女、赤貧の生活の中で2人の子を育てる女。
食うや食わずの毎日だが、時折得られる現金で
僅かばかりの穀物を買い、それを子に与えるのだ。
盗賊が狙いを定めた今夜の獲物は、
数ヶ月ぶりの現金を手にして家路を急ぐその女だった。
女「返して!私の命より大切なお金(それは子供の命を繋ぐもの)を返して!そのお金はあなたのものじゃない、あんた達のものじゃない、あの子のものだからっ。」
盗賊は馬上から女の金を奪い、そのまま女を踏み潰した。
金を奪われ、全身の骨を砕かれ、頭を潰され顔をえぐられた女。
家では、幼い兄妹が母の帰りを待っていた。
年のころで言えば10歳の兄と6歳の娘、兄といっても10の子供である。
夜になっても帰らない母、迫る闇に不安が募る。
じっと待っていては不安に押しつぶされそうになる兄妹、
母を捜しに暗闇を歩く恐怖とじっと待ち続ける不安のはざ間で今にも泣きそうな二人
いつもの道を行けば母に会える。その希望にすがった兄妹は、不安を捨て暗闇の恐怖に飛び込んだ。
しっかりと手を握り合い歩く2人だったが、
空腹と恐怖が兄妹喧嘩を誘い込んだ。
兄が妹をつつく、妹が兄を叩く、兄はいつもの調子のつもりで妹を押したが、恐怖と不安でその力は少しだけ強かった。
妹は崖を転がり落ちた。
妹 「お兄ちゃーん」
兄「早くあがって来いよ!」
兄は崖を降りてはいけない、妹を落とした罪悪感と一人になった不安と妹を心配する気持ちが吹き上がり、必死に叫び続ける。
兄 「おい、早くあがって来い。何やってるんだよ!」
妹 「お兄ちゃーん 痛いよ、早く来てよ」
妹 「血が止まらないよー、はーやーく来てよー。」
兄 「あがって来い! はやく! 手でふさいであがって来い」
妹 「う゛あーん う゛ぁーん う゛ぁーん」
兄 「早くあがれ! ご飯あげるから はやく!」
幼い兄妹の悲痛な叫びがどのくらい続いたのだろう
小さな胸が張り裂けた兄は、妹へと踏み出した。その一歩が兄の最後の一歩となる。崖下に転落した兄、妹の叫びが囁きから鳴き声に変わり、闇が明けるころにその泣き声も消えていった。
第2チャクラの闇の中で女の顔と体を修復した。
女 「渡さない、絶対に渡さない。このお金はあの子の命だから。
死んでも誰にも渡さない。」
私は、事の顛末を女に伝えた。
子供たちの行動、最後の様子。そして、子供を救えるのは自分ひとりという錯覚と守りたいという欲求が行き過ぎ過保護になった事がこの結末を招いた事を。
女 「子供たちの為に、子供たちの為に、子供たちの為に」
私は、女が握り締めた金を受取り約束する
翔 「君の代わりに子供の為にこのお金を使おう。
子供の為にこのお金を残そう。」
お金への執着はここに置いていけばいい。
子供への愛情、与えたくて与えられなかった愛情は、カルマ(課題)として来世に持ち越したいのだそうだ。
彼女が子供を溺愛しないよう、願うばかりだ。また、子供嫌いなのに子供と縁が切れないという歪んだ形でカルマ(課題)が発現する事も無い様に願っている。
つ、疲れた。。。1人でこの疲労感、、、ホーエンハイムの偉大さが分かった。。。
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