「ちびちびパンダ」(宮西達也)

お友達のトンボに乗れる極小パンダ君のお話。

多分、身長1センチくらいかなぁ。本当に小さい。

 

 

あらすじ

「ちびちびパンダ」はすごく小さく、お友達はトンボ。

本棚の隙間やおもちゃ箱で暮らしているそうだ。

 

そんな「ちびちびパンダ」が、数々のピンチを危機一髪で乗り越えていく。

人間に踏まれそうになったり、ゴキブリ、犬、蛇に食べられそうになったり、風船から落下したり、人間に捕まりそうになったり・・・

最後は、友達のトンボ君に助けられ、何とか生還して、ハッピーエンド。

 

感想

この絵本は、昆虫のように小さく可愛らしいパンダが冒険をするという、なかなか独創的な内容だった。

 

あらすじにも書いたように、ちびちびパンダは様々なピンチを乗り越えていく。大げさにいうと、サバイバルストーリー。

絵はいつもの宮西達也さんらしいイラスト風。話も急展開の連続で楽しく読めました。

 

でも!脱出劇のオチは、もう少しひねりが欲しかったかな・・・

その辺りがちょっと残念。

この絵本作家は、いい本いっぱいあるから、次の本に期待する。

 

作者さん情報「みやにしたつや」さん

 

"1956年静岡県生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。「きょうはなんてうんがいいんだろう」(鈴木出版刊)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。「パパはウルトラセブン」(学研刊)などでけんぶち絵本の里大賞を受賞。「おとうさんはウルトラマン」(学研刊)などの作品がある。 「ティラノサウルス」シリーズ初の幼年童話!"

 

 (引用 : 絵本ナビ「宮西達也」)

 

 

 

 

「ぬくぬく」(天野祐吉)

山に住む寒がりな妖怪「ぬくぬく」の昔話。

寒がりで他人も冷やしていた妖怪が、ある日、山に迷い込んだ女の子に出会って、何かが変わる・・・

 

 

あらすじ

山に雪が降り始めると、ぬくぬくはこっそり麓に降りてきて、枯れた草むらや岩陰に身を潜めた。

そんな時、近くを人が通りかかると、ぬくぬくはぬっと姿を現し、「ぬくぬく、ぬくぬく」と体を摺り寄せてくる。

その気持ち悪いこと。ぬくぬくに出会った人たちは、家に逃げ帰っても、震えが止まらず、三日は寝込んでしまうのが

常でだった。

「ぬくぬく、ぬくぬく」とうなされて・・・

こんな出だしで、ぬくぬくという妖怪を紹介している。大きな災いはなさそうだが、藁で全身を包んでいる気味の悪い妖怪である。

そんなぬくぬくが、ある日、山で可愛い女の子に出会う。

 

その女の子はぬくぬくを気持ち悪がらず、ぬくぬくに付きまとう。

そして、一日中付きまとって、疲れた女の子は、ぬくぬくの膝に頭をのせて寝てしまう・・・

 

夜になり、ぬくぬくは女の子の体が冷えないように、自分の体を包んでいる藁を半分掛けてあげる。

そして、女の子を背負うと、里に下りていって、村の民家の戸口まで女の子を届ける。

人を驚かすのが好きで寒がりな妖怪ぬくぬくが、愛情のようなものを見せるのであった。

 

その次の日から、ぬくぬくは、女の子がその後どうなったのか気になって落ち着かない。

しばらくすると、女の子が子供たちを連れて、みんな藁でくるんだぬくぬくの格好をしながら行列を作って山までやってくる。

「ぬくぬく、ぬくぬく」と声をあげなて笑いながら。まるで、ぬくぬくごっこだ。

ぬくぬくも楽しくなって、その行列に混ざって歩く。

最後は上機嫌でぬくぬくは山の奥へ帰っていく。

 

感想

ぬくぬくは、物語の途中、女の子の体が冷えるのを心配して、自分の体に巻き付けている藁を分けてあげた。

その女の子と出会うまで、考えたこともなかった行為だと思う。

雪がシンシンと降り始めてから、女の子を村に届けてあげる。

多分、途中で村人に出くわしたら、ぬくぬく自身に危険が及ぶ可能性もあったと思うのに・・・

 

妖怪「ぬくぬく」の存在はこの本を読むまで知らなかったけど、

日本の妖怪って、なんか、こういう心がある話が多いから好きなんだよなぁ。

 

女の子も、村の子供たちを誘って「ぬくぬく」大行進をして、ある意味恩返しのようだった。

最後は、心が「ぬくぬく」する話だった。

 

作者さん情報「天野祐吉」さん

 

"出身地は東京府東京市足立区(現在の東京都足立区)。愛媛県の松山一高併設中学校(旧制松山中学校、現在の松山東高)、松山南高を卒業し、明治学院大学を中退後、創元社、博報堂を経て独立し、雑誌「広告批評」を創刊する。広告に対する批評で知られる。

1984年、朝日新聞において後に「CM天気図」と改名する「私のCMウオッチング」を開始し、2013年10月16日まで1132回連載した。

2000年、67歳のとき31歳下の伊佐子と再婚する。朝日新聞の連載コラム「天野祐吉のCM天気図」はまず妻に読ませ、反応を見ながらより分かりやすい文章に仕上げていた。

2002年11月から2007年3月まで、中学・高校時代を過ごした愛媛県松山市にある松山市立子規記念博物館館長を務め、2007年4月より名誉館長に就任している。

2013年10月20日午前10時38分、間質性肺炎のため死去した。80歳没。没後に新刊が刊行された。"

 (引用 : Wikipedia「天野祐吉」)

 

 

 

 

 

絵本「はじめての おとうさんは ウルトラマン」(宮西達也)

お父さんと、ヒーローの「ウルトラマン」を重ねた絵本。

愛する家族のために頑張るお父さんは、「本物のヒーロー」

 

 

あらすじ

各ページ「お父さんはウルトラマン。」の後に、様々なストーリーが続く。

職場では、クールで、強く、頑張り屋さんのお父さん。

でも、最後は、子供に優しく、子供のために頑張るお父さんで締めくくる。

 

この話に出てくる子供は、1歳児程度の赤ちゃんウルトラマン。

可愛いわが子と、一緒に暮らすお父さんウルトラマンの感動を描いている・・・

 

感想

宮西達也さんの「おとうさんはウルトラマン」の絵本はシリーズ化されていて、全部で7冊あるらしい。

これはそのうちの1冊でした。

過去に私のブログでも、シリーズ1冊目を紹介している。

絵本「おとうさんはウルトラマン」(みやにしたつや) - 強くて優しいのが『お父さん』

この時の子供ウルトラマンが幼児位で、今回はほぼ赤ん坊だから、時系列で考えたら前作より過去の話(?)なのかもしれない。

 

絵本全体の流れは、前作と同じく、2~3ページごとのショートストーリーに分かれていて、ウルトラマンの職場と家庭のギャップをオチにている。

今回は、子供が赤ちゃんだから、家庭の出来事がより可愛く描かれている印象だ。

多分、作者の経験をもとに書いた絵本のような気がする。

私も読んでいて、なんだか懐かしい気分になり、少しジーンとした。素直にいい絵本だと思う。

シリーズを読破しておきたい。
 

作者さん情報「みやにしたつや」さん

 

"1956年静岡県生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。「きょうはなんてうんがいいんだろう」(鈴木出版刊)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。「パパはウルトラセブン」(学研刊)などでけんぶち絵本の里大賞を受賞。「おとうさんはウルトラマン」(学研刊)などの作品がある。 「ティラノサウルス」シリーズ初の幼年童話!"

 

 (引用 : 絵本ナビ「宮西達也」)