■ 10年目の確認箇所とか その2
導入から10年が経過した管理人のヤマハ マジェスティS「ねこうめ」
その消耗品類は「使えるものは使っておく」という方針で運用されていることから、無駄に交換時期を引き延ばされたりしているのだが、10年間の時間と、5万キロメートル少々の走行距離で、どの程度消耗しているのかこの機会に確認しておくのだった。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。
■ ローラーの計測とか
取り外したウエイトローラーを計測しておいた。
約19.4ミリメートルほど。(段付き摩耗した部分)
約12ミリメートル。
摩耗が少ない部分は、約20ミリメートル。
ローラーの摩耗状況。
一部に平らになったフラットスポット的な場所があったりする。
ローラーの重量を計測。
約12.0グラム。
ローラー3個で約35.9グラム。
6個で71.8グラム。
1個あたり11.966…グラム・
そして、クランク軸のプーリーとランププレートの間、
固着するとかで有名なカラー、ガイド(プーリーボス)を抜いてみる。
抜き取ったプーリーボス。
内部に錆は見られるが、錆で固着するところまでは行っていない。
ランププレートの状態。
クランクシャフトは赤錆が発生している。。(固着するところまでではない。)
赤錆。シャフトやカラーが抜けなくなるところまで行っていないが、このまま錆が成長していたなら、プーリーボスが固着していたのかも。
早めに(5万キロメートル以上走行した後だが)処理しておいた方が良いだろうな。
ボスの内部。
ランププレートの様子。
スライドピース。
クランクシャフトの様子。
赤錆。
オイルシールを傷めないよう、ゴム対応のパーツクリーナーで脱脂。
Vベルトと触れる側。
クランクシャフトの錆を拭き取れるだけ拭き取っておいた。
エアインパクトレンチでクラッチ側(車体後方側)のナットを外す。
ナットが外れた。
クラッチのアクスル(軸)とクラツチハウジングコンプリート
Oリングが嵌ったスペーサ。
これがクランクケースカバー側のベアリングに嵌ることになる。
クラツチハウジングコンプリートの内側に、
カスが溜まっていたりする。
遠心クラッチのシューが磨耗したものか。
カスをつついてみる。
砕ける粉末状の物体。
クラッチシューを見る限り、それほど消耗していないように感じたのだが、それなりに消耗している模様。
クラツチハウジングコンプリート側の状況。
段付き摩耗的なところまでの摩耗は見あたらず。
念のためクラッチシューと摩擦する部分の厚みを測定。
クラツチキヤリヤアセンブリを外した。
こちらは大きな錆等見当たらず。
ベアリングの状態。
分解ついでにグリスを追加しておく。
クラツチキヤリヤアセンブリの様子。
クラッチシューの様子。
これが遠心力で広がって、クラツチハウジングコンプリートの内側と摩擦して駆動力を伝達する。
Vベルトと触れる面。
指の力でプーリー幅を広げてみる。
取り外したVベルト。
回転方向を示す矢印。
基準のベルト幅は26.3ミリメートルの模様。
なお、ヤマハの整備マニュアルによるとVベルトの幅は26.2㎜、使用限度は23.6㎜。
現状はこんな状態。
まだまだ使えてしまうのだろうか。
シャフト・ケース内をプラスチック類対応のパーツリストで洗浄。
参考まで、クラッチシューの厚みを確認。
この部品の生産時期は2013年9月頃か。
シュー表面の様子。
プーリーのベルト接触面の様子。
プライマリスライデイングシーブコンプリートも洗浄しておいた。
念のためクラツチハウジングコンプリートの内径を計測。
その他の部品も洗浄して、
基本的には新しい部品を入れるところはなし。
分解時の部品をそのまま組み直す方向で作業を継続。
(ちなみに、交換用の部品はフィルター類やベルトくらいしか用意していない)
続いてしまった。