続886冊目『ことりっぷ ソウル』(昭文社) | 図書礼賛!

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死ぬまでに1万冊の書評をめざす。たぶん、無理。

 

 

4月29日午後。冷麺を食べた後は、とりあえずソウル散策。あてもなくハングルの看板が並ぶソウル市内を歩いた。

 

 

食後のコーヒー。ソウルは本当にコーヒー店が多い。日本ではコンビニでコーヒーを買って、オフィスで飲むのが一般的だが、韓国ではコーヒー店で持ち帰りするのが普通だそうだ。私が買ったのはメガサイズで、写真では分かりづらいが、1リットルくらいある。あと、日本のコーヒーに慣れてる私にとって、韓国のコーヒーはどうも薄い。帯の人物は国民的英雄のソン・フンミンだ。

 

 

 

 

 

 

ここらへんは、종로と言われるところ。부동산(不動産)、아크릴(アクリル)などのハングルが並ぶ。

 

 

昌徳宮まで辿り着いたが、月曜日は閉まっていて、入れなかった。近くのカフェで休憩する。本当にソウルはカフェが多い。

 

 

ちょっと早めの夕飯。このニラがたくさん入ったチヂミがめちゃくちゃおいしかった。あまりにも美味で私がほとんど食べてしまった。

 

 

なんていう料理かは忘れたが、汁に入った米の上に豚肉を乗せた料理(写真左)もおいしかった。

 

 

路地裏を歩く。ダンボールを集めたリアカーを時折、目にした。リアカーを引いてるのは大抵、高齢の方。韓国は高齢者の相対的貧困の割合がOECD諸国では群を抜いて多い。グローバル都市としての繁栄の裏側には、置き去りにされた人々もいる。リアカーを引く老人はこのダンボールを売って、なけなしのお金を手にするのだろう。圧縮近代の矛盾を見る思いがした。

 

 

 

 

 ここらへんは雰囲気があって好きですね。

 

 

囲碁をしている老人たち。

 

 

韓国では、予備校の先生がこうやって広告塔になるようだ。テレビの看板番組を持つ人もいるとか。予備校講師の位置付けが、日本とはだいぶ違う。

 

 

 私はいつも毎朝、YouTubeで韓国の天気予報を見てるんだが、この場所の映像がよく流れる。

 

 

夜は、映画館に行ってきた。これも今回の旅行で楽しみにしていたことだ。韓国の映画館で字幕なしで韓国映画を楽しむことを目標にこれまで勉強してきた。観た映画は『犯罪都市4』。マ・ドンソク兄貴主演の超人気作である。私の実力では、せいぜい1割程度しか聞き取れなかったが、ストーリー的には分かりやすい勧善懲悪なのでそれなりに楽しめた。今回は犯罪都市の映画文法である三つ巴の構造がかなり弱く、ちょっと作品的に形骸化してきたような気がする。ところで、この映画鑑賞で、カルチャーショック体験があった。韓国では、映画のエンディングロールが流れた瞬間に会場が明るくなり、スタッフがスクリーン前を平気で横切るのである。エンディングロールまでしっかり暗闇の中で上映する日本とは大違い。これが빨리 빨리文化なのか。

 

 

ここは韓国の24時コンビニ。ここでも日韓比較をできる材料がある。韓国のコンビニ店員には外国人店員がいない。もしかしたら外国人店員がいるコンビニもあるかもしれないが、私が入ったコンビニでは外国人店員はひとりもいなかった。日本だとコンビニは外国人店員だらけである。韓国は労働力としてかなりの外国人を受け入れているが、彼らは表舞台にはなかなか出てこないようだ。この日は2万歩くらい歩いた。ホテルに帰ったら爆睡した。韓国旅行2日目終了。〈続〉