こんにちわ、「素人DIY担当m」です。
先日ホームセンンターへDIYで使う塗料を選びに行ったのですが、色々な塗料があって困ってしまいました
私が子供の頃学校で作った工作物には「ニス」を塗った記憶があります。
木の塗料で透明なもの=ニスという程度の知識量でしたが。。
でも家具屋を見ても「塗装:ニス」と表示の家具は売っていません。
どれ見ても大体は「ウレタン」「ラッカー」「ポリエステル」「UV」「オイル」なのです。
もしかして実は「ラッカーがニスなの?」と思い少しネットで調べてみました
ラッカーとニスを調べた結果、大雑把にですが、
「分類上は同じ(ラッカーもニスに分類される)」
「塗料(商品)としては別物(○○ニスという名の塗料と△△ラッカーという名の塗料は混ぜられない)」
といった感じです。ニスは色々な種類があり、その中でラッカーシンナーで樹脂を溶いた物は「ラッカー系塗料」と呼ばれます。
私の疑問に対する答えは、
「塗装:ラッカー」と表示の家具はあくまで「ラッカー系塗料使用」。
という事で、私のイメージしてたニスとは少しだけ違うようです。
成分は色々ですので、呼び名の違いを目安にそれぞれの特徴。
・ラッカーは乾燥が速く表面が乾燥後の表面が硬い。ラッカーシンナーで薄めて塗る。
・ニスは木材への定着が強いが表面が柔らかい。古くからの技法だとと天然樹脂をアルコールで溶かして塗る。水性、油性があるが固まったあとの性質は大体同じ。
・△△ラッカーの上に○○ニスを塗っても平気だが、○○ニスの上から△△ラッカーは危険、相性が悪いと塗装を痛める。
・どちちらも人体に害が少ない優しい塗料
など。呼び名だけでなく仕上がりも違うんですね。
「ニスは単純そうで奥が深い、、」
それにしても店頭のニスっぽい家具は「ラッカー」の表示ばかりですが、
○○ニスと呼ばれる塗料で仕上げた家具は無いのでしょうか?
一言でニスといっても成分や溶剤により種類は様々ですが、代表的なのが、
シェラック(セラック)ニス
シェラックニスはシェラックフレーク(「ラックカイガラ虫」という昆虫の分泌物の樹脂質が固まった物)をアルコールで溶いた液体。なんとシェラック自体の歴史は紀元前2千年ごろの中国からという説も、ものすごい歴史の深さです!
このシェラックニスを使用した仕上げが、
「フレンチポリッシュ」
楽器やアンティーク家具に多い仕上げ。木部の保護と木目の美しさを際立たせる目的で使われ、フレンチポリッシャーと呼ばれる専門の職人さんが、日本でいうタンポ擦りという技法で何層も何層も薄く塗り重ねていく塗装。
とてもとても手間のかかる塗装ですが、木目を生かした非常に美しい表面に仕上がるのがフレンチポリッシュなのです。
ニス仕上げの表示は見た事ないけれど、フレンチポリッシュなら大塚家具にあったはず!
ありました!
品質表示じゃなくてメーカーロゴですみません
その名もレストール・ブラウン・アンド・クレンネル
職人さんは塗装に連続8時間費やすという驚きの家具ですっ。
このブランドは何層ものフレンチポリッシュの上に手描きで装飾図を入れ、更にその上からフレンチポリッシュで仕上げていきます。1流ブランドならではの気の遠くなるような工程の多さと美しさです。
なんとプレミアムアウトレット&リユース有明ではリユース品が展示に!
色見が本当に美しいです
家具というよりは芸術品です、上質な家具にホレボレします。
ラッカーとは違うフレンチポリッシュの魅力、ぜひ1度実物をご覧になってみて下さい。
もうこんな時間、今日はあれ探すのはやめときます、イス塗装もまた今度。。
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