナーを見つけました。
おお!あの時の青年!!
とかなり感動したのを覚えています。
そして先日、近所のコンビニでJリーガーの中澤選手の本を立ち読みしていた際にせいさんの詩が紹介されているのをみました。
日本に1億2000人の人がいて、毎日10人ずつ出会ったとしても1年で3560人、33707年をかけると1億2000万人と出会える計算になります。
人と人が出会えたのは3万年分の1の奇跡なんです。
言葉尻はあいまいですがおよそこのような言葉が紹介されていました。
少し考えさせられるような言葉でしたね。今あなたと私が出会えていることはそれだけの奇跡の産物なんど考えたら、今自分の周りにいる人達に感謝して日々を過ごしたいという気持ちが強くなりました。
そして、このように偶然の出会いや再会(?)を何度か体験した詩人のせいさんとはまたきっとどこかで会えるような気が・・・、勝手にしています(笑)
その時にご本人に
顔晴っていますよ!
と胸を張っていえるように、今日も日々の出会いに感謝して過ごしていきたいと思います。