金に絡む話だ。
いま会社を立ち上げている。40代を2名雇う予定なのだが、20代との、自分たちがもらう金に対してのシビアさのギャップを感じている。
特に会社の立ち上げをしたことがない方に関しては、まるで転職者のようなテンションで、いつからスタートなのか、ここらへんがタイムリミットだ、ばっかり聞いてくる。
面白そうだけで動く世代ではないのだ。だから、そういうところも手当してあげないと全く動き出さない。
僕はそれに対して、配慮が甘かったという反省と、こちらの事情も考慮しないで、サンプル結果も出そうとしないで、自分のことばかり主張するなという一抹の疑問を持った。なんだか釈然としなく、ストレスが溜まった。
ここまで持ってくるのにどれだけ苦労したか。そのような苦労をいとも簡単に踏みにじるような自分ごとばかりの主張に辟易し、別にあなたなんて雇わなくてもいいんですけどという心境にもなりかけた。
結局会社草創期から手がけるキャピタルは全てにおいての責任を取ることになる。多岐にわたる利害関係者をの希望を汲み取り調整し、うまく設計して導かなくてはいけないのだ。これは普通の自己資金でやる起業より難しいと思う。終いには、成功するかどうかも分からない。世の中にこんなに難易度が高い仕事があるのだろうかとおもえるくらいである。
相手の要望をかなえることで調整する一方で、時にはうまく説得して押し黙らせる必要もある。
この部分のノウハウはレベルが高いことをすればするほど、金に値するのは確かだ。色々と心労したけど、がんばろうとおもった。