ヘッジファンドの社長さんの話 | 1丁目住人のブログ

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秋から籍を置く予定であるファンドの社長と公認会計士のマネージャさんとご飯を食べた。

結果から言うと、「うちにはいつでも来て良いので、それまでにここ行けば?紹介するので」という提案を頂いた。基本的に、金融業に骨を埋めるつもりはないが、通り道としては必要だと思っている。まず金融業を把握するためには、一番いい道を辿れば?ということなのだ。

最近、入れ食い状態のオレ・・ 今日も社長から、君は素質があるから、きっと金融で成功すると言われてしまった。

その”素質”とは、1、リテラシー2、感性の高さ3、算数のセンス、の3つらしい。

リテラシーとはお金と自分との距離感、つまり金遣いが荒いやつは向いていないということ。多くの者が金を掴んでおかしくなり、自滅していったらしい。そして感性とは、社長曰く、インタンジブルズ=見えないものを見抜き掴む力。空気を読む、相手を気遣う、おかしなところに気づく、本物を見分ける・・。最後に算数のセンスとは数字に強い事。そしてこの数字やロジックの力があることが大前提となり、勝負を分ける感性の力があれば、その勝負に勝てるのだという。勝負に勝っても自律心がなければ、短命で終わる、そういうことらしい。3→2→1という優先順位を辿る。

これは非常に、面白い話だと思う。

社長さんもいまの僕と同じ28歳のころに、世界一の投資会社からヘッドハンティングがあったらしい。年収5000万円で。そこでなびかなかったのは、外資企業だから日本人だと部長までしかいけないことが分かったことと、何より、その面接の時にひどい嵐があってザーザー降りだったかららしい。それで嫌な予感がして、やめたと。今になってその予感は正しかったと確信。その道に行ったら必ず金に溺れて真面目に金儲けすることができなかったと振り返る。そのオファーを蹴った代わりに、香港とフィリピンで、3000億円の当時走りであるヘッジファンドをマネージしていたのだから、つくづく大したものだと思う。

彼も、人智を超える何かに対して、畏敬の念を持っていたのだ。同時に、そこに依存しない。ただただ、人智を超えるものがあると考え、一目置くというクールなスタンスを取っている。

中国でこの進路のことは考えようと思う。なかなかフィックスしない感じの、2012年の夏。来週は上海に飛ぶ。