■ 窓ガラスがお隠れになる
普段、ねこのす2で一番酷使されているにも関わらず、本ブログでは登場することも少ないホンダフリード「ねこまくら」
その運転席の窓ガラスがドアの内部に隠れて出てこなくなってしまったので、仕方なく管理人が修理するのだった。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。
■ ガラス落ち
導入から13年ほどが経過したホンダフリード(GB3)。
最近はそのパワーウインドウや電動スライドドアも無駄に酷使されるような傾向が見受けられるようなので、その影響が出たか運転席ドアの窓ガラスがドアの内部に引きこもって出てこなくなってしまった。
状況を確認すると、運転席の窓ガラスを開放(下げ)して、窓を閉じようとパワーウインドウのスイッチを操作したところ、モーターが回る音はするものの、窓ガラスが上がってこないという。
他のドアのパワーウインドウ類は正常に稼働する。
この話を聞く限りだとパワーウインドウ系のヒューズが切れたという訳ではなさそう。
あいにく、その日は夜から雨が降り出すということで、夕方から管理人が慌ててドアの内部に指を突っ込んで窓ガラスを摘まみ上げ、雨が降り出すなかなんとか引き上げた窓ガラスを閉じた(上がった)状態で窓枠に養生テープで貼り付けて固定しておいたのだった。
窓ガラスが引きこもる前のホンダフリード。
■ ドア内部の窓ガラスとか確認・分解
後日、作業時間を確保して、緊急の修理作業に入る。
運転席ドアの内張。 この内張を剥がすため、
ドアの取っ手部分、その底にあるカバー(蓋)を、
ドライバーの先等で引っかかっている部分を外し、
その内部のスクリュを外す。
さらにドアを開放する際のノブ、
その奥にある蓋。
細いドライバーで外し、
内部のスクリュ2本を、
外しておく。
内装剥がし用の工具を内張とドア本体の間に挿し込んで、
剥がしておく。
最後はドアと窓が入る隙間の間に引っかかっている部分を上に引き上げ、
内張が外れた。
まだ配線・ケーブル類は内張に接続しているので、
ノブの部分に繋がるケーブル類。
これは内張からノブ部分自体を外しておいた。
パワーウインドウ用のスイッチ部分に繋がる配線。
ここはコネクタ(カプラー)を外しておいた。
外れた内張。
ドア本体(鉄板部品)側と接続するためのピン。
先ほど外したノブと繋がるケーブルの部分。
ケーブル・ワイヤーのロック機構を回転させて外し、ケーブルと分離することも容易だった。
内張を外したドア本体側。
配線とビニール被覆の様子。
内部の窓ガラスと駆動装置にアクセスするため、
内張の取っ手部分を固定するステーを外し、
配線のコネクターを外す。
ビニールの表側にある配線固定部分を抜いて、
ビニールを捲る際に支障となりそうな部分を外しておく。
結局、ビニールはドアの後方側(上の画像の右側)だけしか捲らなかったので、この画像のあたりはビニールを捲る際に支障にはならなかった。
粘着剤でドア本体に貼り付けられているビニールを外していき、
一度剥がしたビニールシートも、粘着剤に押さえつければ、再び粘着することを確認。
で、剥がしたビニールシートを上方に捲っておいた。
ビニールシートの上(後端)を留めていたゴム部品。
ビニールシート内のドア本体内部。
内部を覗き込む。
ウインドウを駆動するモーターやギアまわりが見える。
ドアの上側、ウインドウが出入りする隙間から見る。
ウインドウガラスの駆動部を外しにかかる。
画像中央付近の2本のボルトを外し、
ドア下部にあるボルトを外す。
ドアの内部に落ちているウインドウ(ガラス)を、
上に引き出す。
上から見た駆動部分。
ウインドウガラスを上に持ち上げて、(養生テープ等で)仮固定。
窓ガラスと駆動部分(レールを上下に往復するスライダー的なの)をボルトを抜いて切り離し、
ドアの隙間から駆動部分(モーター・ギア・レール・スライダ等)をまとめて抜き取る。
モーター付近にある配線はコネクターを分離して取り外す。
外れた駆動部分。
その状態を確認。
見える範囲では特に異状は見当たらない。
その裏側。
その駆動部分。
どこが問題なのか、
分からない。
とりあえず分解できそうなところは分解してみる。
この円盤を回すと、ケーブルが出し入れされて、ウインドウが上下するのは理解できる。
円盤を回すのがこのモーターとギア部分。
空回りするような構造には見えない。
ギアやモーターまわり。
見える範囲では特に異状が見当たらない。
モーター部分。
とりあえず分解。
カバーを外し、
ケースの内部。
もともとモーターは回っていたようなので、問題はないのだろうが。
モーターも問題が無いようなので、最終的にギアの部分を見るしかないということで、
鉄製のカバーがカシメられているので、ここを開いて、
カバーを外したら、内部が錆だらけだった。
錆といってもカバー側なので、ギア本体に影響があるのだろうか?
ギア(樹脂製)を見ていくと、
中心の金属部分が朽ちているような。
中心の金属部分とギアを分離してみる。
軸を抜いて、
内部を見ると、ゴム製のダンパーが収められていた。
ダンパーを外してみる。
樹脂製の大きなギアを外してみる。
ウォームギアを見る。
こちらは金属製で特に摩耗しているようには見えない。
ウォームギアと噛み合う大径の樹脂製ギア側の歯先。
それほど摩耗しているようにも見えないのだが。
念のため外径とかを測定しておく。
ギアを洗浄してみた。
ギアの歯型。
これが正しいのか、いまいちよく分からない。
ギアをケースに戻してみる。
ウォームギアともしっかり噛み合っているようにも見える。
ここを確認したら、刃先が明らかに摩耗しているとか原因が判るのかと思っていたのだが。
そんなに甘くは無かったようだ。
続いてしまった。⇒ 運転席のウインドウ落下【窓落ち】パワーウインド修理#2(一次結果)ホンダ フリード「ねこまくら」