本 『初恋ソムリエ』 初野晴著

 

 

 

【あらすじ】

初恋に秘められた謎(ミステリ)を追え!

吹奏楽の“甲子園”―普門館を目指す弱小吹奏楽部で繰り広げられるチカとハルタの名推理。

『退出ゲーム』の続編にして青春ミステリの決定版。

 

 

【感想】

やっぱりこのシリーズ好きだなぁ。

真っ直ぐなチカちゃんとちょっと斜めなハルタがいいコンビです。

吹奏楽部もだんだん仲間が増えて形になってきました。

ちょっとワケありな人たちばかりですけどね。

吹奏楽部でがんばる王道青春ストーリーと高校生が抱える今の世相を反映した問題が絶妙にミックスされて独特な世界観を生み出しています。

最近、小説もマンガもマイナー文化系クラブが流行りですが、この作品にも一風変わった文化系クラブがたくさん登場します。

文化系クラブに集まるのはなぜか変人ばかり(笑

続編が楽しみです。

本 『密室から黒猫を取り出す方法』 北山猛邦著

 

 

 

 

【あらすじ】

完全犯罪のために必要不可欠な密室が、あともう少しで完成するというその瞬間、部屋の中に黒猫が入り込んでしまった!

犯行計画を崩壊させかねない黒猫を密室から取り出そうと悪戦苦闘する犯人の前に、たまたま世界一気弱な名探偵が現れて…

表題作をはじめ、蝋燭だらけの密室殺人を描いた「クローズド・キャンドル」など五編を収録。キュートでコミカル、しかし心は本格ミステリ。

名探偵音野順、第二の事件簿。

 

 

【感想】

今回もゆるゆると事件に巻き込まれる音野と白瀬。

そして、今回のトリックもやっぱりどれも無理でしょうと思いつつ・・・。

検証はしてませんけどね。

要さんが好きなのでもっと登場して欲しいです。

音野の両親とかも出てきたら面白そうだなぁ。

とびきり陽気な人たちだったりして(笑

本 『ジェネラル・ルージュの伝説』 海堂尊著

 

 

 

【あらすじ】

映画化&ドラマ化もされた320万部突破のベストセラー『チーム・バチスタの栄光』の、大人気「田口・白鳥」シリーズ最新刊が登場です。

本作は、シリーズ第3弾『ジェネラル・ルージュの凱旋』のスピンオフ小説。

救命救急医・速水が「将軍」と呼ばれるきっかけとなった事件が描かれます。

また、海堂尊の日々を綴ったエッセイや、創作の秘密を惜しみなく明かした自作解説も収録。

すべてこの本のための書き下ろしです。

さらに広がり続ける「海堂尊ワールド」を徹底解剖した、登場人物一覧&関係図&年表&用語解説&医療事典付き。ファン必読です。

 

 

【感想】

副題の「海堂尊ワールドのすべて」が示す通り、短編「ジェネラル・ルージュの伝説」以外は作者本人の生い立ち、自作解説、登場人物相関図などで構成されています。
1作刊行されるごとにどんどん世界が広がりどんどん登場人物が増えるので「この名前どっかで見たけど誰だったっけ?」と思うこともしばしばです。
現在・過去・未来と時系列もまちまちですし。
なのでメインキャラクター解析や人物相関図はとても助かります。
最初は図書館で借りて読みましたが、手元に1冊置いておきたいと思い購入しました。

短編は速水部長がいかにしてジェネラルとなりえたか、そして、冴子さんがいかにして迦陵頻伽となりえたか、のお話です。

本 『背の眼』 道尾秀介著

 

 

 

【あらすじ】

児童失踪事件が続く白峠村で、作家の道尾が聞いた霊の声。

彼は恐怖に駆られ、霊現象探求所を営む真備のもとを訪れる。

そこで目にしたのは、被写体の背中に人間の眼が写り込む、同村周辺で撮影された4枚の心霊写真だった。

しかも、彼ら全員が撮影後数日以内に自殺したという。

これは単なる偶然か?

第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。

 

 

【感想】

図書館の新刊情報を見て「道尾さんの新刊が出てる」と思い『花と流れ星』を予約した後でシリーズ物だったことを知りました。
それならば順番に読まなくてはと思い、まずこの本を読みました。
あらすじ見たらホラーっぽいので今まで避けてたんですけどね。
でも、ホラーが苦手な私でも面白く読めました。
特に「霊現象」の定義は面白かったです。
私は今まで幽霊などは見たことないのですが、絶対いないとは思えず・・・。
先日たまたま会社で霊現象の話になったんですが、みんなの体験談を聞いてるとやっぱり怖い。
なにしろ会社が原爆ドームから目と鼻の先ですから、みんなの話も説得力ありありです。

 

さて、物語の方は霊体験をしたホラー作家の道尾くんが大学時代の友人で霊現象探求所を営んでいる真備さんを訪れるところから始まります。

となると、真備さんがホームズ役で道尾くんがワトソン役と思うところですが、真備さんにはちゃんと可愛い凛ちゃんという助手がいます。

この3人の微妙な距離感が面白く、時に切なかったり。

 

ちょっと長すぎるかなぁとも思いましたが、ラストの謎解きも納得のいくものでしたし、とても哀しい犯行動機に切なくなりました。

これまで何作か道尾さんの作品を読みましたが、誤解が発端の悲劇ものが多いですね。

やりきれない気持ちになりますが、このシリーズは主役3人の人間としての真っ当さに救われます。

好きなシリーズがまた一つ増えました。

本 『あるキング』 伊坂幸太郎著

 

 

 

【あらすじ】

天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。
山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期のそれぞれのストーリーが、王求の周囲の者によって語られる。わくわくしつつ、ちょっぴり痛い、とっておきの物語。『本とも』好評連載に大幅加筆を加えた、今最も注目される作家の最新作!!
 

 

【感想】

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの伊坂さんですが、実は私の中では当たり外れの大きい作家さんでもあります。
好きな作品とそうでない作品の落差が激しいのです。
今作はちょっと外れかな。

 

これはファンタジーですね。
シェークスピアって読んだことないので、いまいちこの世界観がピンときませんでした。

 
私は野球好きなので、私が普段接している野球界とは違うダークな雰囲気がちょっと苦手かも。
実際の野球界にもダークなことなんて山ほどあるんでしょうが、やはりスポーツなので明るいイメージを持っていたいです。

登場人物にも感情移入できず、心に響いてくるものもありませんでした。
王求の友達が一番人間らしかったかな。