転校してきたばかり。
久しぶりの6時間もりもりフルコースに疲れている。
前の小学校と比べようがないくらい多い宿題量。
口うるさい母親。
蒸し暑い天気。
イライラしていた娘を分析するなら、こんなところだろうか。
引越をしたタイミングで、わが家は中学受験界から撤退した。
中学受験率がものすごーく高い小学校から、ものすごーく低い小学校へ転校することはどういうことか、家族でよくよく話し合った末のこと。
あの頃の生活を振り返れば、膨大な宿題といっても十分こなせる量のはず。
それでも休校期間中の勉強は午前中だけ。昼はぐうぐうたらたら、夜はTV(バラエティ)をみる生活を送っていた娘ゆえ、急に宿題に追われる生活に慣れていないのだろう。
そこにきて「このくらいの量、ちゃちゃっとできるよねえ」という、私の無言の圧力も腹が立っているにちがいない。
いちゃもん(標準語訳:些細な事に文句をつける)つけまくりの娘に、気が短い母はキレてしまった。
事の発端は国語の文章問題だったような気がするけれど、もう意味がわからない言い合いになってきて、中学受験勉強中にたびたびあった親子バトルを思い出させる状態にヒートアップ。
あの頃は娘が泣いて終わっていた(母がタオルを投げて試合終了)だったのが、わずか数か月で娘がパワーアップしていた。
夫を含め第三者には絶対に聞かせられない言い合いがつづき、娘がすごい顔をして言った。
「バカじゃないの!?」
想像を超える暴言がやってきた。
それを言われた私が数秒で考えたことは、今は娘をビビらせておかなければということ。
母の威厳を見せなければ!!
私は声が大きい。
昔から大声を出す場面では困らなかった。
恥ずかしいからやらないけれど、15階から1階にいる娘に声をかけて用件を伝えることくらい余裕でできると思う。
その声が大きい私が、腹の底から声を出して至近距離にいる娘に厳重注意をした。
文字で正確に再現することは、自分でも怖くてできないけれど、親に対して言っていい事とわるい事があると伝えたはず。
最初の一声で娘が震えあがったから、この勝負、私がもらったと思った。
そもそも勝ち負けの問題じゃない。
私がとった行動は、専門家の方や良識のある親御さん、そして常に冷静な夫からは呆れられると思う。
小学生と同じ土俵に立っても仕方がない。
大人げなかったと、ちょっとは反省はしている。次に生かせそうにはないけれど。
娘のほうも悪かったと思ったらしく、おとなしくなりました。普段はまだまだかわいいものですが、かなり反抗期が近づいていると覚悟をしておこうと思います。
「お母さんとは音楽の趣味があわないね」と、いつも言っている娘が、昨日のMステをみて目が釘付け状態になっていました。
娘は私に付き合わされて、車の中でCDを聞きこんでいるので曲は知っていたのですが、あまりの迫力に驚いたように見入っていました。
10歳なりに彼らのメッセージを感じ取って、SNSのことや命のことを考えるきっかけになったようです。
本物の反抗期に入ってしまったら、こういう話って親子でもしづらいと思うので、ありがたかったです。
ちなみに娘は長くヒゲダン派でしたが、最近は急に三浦大知さんへ行ってしまいました。
何がきっかけだったんだろう。ちょっと不明です。
娘は踊っている三浦大知さんを、ほとんど見たことがありません。
録画している紅白くらいじゃないかなあ。
単純に曲が好きらしいので、この先、どんどんハマっていくか次の方へ行ってしまうか。
私たちの趣味が交差する瞬間は訪れるのか。ちょっと楽しみです。