「しごとをみつけたサンタさん」(スティーヴン・クレンスキー)
誰もが知っているクリスマスのヒーロー、サンタクロース。
でも、彼は最初からサンタさんだったわけではありません。
実は、自分にぴったりの「天職」に出会うまで、たくさんの失敗と転職を繰り返していたのです!
あらすじ
「自分に合う仕事って、なんだろう?」 若き日のサンタさんは、町で一生懸命に仕事を探していました。ところが、どの仕事もあともう一歩のところでうまくいきません。
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煙突掃除屋さん: きれい好きすぎて、服も暖炉もピカピカのまま。でも、それが「サボっている」と勘違いされてクビに。
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郵便配達員: 渋滞を避けて夜中に配達したら、みんなに迷惑がられて断念。
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レストランのシェフ: 美味しくてつい「つまみ食い」。みるみる太ってしまい、自分から辞めることに。
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動物園の飼育員: トナカイたちと仲良くなりすぎて、他の動物たちがやきもち!トナカイたちはサンタさんが大好きになり、辞める時もついてきてしまいました。
運命の出会いと、世界一の「天職」
次に挑戦したのは、サーカス団での「人間大砲」。でも、怖がるふりができず、ここでもクビになってしまいます。
しかし、そこで出会ったのは不思議な「小人たち」でした。
小人たちの家へ行くと、そこには彼らが作った大量の手作りおもちゃが・・・。
その瞬間、サンタさんは閃きました。
「このおもちゃを、トナカイの引くソリに乗せて、夜中に煙突から世界中の子供たちへ届けよう!」
これまでの「失敗」だと思われていた経験すべてが、実はこの瞬間のためにあったのです。
✨ ここがおすすめ!3つのポイント
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サンタさんの意外な一面に親近感 「きれい好き」「つまみ食いで太った」など、サンタさんの人間味あふれるエピソードが満載で、思わずクスッと笑ってしまいます。
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「失敗は成功のもと」を地で行くストーリー 煙突掃除、夜中の配達、トナカイとの絆……。一見失敗に見えた転職経験が、すべて今のサンタクロースの仕事に活かされている構成が見事です。
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夢を叶えるまでのワクワク感 小人たちと出会い、今のスタイルが確立されていくまでの過程は、クリスマスの魔法が解き明かされるようなワクワク感があります。
感想
「無駄な経験なんて一つもないんだ」と、大人も勇気づけられるお話でした。
仕事選びに迷ったり、失敗して落ち込んだりしている時、この若き日のサンタさんの姿を思い出すと、少し心が軽くなる気がします。
今のサンタさんが幸せそうなのは、たくさんの「寄り道」の末に、心からやりたいことを見つけたからなんですね。
こんな人におすすめ!
- サンタさんの秘密を知りたいお子さん
- 「自分に向いている仕事って何?」と悩んでいる方
- クリスマスをもっと特別な気持ちで迎えたい方
【ストーリーイメージ(※絵本の絵とは異なります)】
作者さん情報「スティーヴン・クレンスキー」さん
"1953‐。アメリカ、マサチューセッツ州生まれ。ハミルトン大学卒業後、子どもの本の執筆を志し、1977年に、絵本作家としてデビュー。以来、執筆活動を続け、絵本や伝記など、100冊以上の著作がある"
(引用 : HMV & BOOKS「スティーヴン・クレンスキー」)