
母の姉が末期がんと戦っている。
母は4人姉弟で育ち、一人だけ地元を離れて暮らしている。
私が小学生の頃は、夏休みになると兄と2人で1ヶ月ほど母の地元で過ごしていた。
正直いうと伯母の家に行くのが嫌だった。2つ違いの兄も同じ気持ちだった。
なぜなら当時の伯母(今の私と同じ年)の家はとても厳しかったから。
朝、ごはんの準備や片付けは子ども達で行い、その後は従姉妹と一緒にピアノの練習。
次は宿題を行って、そうこうしていたらお昼ご飯。
午後からやっとやっと遊びにいくことができる。兄も私もつらい日々だった。
当然のこと、伯母の子ども達は優秀だった。
長男である従兄弟は医者になった。
従姉妹たちもそれぞれに自分の才能を見出し、華々しく社会に旅立った。
私が幼いころ恐れていた伯母が、がんに侵されていると知ったのは数年前。
久しぶりに会った伯母は、すっかり丸くなっていた。
今月に入り母から「伯母さんにこあずき(娘)の写真を送ってやって。」
と連絡が入り、言われるがまま写真を数枚送った。
到着した日に従姉妹からメールがきた。
「こあずきちゃんの写真をみて、うちの母が笑ってたよ」
娘の離乳食を嫌がる写真は、誰に見せても笑いをとれる我が家のテッパンになっている。
伯母さんにも笑ってもらえて一安心。
それを母に伝えたところ、どうやら私が思うほど単純な話ではなかった。
私の想像以上に伯母の体調はよくないらしく、食べ物を受けつけず何も話さない
毎日が続いているらしい。
そんな伯母が、娘の写真をみて笑みを浮かべてくれた。
きっとうちの娘の表情がおもしろかったから、とかそういうことではなく、
赤ちゃんがもっている独特のパワーが伯母に伝わったのだと思う。
今、母方の親戚で「赤ちゃん」と呼べる時期にいるのは、うちの娘だけ。
赤ちゃんという存在のありがたさをしみじみ感じた。


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10年ぶりにピーラーを買い換えました。ちょっと大きいサイズなのでまだ慣れませんが、切れ味にビックリ。
今までは力をいれてむいていたから、皮が厚かったみたい。早く買い換えればよかったなあ。