行動の種まきの際に陥りやすい罠、つまり当たりやすい壁についてですが、自分の軸は一体何なんだろう?と悩んでしまうことが挙げられるんじゃないかと思います。行動をたくさんすればするほど、それらがバラバラであったり統一感がなければ焦りや不安が出てくるのは当然だと思います。
例えば、インド医学のアーユルベーダに興味があり、ハリウッドのアクション映画が大好きで、スペイン語にも興味がある人を想像してみましょう。この人は一体何に興味があるのかこの時点でわかりません。しかし、それが本心から興味があり、探求する気持ちがあるなら、すべて進行させるべきなのだというのが僕の考えです。色々興味があってどれも手放したくない時は、無理に選択肢をしぼらないこと。
なぜかというと、そもそも、現在やりたいことが大きく1つしかない、という方が僕は不自然というかマイノリティである気がします。確かに、過去の偉大な偉人や現在の成功者を見てみると、何か一つに絞ったことで成功していたりする人が多いです。(もちろん逆にレオナルド・ダ・ヴィンチのようにあらゆるものをすべて一流をこなす天才も存在したようです)またビジネス書でもドラッガー教授が言い出したように、事業を選択と集中によって勝利を勝ち取ることが多いようですので、それらの言説が余計個人にプレッシャーを与えます。
しかしながら、今がたまたま選択肢が4個で後に何か一つに収斂するものかもしれませんし、そのまったく関係ないと思われる選択肢3個でも5個でも同時進行することで拓ける道が必ずあると思います。またスティーブ・ジョブスを引き合いに出して恐縮ですが、彼は大学を中退し、カリグラフィの授業を受けだしました。その時点ではきっとそれが何に役に立つか、はたまたそれが大きなアップル製品の象徴的なアイコンとなって、後に何十億ドルも稼ぐようになるとは思っていなかったはずです。ただ彼は、自分の感性や直感を信じ、ビビることなく、探求を続けたのだと思います。だから結果に繋がった。彼はその自身の経験を、「connecting the dots」という表現を使っています。そしてまた、その繋げ方は、未来を見て繋げるのではなく過去を見て繋げるのだと言っています。(つまり、これから行動することを関係性を持たせてから開始するのではなく、行動の最中や行動の事後につなげてあげる、またはつなげられる日がくる。だから信じた道を生きろ、と言っています)
以上、長々と書きましたが、自分の使命を具現化し、それに基づき生きることというのは近道はないと思います。自分独自の道を歩むのですから、間違いや失敗がつきものですし、それらによってでしか、進めないのだと思います。その大きなワナの一つを書いたつもりです。
さて次回の投稿では、ただ心に従って行動を続ければいいってもんでもない、と今回の投稿に対しての反論を展開し、さらなる考えの深みに達してゆきたいと思います。