アンチクロックワイズ・ワンダーランド/阿佐ヶ谷スパイダース

初阿佐スパ
どうやら今までの作風とちょっとちがうらしい
今までは、もっとエンタテインメントっぽかったらしい
なんか、物書きの悲痛な叫びっていうかんじがした
わたしはゼロから何かを作り出すのは苦手、でもクリエイティブなことに興味がないわけじゃないから、こうやって感想など書く
時には批判も
でも、創っている方は、しんどいわな
村岡希美さんと小島聖さんが秀逸
小島聖さんは、ほんとうにちょっと不気味でセクシーで頭おかしいかんじをやらせたらピカイチだと思う
総じて、おもしろかった
小難しい・・気もするが、要所要所で分かり易い
友達が、「親切」という表現をしていたが、まさに
エンタテインメントの名残か
音楽がぜんぜんついてなくて、最後の方で一曲かかったときはドキっとした
そっか、ずっと音楽なかったんだ!と 音や光でごまかしきかなくて、役者さんは命がけだろうなと

演出部に高校の同級生がいたので、合流して牡蠣など食う
彼は次は、野田MAPやるらしい
すげーなー
でもぜんぜん変わってなくて楽しかった
高校の同級生3人集まると、他の同級生の近況の話になる
あいつはどうしてるこうしてる、と
でも彼らと話してて、イヤな噂話っぽくはならない
学生時代からの友達で、今も続いている友達は、みんなそう
仕事にしろプライベートにしろ、前向きな話になる ひがみや悪口はない
利害関係がないからか
思うんだけど、そういう友達だけを大事にして生きていっても、もういいんじゃないかと思う
会ってしゃべって嫌な気分になる人と、無理に友達ぶらなくても
大人なんだからそれじゃあ社会性に欠ける、もっとうまくやれと言われるけど、逆
大人なんだから、もう無理しなくていい
最悪、彼氏と2人の女友達さえいれば、いい
朗読者/愛を読むひと

原作より映画の方が好き
原作が、「世界中が感動した!」とかいうコピーだったので泣くために読んだら、泣くどころかどんどん考え考え考えになったので、期待はずれだったせいか
映画の、このなんか微妙な共感というか、あるあるあるある感はなんだろうと思ったら、宇多丸さんが、
「誰にでもあるのではないか、後ろ暗い、でも懐かしい、でもその関係が続いてたとは考えがたい、一生に一度機会があったらその相手に「あれ、なんだったの?」と聞いてみたい、でも直接会いたいかっていうと・・会いたくない、そういう後ろ暗い過去を、チクチクついてくる感じ」
っていう評をしていて、さすが宇多丸さん!と思った
最初は、いいなー私も40歳ぐらいになって、15歳ぐらいの男の子とラブアフェアーしたいなーとばかなことを思ったけど、
歳の離れた恋愛は、世間体でも道徳でも将来性でもなく、ただ、老いっていうものが圧倒的に影を落とすっていうことを、認識した
見た目が若いとか気持ちが若いとか愛しあってるとか、そういうもので決してバランスがとれない影
歳の差カップルに、世間が騒ぎ眉をひそめる理由は、老い
老いのバランスがとれてないことに対する、生理的な嫌悪



