■ 10年目の確認箇所とか その1
導入から10年が経過した管理人のヤマハ マジェスティS「ねこうめ」
その消耗品類は基本的に「使える範囲で使っておく」という方針で運用されており、一般的にいわれているような交換頻度では交換されていないのが現状である。
そんな本車の消耗品類について、この機会に確認しておいたりするのだった。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。
■ まとめて確認
これまで、何度か確認・計測等を行ってきた本車の消耗品類。
交換用の部品を準備してから作業を開始したものの、使用限度まで消耗していなかったなどの理由で、部品交換が行われていない消耗品も多々存在している。
駆動系の部品があつまる車体左側。
とりあえずエアクリーナーケースを開けてみる。
汚れたフィルター。
ドレンのキャップはゴムが劣化しており、今後部品を取り寄せる際には発注しておく。
エアフィルターエレメント。
その裏面。
ケース内の埃を除去。
プーリー&ベルトまわりを確認するべく、プレスチックのカバーを外し、
アルミの地肌が印象的なケースカバー。
駆動系、ベルト室冷却用のエアフィルターに繋がるダクトを外し、
ファンの手前に取り付けられたエアフィルター。
こんな状態。
ファンの様子とか。
カバーを留めるボルト類。
カバーを外し、
ガスケットやコッタピンとか。
Vベルトの様子。
本車はマジェスティSのリコール(ここのナットが緩むとかで、ナットを大型化して締付トルクを増強する改修)を受けていないので、まだ薄いナットを装着している。
Vベルトの様子。
5万キロメートルを走破したベルト。
プーリーとの接触面。
ベルトの幅。
マニュアル上の使用限度にはまだ余裕がある。
管理人初となるプーリーの脱着を行おうとしたのだが、保有するプーリーホルダーの間隔が足りず、マジェスティSのプーリーを固定することができない。
一般人にとっては、そう頻繁にスクーターのプーリーを脱着することはない。
が、昔々に50㏄級スクーターのプーリーを脱着していた時期には、十分機能していたプーリーホルダーが通用しなかった。
他に使えそうな工具を探してみるが、やはり開き幅が足りずに使用不能。
ベルトのコグの様子。
マジェスティSのプーリー対応(開口幅が145㎜以上)のホルダーは後で買いに行くのだが、とりあえずプーリーを外そうということで、文明の利器インパクトレンチを使用。
一気にナットを緩めることが出来た。
外したナット。
早いところリコールに出した方が良いのだろうな。
ワッシャ。
プーリーの片面を外し、
ベルトとの接触面の様子。
このプーリーを引き抜くと、内部にローラーが見える。
このローラーが遠心力で外部に移動することで、プーリーの厚みが変化してベルトの位置が外周部へ移動。
減速比が変化して、高速側に変速される。
そして、ここのクランクシャフトとボスの間が錆びて、ボスが抜けなくなるという問題を聞いたことがある。
幸い、本車は錆が見受けられるものの、錆が進行してボスが抜けなくなるような状況ではなかった。
ローラーが広がるランプ部分。
ローラーやベルト、クラッチシューの摩耗カス?が体積している。
ローラーの様子。
摩耗カスは清掃しておく。
ローラーの摩耗状況。
多少の摩耗痕はある。
堆積したカスを除去しておく。
ローラーたち。
摩耗カスをパーツクリーナーで除去。
消耗度を確認。
一部局地的に摩耗した箇所もあったりする。
ローラーの径。
ここだけローラーの動きが悪かったのだろうか?
スクーターの駆動系は、昔々、まだ2スト50㏄スクーター用の「ハイスピードプーリー」とかが一般的だった時代に、知り合いのスクーターのプーリーを交換した記憶はあるのだが、実際にローラーを外して確認したりするのは今回が初かもしれない。
(昔々の50㏄、DIOとかのプーリーは、ローラーが出てこないような蓋というかカバーが被せられていたような記憶がよみがえる。このカバーの丸い開口部に突出しているストッパー(ツメ)を折り曲げることで、ローラーやプーリーの可動範囲が拡大し、変速範囲もより高速側に拡大していた。)
続いてしまう。⇒