
娘にとって初めての旅行(帰省)とは、自宅以外で初めて眠るということ。
赤ちゃんとは環境の変化に弱い生き物。夜泣きを覚悟して出かけた。
到着後、義父母&義妹に会ったときは人見知りをしていた娘。
抱っこされると少し泣いていたものの、夕方には笑顔を見せはじめた。
恐れていた初日の夜は、2時間おきに起きたものの授乳をすればすぐ寝た。
ほっと一安心。
義父母は「(ぐずらなくて)いい子だ、穏やかないい子だ。」と大絶賛。
娘はニコニコしながら抱かれていた。
2日目の夜、夫が東京へ戻る前に娘をお風呂に入れていたときのこと。
聞いたこともないような声で娘が泣いている。
お風呂が大好きな娘。大のお父さんっ子である娘。
そんな娘が泣き叫んでいる。何かがおかしい。
服のまま慌ててお風呂へ入ると、号泣している娘が私の顔をみつけ、まるで
夫の抱っこから離れようとするかのように、両手を広げて身を乗り出してきた。
こんなにも私を求めてくれた態度は初めて。
娘の非常事態だというのに嬉しい気持ちがおさまらない。(娘よごめん)
お風呂で授乳をしてもだめ、あがって服を着させる間も、過去に聞いたことが
ないような泣き声で叫び続けている。
義父母や義妹も何がおきたかと大慌て。
必死であやしてくれようとしている。今はそんなことではおさまらないはず。
私にも母の勘というやつが初めて働き、精神的なものだろうと察しがついた。
部屋へ戻り夫と3人だけにしてもらい、娘を抱きしめて思う存分授乳をしてみる事にした。
娘がもういらないって離すまで、そのままにしてみようと思った。
超高速でぐびぐび飲んでいる。途中で泣きつつ、いつも以上の速度で飲み続けている。
やっと離れた。と同時に大量に吐いた。夫と「これだけ飲めば、そりゃ吐くわ」と笑いあう。
大量のウンチも出た。涙もたくさん流した。鼻水も出た。
出すものをすべて出し切った娘は、すっきりしたのかもしれない。
夫の顔をみつけて笑いはじめた。
かれこれ20分ほどの出来事だったと思う。
生まれてはじめてと言っていいほどの大泣きだった。
娘は、外にいる時やお客さんがきている時は緊張のせいかめったに声をあげない。
眠たいときもぐずらないし、どうもいい子でいようと頑張ってしまう性質がある。
夫の実家に到着した後、意識的に娘と2人でいる時間をもっていたものの、
娘にとってはストレス解消の場がなかったのかもしれない。
緊張が極限まで達したのだと思う。
まもなく嫁暦10年。慣れているとはいえ、さすがに嫁として多少は気を遣う。
そんな母の変化も察知していたのかもしれない。
娘のSOSに気づいてやれなかった。
いや、半分気づいていたのに、娘の笑顔をみて「まだ大丈夫かな」と見過ごした。
母親として大反省した出来事。一生忘れないでおこうと思う。


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翌日からの娘は、自宅と同じように振舞うようになりました。
不機嫌なときはウーウーと怒り、義父母を慌てさせている姿に何だかほっとしました。