『オリンピックの身代金』 奥田英朗著
2010/01/03(日) 11:45読了
【あらすじ】
昭和39年夏。10月に開催されるオリンピックに向け、世界に冠たる大都市に変貌を遂げつつある首都・東京。
この戦後最大のイベントの成功を望まない国民は誰一人としていない。
そんな気運が高まるなか、警察を狙った爆破事件が発生。
同時に「東京オリンピックを妨害する」という脅迫状が当局に届けられた!
しかし、この事件は国民に知らされることがなかった。
警視庁の刑事たちが極秘裏に事件を追うと、一人の東大生の存在が捜査線上に浮かぶ…。
「昭和」が最も熱を帯びていた時代を、圧倒的スケールと緻密な描写で描ききる、エンタテインメント巨編。
【感想】
ボリュームがあって、読み応えがありました。
時代の空気感をひしひしと感じました。
東京オリンピックの頃はもう戦後の復興は終わっていたと思っていたんですが、そうでもなかったんですね。
あまりの格差社会に唖然としました。
登場人物がそれぞれの階級を象徴する存在として描かれていたのも興味深かったです。
ラストの高揚感が肌に伝わり、抜けるような青空が目に浮かぶようでした。
今の平成の世にこれだけ国民が一体となって当たれることがあるだろうかと思いました。
きっと無いだろうなぁ・・・。




