■ 名鉄一宮線跡を辿ってみた(その1)
現在の名鉄(名古屋鉄道)では名古屋と一宮・岐阜の間に名古屋本線が通っているのだが、かつて名古屋本線が完成する以前は、名古屋(押切)と一宮の間を名鉄一宮線で繋いでいたという。
名鉄一宮線は柳橋から庄内川を渡り、現在の枇杷島分岐点を犬山方面へと進み、岩倉から西に向きを変えて一宮(東一宮駅)までを繋いでいた。
そんな一宮線も名岐線(現在の名古屋本線)が岐阜まで繋がり、枇杷島分岐点から岩倉までを含めて新鵜沼までが犬山線になり一宮線は岩倉‐東一宮間となってしまった。
戦時中には不要不急線として単線化され、戦後の1965年には廃止されている。
そんな名鉄一宮線跡をセロー250「ねこまぶし」で辿ってみた。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。
■ 岩倉駅まで
名鉄一宮線を辿るのに、とりあえず名古屋方面からの起点となる岩倉駅まで移動する。
国道155線を東に向けて走る。
画像で交差するのは一宮線が廃止された直接の原因である国道22号線(名岐バイパス)
国道155号線から南に移動して、愛知県道149号を岩倉駅に向けて東進する。
画像奥の交差点が名草線(名古屋-草井線)との交差点。
最近まで、名鉄一宮線の跨線橋を転用した立体交差になっていたのだが、ここ数年の間に撤去されている。
この交差点の左右(南北)を高架(盛土と陸橋)が繋いで立体交差になっていた。
名鉄岩倉駅あたりに到着。
画像の右端あたりが岩倉駅。
画像の左に延びる線路が犬山駅方面に繋がっている。
この歩道・盛土あたりがかつての一宮線跡だとか。
この道路沿いに、この辺りを線路が延びていた?
岩倉駅からカーブして一宮方面(画像で背後方向)に向かっていた。
線形・形状的にこの自転車置場が廃線跡か?
振り返って一宮方面を見る。
■ 岩倉駅周辺
一宮線の起点となった岩倉駅周辺を確認しておく。
岩倉駅前。
西側の駅前ロータリー。
ここから、一旦岩倉駅の東側に進んでみる。
犬山線の踏切を渡る。
踏切待ちの間に、おそらく一宮線があったであろう歩道周辺を見ておく。
犬山線を行き来する列車が続く。
踏切を渡り、そのまま東進した後、Uターンして岩倉駅方面へと戻る。
画像の右方向に進むと先ほどの踏切。
画像の左方向にカーブしているのが、かつての名鉄小牧線(岩倉支線)の廃線跡。
いかにも線路があったような左カーブ。
今回は小牧線跡を辿って岩倉駅東側に向かう。
岩倉駅東口へと続く道。
岩倉駅東側。
特に大きな施設も見当たらず。
再び岩倉駅西側に向かい、一宮線跡を辿ることにする。
■ 岩倉駅-元小山駅
先ほどの岩倉駅北側の踏切に戻り、
踏切待ちの状態で岩倉駅ホーム方向を見る。
ここから分岐して西(画像右)方向へと一宮線が延びていた。
踏切を渡り、振り返る。
画像のように岩倉駅を出発した列車が、左側の歩道に沿ったレールで進んできたのだろうな。
犬山線レールの西側にある空間。
いかにも線路のカーブといった曲率で北向きから西へと向きを変え、
県道149号で西へと向かう。
名鉄一宮線の廃線跡は、ほぼ県道149号に転用されているので、遺構は少ないが廃線跡を辿るのは比較的容易。
緩いカーブを繋いで、
先ほど通った名草線との交差点を通過する。
最近まで歴史を感じさせる立体交差になっていたのだが、つまらない平面交差になってしまった。
(車線数が片側一車線だったので、渋滞の原因にはなっていただろうが。)
画像右が江南方面。
画像左が名古屋方面。
結構な交通量がある。
名草線を越えて更に進み、
名神高速道路の高架が見えてくるころ、
一宮市域に入る。
名神高速道路の高架を潜る手前に、大きな自転車置場とバス停(かぶら池)が見える。
無駄に大きな自転車置場。
最近でこそ付近に住宅ができたのだが、かつては謎の自転車置場だった。
かつて駅があった場所に廃線の代替バスを設定する際、駅の跡地を利用して無駄に大きな自転車置場を作ったのかと思ったのだが、かぶら池という駅は無かったようなので、自転車置場が巨大な理由は不明である。
名神高速道路の高架を潜る。
最近流行りの巨大物流基地前を通過、
非常に懐かしい、カプセル型の給油設備を店舗前に展示する給油所前を通過。
バス停前にありそうなたい焼き屋等の前に、
バス停と自転車置場を確認。
元小山のバス停。
かつての元小山駅があった場所。
どのような駅舎があったのか、今では全く分からないが、場所が分かりやすいだけでも良しとしておく。
■ 元小山-羽根
更に西に進む。
千秋病院のあたりで青木川を越え、
広い駐車場を持つコンビニ前を通過。
道路端に広いバス退避場所を持つバス停を発見。
元が駅跡なので、基本的にバスの退避場所がしっかり確保されている、一宮線跡の代替バス路線。
ここも無駄に?広い駐輪場を持つ羽根バス停。
反対車線のバス停。
ここもかつての駅舎等遺構は見当たらず。
自転車駐車場。
名鉄の管理かと思っていたのだが、県道になっているので、愛知県(一宮)の建設事業所が管理していた。
■ 羽根-浅野
更に一宮駅方面に向けて走る。
廃線跡を走る名鉄バス。
浅野羽根という、いかにも中間点的な名称の交差点を越え、
コペン屋(S660も多い)前を通過。
国道22号線とその上に名古屋高速の高架が見える頃に、
右にJAの建物が見えてくる。
画像右が現在のJA支店。
ここが浅野駅の跡地だという。
浅野公園(浅野長政の邸宅跡地)が近くにあり、管理人がこっそり訪れるジェラート屋の直近ということもあったりする。
浅野-印田‐花岡町-東一宮あたりの話に続いてしまった。
⇒ 名鉄一宮線跡#2 浅野‐東一宮【廃線跡】ヤマハ セロー250「ねこまぶし」