A子へのラインを書いていると、少しずつ心が落ち着いてきました。
電話だと絶対に全部言い切れなかったり、暴言を吐いて後で自己嫌悪に陥っていた気がしました。
「書けたからそっちに送ったよ!そのまま転送して」
ソファーに移動してじーっと座っていた旦那が私のラインを読み始めました。
読み終わると、スマホを横にポイっと投げ、両手で頭を抱えていました。
「今すぐ送って」
「……」
「はやく送って!」
「もう12時過ぎてるから明日送るよ…」
「誕生日おめでとうは1時に送ってたのに?この前A子からは2時に動画きてたよ」
「……」
「なんですぐ送ってくれないの?やめたくないって事?」
とにかく終わらせたい私は、旦那を追い詰めようとしました。
「明日送るって言ってるじゃん!」
それ以上何も言うな!というオーラをまとって旦那はお風呂に行きました。
翌朝になっても旦那は話しかけるなオーラ全開でした。
その態度に少しビビっている自分もいましたが、もう後には引けませんでした。
どうしても気になって、お昼の休憩の時に旦那にラインしました。
「A子にライン転送してくれたの?」
返信はなかなか来ませんでした。
15時の休憩の時、スマホを見ると旦那から返事が来ていました。
「まだ送ってない」
「ずっと考えてたんだけど。やっぱり自分で終わらせるようにしたい」
この言葉をどう受け取ったらいいのか、私は困惑していました。