「〇〇くん…」
たった一言のライン。
頭の先からザーーーっと血の気が引いていくのが分かりました。
心臓が一気に跳ねて、喉の近くまでドクドク響いている気がしました。
「え?え?これ何??」
完全にパニック状態でした。
アイコンは風景写真で、名前は性別不明なニックネーム。
それでも絶対に女性だと感じました。
人のラインを見るなんて、と一瞬迷いました。
でも、確認したい気持ちの方が大きく、ぶるぶる震える指でラインを開きました。
そこには、軽くスクロールしても一日分が終わらない程、長い長いラインのやり取りがありました。
いつから始まっているのかも分からない程の長さ。
2、3回スクロールしてその内容に言葉を失いました。
まるで恋人同士のようなイチャイチャしたやり取り。
これ以上は怖くて読めない…
しばらくスマホを持ったまま呆然とし、意を決して旦那を起こしました。