姫彼岸花 ネリネのうた -3ページ目

花煙草

11月




ついに11月に入りました。



あと2ヶ月くらいかな。



でも最近、あたしにしては珍しく悩んでいます。



このままでいいのかなって。



20歳になって、この恋を終わらせるって思ったけど、そんなに簡単に終わるものじゃないよ。



どうしたらいいかわかんないし、どうしようもない。



でも、このままこの恋を終わらせるのは、やっぱり嫌だ!



だって彼もあたしを好きでいて、あたしも彼が好きなのに。







これはただの我が儘なのかな。



彼がずっと笑っててくれるなら、それでいい。



彼が幸せなら、あたしも幸せだから。





でも今はまだ、









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世界一!




実は世界一の幸せ者だとたった今気がついた私。



かなりのマヌケでもあるかもだけど、うん。私ちょー幸せ者だ。



だって身の上から言っても普通だし、周りのみんなもなんだかんだいい人ばっかだし。



すごく恵まれてる!



ちょーラッキー!



で、しかも雅治みたいなかっこよくて優しくて、心から『大好きだー!』って叫べる人に出会えたって、もうそれだけで幸せなことなんだよね。



けど欲張りな私はそれだけじゃ足りなくて、雅治に想われたい、ずっと傍にいたい、いてほしい、今すぐにデートしたい、キスしたい、してほしい、もうめちゃくちゃワガママだよ!



そんな私も『好き』って言って抱きしめてくれるこの腕があるから、私は私でいられるんだね。



今まで、ワガママ過ぎて、幸せ過ぎて気付けなかったよ。



でも気づいたって、私はこれからもずっと幸せなんだ。



雅治が心配しなくても、私はこれからもずっと笑ってると思う。



だって雅治に出会えただけで、世界一の幸せ者なんだもーん♪









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