続続886冊目『ことりっぷ ソウル』(昭文社) | 図書礼賛!

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韓国旅行三日目。



私が韓国で心配していたのは、大気汚染だ。ミセモンジ(PM2.5)と黄砂の影響で、呼吸器アレルギーが発症する人が近年増えており、韓国では大きな社会問題となっている。写真は、韓国の現地基準汚染対策用のマスクで、一日中これを着けてた。とはいえ、外を歩いてる韓国人はほとんどマスクをしてなかったけど。



ホテルの目の前にあるソウル市庁舎。ユニーク、かつ立派な建物ですな。中を見学したかったが、今日は時間がない。今日は景福宮と朴正煕記念館に行く予定なのだ。



景福宮に向かって歩いていく途中に、李舜臣の銅像があった。



ここの広場は朴槿恵退陣デモが行われた所らしい。広場はかなり広かった。



世宗大王の銅像。ハングルを作った偉人だ。本当は真正面から撮りたかったが、修学旅行生が群がってて、この角度からの撮影となった。



景福宮に到着。

この宮は何度も火災に合い、当然ながら、いにしえの姿をそのまま留めてはいない。また日本人としては、ここは日本が朝鮮半島を侵略するにあたって、閔妃を殺害した場所であることを思い起こす必要があるだろう。



こちらは、慶桜館。外国の使節団が来た時には、ここで接待したそうだ。



昼食。チヂミのような右側の食べ物が美味しかった。また、ジャガイモがたくさん入った汁料理も美味だった。現地で食べた韓国料理は、誇張なしに全部美味かった。



韓国で初めてバスに乗る。噂には聞いていたが、だいぶ運転が荒く、とても立っていられない。次の目的地は、朴正煕記念館だ。写真はその道中で撮った一枚。大変分かりにくいが、木々の向こう側には延世大学がある。SKYの一角を担う韓国の名門大学だ。



朴正煕記念館に到着。

ゴールデンウィークに朴正煕記念館を訪問した日本人なんて私くらいかもしれない。非常に立派な建物だが、館内には一人の利用者もいなかった。



朴正煕記念館に来たとはいえ、私は別に朴正煕が好きなわけではない。韓国を経済大国にのし上げたその手腕は評価するが、その政治手法は、戒厳令を連発し、国民を萎縮させ、あらゆる人権を抑圧する独裁政治だった。実際に、朴正煕はその手荒な政治手法を危険視した部下の金載圭によって射殺されてる(1979年)。私が朴正煕記念館を訪問した理由は、韓国人が朴正煕をどう評価しているのかを知りたかったからである。今日の経済大国の礎を気づいた人物として評価するのか。はたまた、反共を名目に人権や民主主義を抑圧し、政治の停滞を招いた人物として糾弾すべきなのか。





朴正煕記念館を見学して色々思うところはあったのだが、それについては、ちょうど今読んでる『韓国スタディーツアー・ガイド』の書評の時にでも書こう。



その後、散歩。韓国ではよく日本料理店があって、日本語の看板もチラホラ。日本風居酒屋では、大塚愛の『さくらんぼ』が流れてた。



三日連続で歩き続けたので、さすがにダウン。夜は適当に弁当を買って、早めにホテルに帰った。ベッドに寝そべりながら、韓国プロ野球を鑑賞。バッターは、ヤン・ウィジ。2023年のWBCの日本戦でダルビッシュからホームランを打った打者だ。


明日はいよいよ。東京に帰る。念願の韓国に来れて本当良かった。次回は、光州とか大邱のような地方都市に行ってみたいな。