「んーーー。やっぱりどう考えても俺にとっては「たかがライン」でさ…。」
「なんでママが〇にたいとまで考えられるのか…申し訳ないけど俺にはまったく理解できないんだよね」
「その、たかがラインに私はもう1年以上苦しんで〇にたいとまで思ってるのに…」
「自分が理解できない事に対しては何もしなくていいと思ってるの？」
「うーーん……でもさ、あんたも会社の人とラインしてなかった？俺一回チラッとしか見てないけど男の名前だった気がする」
やっぱり見た事あるんだ…架空の人物・安田君。
「私もあんたみたいにラインしたら気持ちが分かるのかと思ったけど、まったく理解できなかったからとっくにやめてるよ」
私は数カ月前に止まったままの安田君とのトークを開いて旦那に見せました。
旦那は安田君とのトークをザっと見るとすぐに返してきました。
私と旦那は黙って見つめ合っていました。
旦那からはそれ以上、何の言葉も出てきませんでした。
「ははっっ…俺はやめませんで終わり？」
もう笑いしか出てきませんでした。
辛くて〇んでしまいたいと旦那に伝える事…私は罪悪感を感じていました。
自分の行動で相手がそこまで追い詰められていると知ったらショックを受けると思っていたんです。
でも、まったく通じてなかった…ほんとに〇なないとこの人にはわからないんだ…
涙が出てきて止まらなくなりました。
「…うん。もういいや。いい‼やっぱり無理だったわ」
「あんたは自分の気持ち最優先で、私の気持ちは考えないって事ね」
「スマホ……いいや、ラインにする」
「私、今からA子に伝えたい事全部書いてあんたに送るから転送して」
「転送してくれなかったら私は娘連れて出ていくから！」
今の興奮状態で電話して、後であれもこれも言っておけばよかったと思うのは絶対に嫌だと思いました。
言いたい事を整理して、全部書いて、A子のスマホに残してやりたい！
それを読んで、転送ボタンを押すのは旦那。
最後のアクションはどうしても旦那にさせたいと思いました。
私はその場でラインを書き始め、旦那は黙ってそれを見ていました。
