「言い得て妙」
という言葉があります。


作家やコピーライター、
ジャーナリストなどは
これを巧みに操るのだろうなと
思うのですが、
ロシアの現地ガイドの女性が放った言葉に
「そうそう、それそれ!」っていう
表現がありました。


「日差しがうるさいから・・・」


そう、
真夏の太陽が照りつける様を
表現した言葉なのですが、
これはきっと
その国の言葉で使う慣用句を
そのまま直訳しているのだと思います。


日本の場合
日差しに合わせてセミもうるさいので
「今日は日差しもセミもうるさいねぇ~」
などというと
強烈に差し込む真夏の日差しと
それをさらに増強する
セミの鳴き声の大音響をイメージでき、
湿度が高くうだるような暑さと、
さらには肌を突き刺し、
叩きのめされるような
真夏の日差しを表せるのではないかと
思うのです。


これって
単なる外来語としてではなく
和と洋の融合によってできた言葉で
文化をつなぎとめる共通の情緒を含んだ
グローバルなコミュニケーションの
可能性を秘めているのではないかと
思います。


その土地で生まれた、
あるいは変化を遂げてきた慣用句には
その土地の文化がふんだんに生きていて、
それが全く異なる土地の
全く異なる文化によって育まれてきた慣用句と融合する。


慣用句に含められた情緒が解け合う異文化交流。


お互いがお互いの文化から
新しい情緒的ひらめきを得る瞬間。


こんな交流で新しい時代が創っていければ
未来は魅力的な世界が広がっているんじゃないかなって
思うんです。


さてさて

再びロシア。


ロシアは夏も短く
かつその夏も涼しいところと
認識しておりました。


んがっ!
ニュースでも取り上げられているように
モスクワをはじめ
各地で歴史的な猛暑。


実際行ってみると
正直日本でも
今まで体感したことのない気温。


その温度は
なんと41℃



風呂ですよ、風呂。


しかも、沸かしたての風呂のように
肌を刺すような暑さ。


「凍てつく」とは極寒を表すようですが
凍てつくような暑さと言えばいいのか
しびれるような暑さでした。


そんなロシアで流行のファッション発見!
それは上半身裸で足元は裸足。


これ、ほんまかいなって思いますが
ほんまです。


「びっくりロシア6日間」という名の旅行は
ほんとにびっくり満載の旅行でした。


ビ、ビィィィぃぃルゥゥゥぅぅ~

コンセプトは
関係者全員の視点を
共通化する
という実感をしました。


というのも
今回のロシア旅行で
びっくりする出来事が
あったのです。


この画像は何だと思いますか?















これは空港で手荷物とともに受ける
セキュリティチェックでの
私の全身スキャン(限りなく実物に近いイメージ)です。


ロシアでは
春先にテロがあってから
空港でのセキュリティチェックが
厳しくなっているようなのですが、
そこに登場したのが
今までの金属探知ゲートではなく、
全身を数秒でスキャンするカプセル。


このスキャナーでは
携行品ばかりではなく、
体内に忍ばせた武器なども探知できる
超優れモノ!


んで!
私のスキャン画像には
な、な、な、なんと!
わき腹に真っ黒の影が
写っていたのです。


そんな画像が出てるとはつゆしらず

何の気なしにカプセルを通って
階下にある登場ゲートでゲートが開くのを
待ってると
上から警備員二人が物々しく私に近づき
私を連行していくではありませんか!


何事かと思ってセキュリティチェックゲートへ戻ると
そこにはさっきの画像が用意されていたのです。


なんじゃこれ?
と思っていると
「これは何か?」らしきことを言ってくるので
「さぁ?」といった反応を示すと
もう一度カプセルに入れといわれ、
カプセルに押し込まれました。


誰か違う人と間違っているのか
何かの間違いと思って
もう一回スキャンしてみると
さっきと同じように
黒い影が出ているではありませんか。


ど、ど、ど、どういうこと?
なぁ~んて思っていると
警備員も同じように
ど、ど、ど、どういうこと?って感じで
問い詰めてくるのです。


えらいこっちゃという感じで
あれよあれよという間に
他の警備員も集まること総勢約15名。


そんなときに添乗員さんも
どしたの?的な感じで階下から戻っくるなり
その現場におののき、
ど、ど、ど、どういうこと?
という感じで、
あわてて警備員に英語で
質問を投げかけてくれたのですが、
ロシア語しか通じない警備員に
おまえはすっこんでろ!的に払いのけられ
あわあわあわと
慌ててロシア語の通じるガイドを呼び戻そうと
してくれたのです。


そこで私は
あぁ~!そっか!


って、その原因がわかったのです。


そう、それは
旅行前日に飲んだ
バリウムの可能性が考えられたのです。


これで説明がつけば安心!

なんてことを思ったのも束の間

んなもん知るか!って言うか
「ばりうむ」なる日本語など意味がわからんといった感じで
「バリウム」を理解してくれないのです。


カバンの中身を全部出さされ、
パスポートと航空チケットは奪われ
身包みはがされる勢いで
「この黒い影を説明しろ」といった
怒声を投げかけてくる始末。


んもぉ~っ
って思いながら
言われるとおりにしていたのですが、
「できる女」的上司があらわれ
事情を聞いたとたんに
なんだか空気が変わり、
ようやく事実が伝わったようで
なんとか開放されたのでした。


前に読んだ本に、
海外でのトラブルの際は
中途半端な英語は使うな
ということが書かれていたので
極力日本語でごり押しした
この間約1時間。


で、最初に書いた
コンセプトの件ですが、
この旅行の商品名が


「びっくりロシア6日間」


だったのです。


いやぁ~
ほんとびっくりですよ!


って、
私のせいで飛行機が遅れに遅れたのにも関わらず
同行のツアー客の人たちは一切私を責めることなく
むしろ一緒に「良かったね」と言いながら
さすが「びっくりロシア」と
事の次第を楽しんでくれたのです。


これが
「ゆったりロシア」や
「ほっこりロシア」だったら
そうもいかなかったように思うのでした。


みなさんも
バリウムを飲んだ直後の
飛行機への搭乗や
ロシア旅行は極力お控えください。


というわけで、
これから当分、
ちょくちょくロシアねたを
はさんでいきます!


ズドラーストヴィチェ!