細川 智栄子, 芙~みん
 王家の紋章 (1)
 面白い作品だと思う。展開も速いし、
 歴史の傍観者であろうとする主人公の葛藤もあったりで。
 しかし、読んだ順番が悪かった。
 「アラベスク」の直後だったからなあ…。
 インパクトに欠けているように感じるのはその所為だろうと思う。

山岸 凉子

アラベスク (1)


山岸涼子は「日出処の天子」「青青の時代」から入ったクチなので、

傑作の誉れも高いとはいえ、初期の特にバレエ漫画には正直手が出し辛かった。

しかしいざ読んでみると既に芽生え始めていたストーリーテラーの片鱗や繊細な絵柄が

読み手の時間を忘れさせる。特に第二部の後半なんて文学として扱っても良いのでは?と思える程

人間の深淵まで掘り下げられており、流石は山岸涼子、期待を裏切らない。

読み込む価値のある作品であると思います。

 ジェネオン エンタテインメント
 ゆきゆきて、神軍

 テーマ的には「アトランティスのこころ」と被る。

 しかし此方は狂気の産物だ。良し悪しも何もあったものではない。

 私はこれについて言うべき言葉を持っていない。

 しかし奥崎さん、怨霊とは貴方のことではないんですか。

 スティーヴン キング, Stephen King, 白石 朗
 アトランティスのこころ〈上〉
 上巻が彼の例の「暗黒の塔」シリーズと関連を持って書かれていたので
 下巻もいつも通りのミステリーかと思った。
 しかし予想は外れ。
 この作品の根底には「ベトナム戦争」と「アメリカ」がある。
 その当時を知り得ない身としては興味深く、またまだまだ当分の間は
 現代を生きる者として多少の既視感と厭な想像を抱えながら読む。
 
 司馬 遼太郎
 坂の上の雲〈2〉
 
 一言。
 我輩、 挫 折 しそうである ……。
 このシリーズに関しては最後まで読みきる自信がありません、本当。
 小栗 左多里, 小栗 一江
 母に習えばウマウマごはん

 「ダーリンは外国人」の著者(とその母)によるレシピ集。

 料理のレシピを紹介して、その後漫画で作り方のコツを追加読みさせる、

 なかなか良い作りをしているのではないでしょうか。

 最近台所に立つ機会が急増しているので

 (近頃の家人は放って置くと肉料理しか作らない)実用書として購入。

 岡崎 玲子
 9・11ジェネレーション―米国留学中の女子高生が学んだ「戦争」
 著者は史上最年少で英検一級を取得した才女さん、
 そんなアメリカの名門高校に通っていた彼女が現地から見た
 9.11とアメリカについてのエッセイ。
 彼女の文筆、思考もさることながら、
 教育の場としてのチョート校に感動します。「学び舎」とはこういうものを言うんだ!
 
 U・ガリンベルティ, 多木 陽介
 七つの大罪と新しい悪徳
 あとがきで訳者の方も言っているけれど、
 「新しい悪徳」はそのまま日本の現状と言えるでしょう。
 また、著者の文章センスが良いので哲学が苦手な方でもスルリと
 心太のように消化できる内容です。
 しかし「邪淫」に関しては……
 分からないでもないけれど、もうちょっと具体的でも良いのでは?(笑)