麻雀団体日本一決定戦を前に 岡澤プロ、江澤プロインタビュー | RMU公式ブログ

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8月18日、麻雀団体日本一決定戦に臨む岡澤和洋プロ、江澤陽一プロにインタビュー。初戦に参加した選手の戦いぶりやその結果を受けて、いまのお二人の胸中を語ってもらいました。聞き手は引き続き小林景悟が担当です。

電話をする前に、「どのように、何を聞いたらいいか?」について悩みました。ほんの数分ですがじっくり考えてしまい、なかなか手が通話ボタンを押せない。準備から携わっているとはいえこの戦いでは所詮自分は外野。何かを相手に考えさせて負担になるのはイヤだし、現状のスコアであれこれ言えることもない。

いつも通り話をして、何か引き出せたら、という結論に至ってインタビュー開始。


◆江澤陽一プロ「いいときにどれだけ叩けるか」




ーーーお疲れ様です。江澤さん、初戦を見てましたか?


「見ましたよ、全部見てました。」


ーーー率直に、どんな感想ですか?


「負けたときのへこみようが半端ないっていうのは、多井さんを見てて思いました。放送対局であんな多井さん見たことないです。絶対に負けられないというのは改めて思いましたね。それでもまあ、始まったばかりですし、これから必ず勝つと思ってますけど」


ーーー今回、これまで対戦したことのな相手もいるとは思いますが、そのあたりは?


「確かにそうですが、やることはいつもと同じで、自分の麻雀をやる。悪いときは我慢して、いいときにどれだけ叩けるか。マイペースでやれてるときが一番いいときなので、そういうチャンスをつかめるように」


ーーー江澤さんはいつもマイペースに見えるんですが(笑)やりにくい相手とかいるんですか?


「自分なりの間を置いたり、気合いを全面に出してくる人はやりにくいです。威圧感があるタイプというか…。淡々と打っている人が相手のほうが、こっちもマイペースでじっくりやれるかなっていうのはありますね。今回のメンツを見ても、やっぱり威圧感のある相手はいますよ」


ーーー特に注目している選手はいますか?


「連盟の前田さん。連盟時代から『この人は強い』と思ってみてたけど、今回もやっぱり強いですね。まあそれでも今回は、相手がどうこうより、とにかく自分らしく打てることが大事。会場の雰囲気にのまれないようにしたい、っていうのはありますね。初めてやるところだし、そこでのまれちゃって麻雀に影響は出るのは嫌だなと」


ーーーマイペースで叩きまくる江澤さんを期待してます! 


「ありがとうございます。頑張ってきます」



◆岡澤和洋プロ「団体の歴史を見るような思いです」




ーーー岡澤さん、初日が終わりました。試合はリアルタイムでご覧になっていましたか?

「そうですね、家で全部見ましたよ。なんかこう、プロ野球を見るような感じでしたね。細かいことよりとにかく、純粋に応援というか、頑張れ、とね」

ーーー確かに、内容は大事ですが、それ以上に今日その瞬間を期待してしまうというか、僕も仲間と一緒に観戦していて、がむしゃらに応援するような雰囲気はありましたね。

「内容としてはまあ、普通では起こりえないことが起こりましたね。地和でマクられて、その次は倍満でマクられて…。フリーで打っていてもあそこまでの逆転の連続なんて見たことないですよ。本当に麻雀は何が起こるかわからない」


ーーー見ていて、率直にどのような思いになりましたか?


これまでのRMUの歴史を思うような、そんな試合展開でした。最初から、困難なことの連発だったじゃないですか。最初はうまくいかなくても、なんとかここまでやってきた。メディアに出るようになり、ファンも少しずつ…。これまでラクしてこれたわけじゃない。小林さんもそうは思いませんか?」


ーーー(逆に質問されてしまった…)そうですね。確かにラクじゃない道のりではあったと思います。


※ここからしばらく団体設立からの苦労話。書けないことばかり…!


「RMUは決してラクではない道のりでここまできた。今回の戦いも、そういうことです。最初はこういう結果ですが、これから必ずチャンスがある。まだまだ始まったばかりです」


ーーー今回は団体戦ということで、個人戦である通常とは違うわけですが、そのあたりに対してどう思っていますか?


「私はね、いつも団体戦なんですよ」


ーーーと、いいますと?


「いつも長崎から、博多やら東京やら、RMU長崎のみんなで遠征するでしょう? そうなるともう、誰かがいい成績を残して欲しい、勝ち上がった人はみんなで応援したい。みんなで出ているタイトル戦、少しでもいいタイトル戦にしたい。自分が途中で負けていても、他の誰かに迷惑がかかるような、スコアを壊すようなことはできない。そう思うと、いつも団体戦です。参加した仲間みんなが少しでもいい内容を残して、少しでも勝ち上がれるように、そう思ってみんなで戦っている。そういう思いがあるから、私にとって競技麻雀は、個人競技ですが、いつも団体戦です」


ーーーRMUクラウンでも、博多の大会(山笠杯など)でも、長崎の人が好成績を残すのはそういうところもあるんでしょうね。


「今回は、みんながプラスしようとするのではなく、誰かがダメならダメなりにマイナスを少なくまとめる。自分だけで麻雀をやっているのではないことを、いつも意識していれば、必ず勝負になると思っています。これまでやってきたことをそのままやればいい。RMUとして競技麻雀に向かうということはそういうことです」


ーーーありがとうございました。まずは初戦、頑張ってください。


〜〜〜


江澤さんに話を聞いて、この人にも苦手なタイプがいるのか、と。いつも飄々と打ち、機を見てはアガリ倒す、そんなイメージの江澤さんですが、意外な一面を聞いた気がしました。岡澤さんからは、さすが長崎を率いる代表としてのコメントを聞くことができました、個人競技であるが、いつも団体戦。その日の戦いをいいものにするために、どんな一打もおろそかにしない、そんな思いが伝わってきたインタビューでした。お二人と、また共に出場する松ヶ瀬隆弥プロ、岸部智彦プロの戦いぶりに、ぜひご期待ください! (松ヶ瀬隆弥プロ、岸部智彦プロは試合後にお話を伺う予定です)