朗読者/愛を読むひと

原作より映画の方が好き
原作が、「世界中が感動した!」とかいうコピーだったので泣くために読んだら、泣くどころかどんどん考え考え考えになったので、期待はずれだったせいか
映画の、このなんか微妙な共感というか、あるあるあるある感はなんだろうと思ったら、宇多丸さんが、
「誰にでもあるのではないか、後ろ暗い、でも懐かしい、でもその関係が続いてたとは考えがたい、一生に一度機会があったらその相手に「あれ、なんだったの?」と聞いてみたい、でも直接会いたいかっていうと・・会いたくない、そういう後ろ暗い過去を、チクチクついてくる感じ」
っていう評をしていて、さすが宇多丸さん!と思った
最初は、いいなー私も40歳ぐらいになって、15歳ぐらいの男の子とラブアフェアーしたいなーとばかなことを思ったけど、
歳の離れた恋愛は、世間体でも道徳でも将来性でもなく、ただ、老いっていうものが圧倒的に影を落とすっていうことを、認識した
見た目が若いとか気持ちが若いとか愛しあってるとか、そういうもので決してバランスがとれない影
歳の差カップルに、世間が騒ぎ眉をひそめる理由は、老い
老いのバランスがとれてないことに対する、生理的な嫌悪