少し前に、音楽の授業で合奏をやるといっていた。
そのピアノ伴奏の候補に娘が手を挙げたと言いだし、私は心底おどろいた。
娘は4年生の年末にピアノを辞めている。
当時は中学受験の勉強についていくのに必死で、とてもとても続けられなかった。
ピアノに対してのやる気も落ちていたし、あっさり辞めた。
その後は一切弾いていない。もうすぐ1年になるけれど、その間は本当に弾いていない。
電子ピアノを処分せず、引越し先まで持ってきた。
休校中の超ヒマそうにしていたときも、娘はピアノを弾くことはなかった。
そんな状態だから、ピアノ伴奏のオーディションらしきものに手を挙げたことは、驚きでしかない。
オーディションらしきもの、というのは発表会向けではなく授業の一環だから、基準をクリアしていれば全員が順番に弾けると言っていた。
何はともあれ、練習しなければいけない。
ブランクもあるし無理だろうと静観していると、意外なくらい弾けていて驚いている。
さすがに指の筋力がおちていて、指が痛いと言っているけれど、楽譜が読めて手が動いていただけでも御の字だと思う。
ピアノ伴奏なんて、現役の子に任せればいいのに、というのが私の本心。手を挙げた子が5人で、そのうち何人が授業で弾けるのかよくわからない。
「ピアノを今も習っている子が選ばれて当然だろうし、気軽に受けてこれば?」
つい本心で口に出したことを、その日の夕方に謝るはめになった。
自称イケてる演奏だったらしく、次の授業でまた伴奏できることになったという。
現役で習っている子が、練習をすっかり忘れていたのかもしれないし、実は現役ピアノ生が、娘のクラスにはいないのかもしれない。実態はわからない。
ここ何日も、家に帰ると手を洗ってすぐピアノに向かっている。
かつては5分も弾けば、ため息をついていたような子が。こちらが声をかけるまで真剣にやっている。
合奏の楽譜を弾く前に、指の体操とばかりにしっかり動かしてから弾いている。
習っていたときは、ハノンを最後に練習するとかザラだったのに。
合奏だから、ピアノがリズムを狂わせるなんてご法度、ミスタッチをしても次の拍で自分から合わせていくしかない。
授業でそれを思い知ったらしく、メトロノームを積極的に使っている娘をはじめてみた。
少しでもミスをしたところは、前後の小節をふくめ徹底的に練習している。
なんということでしょう。
匠の手によって、練習ぎらいのこあずきちゃんが生まれ変わりました。
ビフォーアフターのナレーションが私の頭から離れない。
ピアノに対して、あんなに前向きな娘を生まれて初めて見た。発表会前でも見たことがない積極性。
いまピアノを再開すれば、ブランクをすぐ埋められるくらい上達すると思う。
それでも娘は、「ピアノを毎日練習をする余裕がない」といって再開する気はないらしい。
ちょっとそこは残念に思う。
それでも、今のレベルを維持できれば、この先の人生でいつか役に立つ日がくる。
親として投資したことも、いつかは回収できるだろうと見込みがたった。
ほっとしている。
自分で決めた目標に対して努力を惜しまないという気質は、幼稚園のころからでした。親の言うことなんて右から左にスルーする子なので、自分で進路を決めるここ一番のときまで、どうかどうかこの気質が残っていますようにと願うばかりです。
クックパッドの創業メンバーで、今は本部長さんをされている方の本を読んでいます。
蛍光ペンでも持って読もうかという勢いで、本気で読んでいます。めちゃくちゃ売れてる本だそうですよ(うちから車で10分のTSUTAYA店員さん情報)。
文字数は少なめとはいえ、レシピ本らしからぬ文字だらけ本です。好き嫌いが分かれると思います。
ちなみに私は、残っている材料でちゃちゃっと作ることができない女です。逆の方は読む必要ないかも。
クックパッド本部長さんである小竹さんの本には、おしゃれなサラダがたくさん出ていました。レタスとトマトの盛り付け(色合わせ)は古臭く見えると一刀両断。ひえぇー、しょっちゅうやってるって。
おしゃれな食材は、夫も娘も好まないものが多いので、小竹さんのおすすめ全部を取り入れるわけにいきません。
それでも、どこまで手を抜いて何に力を入れてといった話、調味料の組み合わせはこれとこれ!とハッキリ言ってくれるので、私のようなタイプにはあってました。
しばらくバイブルにしてみます。
レミパンがほしいなと思っていましたが、小竹さんが本の中で、「安くて大きいフッ素加工のフライパンを、半年くらいで取り換える」とおっしゃっていました。たしかにその通りだよな、、、と思い、レミパンは諦めることにします。