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スモールカンパニー 加速経営塾 原田将司

リソースアクティベーション株式会社(経営コンサルティング会社)
株式会社ことぷろ(電子機器・システム開発会社)
両社の代表取締役。
【著書】
『スモールカンパニー 本気の経営加速ノート』
『スモールカンパニー 最速のブルー・オーシャン戦略』

前回は、当社を例にして、未来の顧客数を推計し、市場規模の限界点を確認しました。

以下のような条件を持つ中小企業が当社の未来の顧客であると仮定して、全国に約3万8795社(中小企業総数の約1%未満)の未来の顧客が存在する、という推計をしました。

 

①    ペーパーカンパニーではなく、経営の実体がある。

②    新たに投資する余力がある。

③    経営者に成長意欲と経営センスがあり、変革に前向きで行動力がある。
 


今回もまた、当社を例として、自社の実績と受注キャパシティを基点として成長可能性を考察してみたいと思います。
 

「これまでと同じ実績を繰り返すと、10年後、20年後には何件?いくらになる?」という感じで、読者の皆様も、自社の実績数値を当てはめて考えてみてください。

精緻なデータを算出するものではなく、思考実験的なものなので、コーヒーブレイクがてら流し読みしていただければ幸いです。
 


それでは、はじめます。

 

 

 

 

 

当社は、私が33歳の時に創業して、今年で50歳、第18期目を迎えています。

創業から昨年17期分までの支援実績を集計してみたところ、以下の通りでした。
・経営顧問:約425社
・経営改革支援:約170社
・経営支援プロジェクト:1275件(私が指揮をとったPJのみ)

 

社数に“約”がついているのは、親会社との契約で複数の子会社に対応したり、1社で複数の契約を取り交わしたりと区分が難しい契約形態が含まれているので、それらを除外したり、按分しているためです。

 

これを年間平均でみてみると、以下のペースで実績を積んできたことになります。

・経営顧問:年間約25社
・経営改革支援:年間約10社
・経営支援プロジェクト数:年間約75件

 

17年間、フルパワーで頑張ってきて、これが精一杯でした。

途中、ボリュームアップを目指して、多くのコンサルタントを社員として雇入れて、コンサルタントの組織化を試みたものの、結局、私がすべて対応する羽目になり、組織化によるボリュームアップは失敗に終わりました。

それでやっとできたのが、この数字です。
 

勿論、支援先によって契約期間が違うし、支援内容等も異なるため、一概には言えませんが、概ね、こんな数字を上下しながら推移してきました。


仮にこのままのペースで今後も実績を積み重ねていくとすると、未来へと続く延長線上にはこういう数字が見えてきます。

次の10年、私が60歳を迎える2033年には、以下の実績予想となります。

・経営顧問:675社 =425社+(年25社×10年)
・経営改革支援:270社 =170社+(年10社×10年)
・経営支援プロジェクト:2025件 =1275社+(年75社×10年)

 

そしてまた、その次の10年、私が70歳を迎える2043年には、上記と同じ計算で以下となります。
・経営顧問:925社 

・経営改革:370社
・経営支援プロジェクト:2775件

さらにその3年後、2046年、キリのいい当社創業40周年には、私は73歳になっており、
なんと、以下の偉業を達成するという想定になります。

・経営顧問:1000社
・経営改革:400社
・支援プロジェクト:3000件

他のコンサルタントがどう思うかは分かりませんが、実際に過去17年間、様々な企業の現場で、経営支援・経営改革をやってきた私の肌感覚的には、この実績数はまさに”偉業”ではあるけれど、「めちゃくちゃしんどい」という印象です。



というのも、どれもこれも「なにせ、大変」だからです。

顧問業務だけならいざ知らず、経営改革ともなると1社ごとに、1プロジェクトごとにドラマがあり、知力・体力・精神力の全てを集中させるのでとにかく消耗します。
 

ステークホルダーには、必ずといっていいほど、厄介な人が混じっているし、そもそも、現場に介入してマネジメントをするというのは、金太郎アメのようや画一的なパッケージサービスが出来ません。

経営改革というものは、理屈ありきのキレイごとだけではやり切れないのです。

 

だから、次の20年間で達成可能なこの想定実績は、私的には”すごい偉業”といっても過言でないと考えます。

 

 

が、しかし・・・別の見方として、当社の未来客数(市場規模)と照らし合わせてみると、これは余りにも“ちっぽけ”過ぎやしないだろうか?!という印象も受けます。
 

★未来客数38,795社に対して、わずか約2.58%に過ぎない・・・

★中小企業総数3,988,000社に対しては、たったの0.025%しかない!

 

あれだけ多くの苦労をして、苦悩しながら築き上げたてきた実績のわりには、その先の見通しが、あまりにも小さすぎる、と感じてしまいます。

割に合わない。




「我が人生の大半を占める“当社の40年間”が・・・400社、3000件の経営改革と、1000社の経営顧問で終わりか・・・。」と思うと、まったく割に合わない気がします。涙)

 

「・・・やっぱり、このままではいけない。
このままでは終われない。

 

この事業はこれからも続けるが、やり方は変えよう。
方向も変えよう。

そのために、新しいことを始めよう・・・」
と、改めて感じさせられる結果となりました。

 

皆様の場合は、いかがでしょうか。

未来客数から市場規模を推定し、実績と受注キャパシティから自社の成長の可能性を想像してみると、『今、何をすべきか?!』を逆算しやすくなりますので、ぜひ一度、お試しあれ。