「ぱっくんはどこだ?」(薫くみこ)
ピッカリ町で働くごみ収集車達。
その中で、ひときわ小さいゴミ収集車が働いていた。その名は「ぱっくん」。
この絵本は、ぱっくんと町の人たちの感動のお話である。
あらすじ
ピッカリ町で働くごみ収集車達は、毎朝陽気に歌いながら、町中のゴミを収集するために集積所から出発する。
「チッカ チッカ」ウィンカーを光らせながら、町中のゴミ置き場の持ち場へそれぞれの収集車が向かう。
その中で、ひときわ小さなごみ収集車「ぱっくん」が回るのは、細い路地のゴミ置き場やゴミが出せない老人宅。
ある日のこと、路地のゴミ置き場のゴミを積んで、さぁ出発しようとしたぱっくんに、女の子のみーちゃんのお母さんがゴミ袋を持って走ってきた。回収時間ギリギリにごみを出しに来たのであった。
お母さんが家に戻ると、大変なことに!ミーちゃんが、大事なクマちゃんがないと、大声で泣いていた・・・
お母さんは、クマちゃんが誤ってゴミ袋に落ちて、そのままぱっくんに渡してしまったとわかる・・・
それから、慌てて一家総出でぱっくんを探しに行く。パパ、ママ、お兄ちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんで。
町中を探して、ぱっくんを何とか見つけて、ぱっくんのお腹からゴミ袋を出してもらう。
くまちゃんをみうけて、みーちゃんはご機嫌。家族みんなでぱっくんにお礼をいって、ぱっくんは仕事に戻るのであった。
♪そのごみ、あのごみ、どんとこーい
ぱっくん、通ったその後は、町はすっきりきもちいい、おー♪
今日もぱっくんの元気な歌が朝の町に響く。
感想
この絵本、町中で働く車に顔がついていどうやら意志があるようだ。まるでトーマスの世界の様である。
ぱっくんは、小さいながらも町には欠かせない存在で、最後は女の子みーちゃんとその家族に感謝される。
小さくても、必要とされる存在・・・こういう話はちょっと感動を呼ぶ。
また、「ごみ収集」という一見地味だが、社会に欠かせない大事な仕事を、明るく楽しく描いている。
歌いながら仕事場へ向かうというのも素敵だと思う。
私も、見習って、毎朝歌いながら職場に向かってみようと思った。
そういえば、この絵本を読んでから、うちの子はゴミ収集車のおもちゃを誕生日に欲しがったなぁ。
ゴミ収集車特別賞。
作者さん情報「薫くみこ」さん
"東京都に生まれる。児童文学作家。高島屋の広告デザイナーを経て、児童文学、絵本、童話の創作を始める。主な作品に「十二歳の合い言葉―12歳」シリーズ(ポプラ社)、『あのときすきになったよ』(教育画劇)、『ハキちゃんの『はっぴょうします』』(佼成出版社)、『ちかちゃんのはじめてだらけ』(日本標準)、『なつのおうさま』(ポプラ社)、「みんなでんしゃ―赤いでんしゃ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、近著に『しらゆきちりか ちっちゃいな』(PHP研究所)、『歯っかけアーメンさま』(理論社)、「スパイガールGOKKO」シリーズ(ポプラ社)など多数。ENEOS童話賞選考委員。"
(引用 : 絵本ナビ「薫 くみこ」)





