■ 防錆作業のついで
管理人のもとにやってきてしまったスズキ ジクサー150「ままかりー」
新車で導入されたばかりの時期、「ねこかわいがり期間」中に集中してお手入れを実施しているところなのだが、その最中にボルトを緩めた際に「嫌な感触」があったりしたので、念のためタップを使ってボルト穴を浚って(さらって)みるのだった。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。
■ 作業とか
導入直後にお手入れ実施中の本車。
防錆剤の塗布等を行っているところ。
スイングアームまわりを整備(防錆剤の塗布)しようと、
巨大なリアフェンダー(スイングアームと共に可動するもの)を取り外す。
その際、内側にスチールパイプのフレームを持つ可動式リアフェンダーの取付ボルト(画像中央に車体右側のボルトがある)
(画像中央(銀色のリアアクスルシャフト)のすぐ上に車体左側の「可動式フェンダー」取付ボルトがある。
ボルト3本を抜いて、可動式リアフェンダーを取り外す。
スイングアームの基部側、所謂「インナーフェンダー」とかと呼ぶフェンダーも、
画像中央のボルト、
スイングアーム基部側のリアフェンダー(インナーフェンダー)
こちらはチェーンカバーも兼ねていて、ドリブンスプロケット付近と、その前方にもう一本ボルトがある。
これらのボルトを抜こうとした際、
工具を持つ手に妙な(嫌な)感触が伝わってきた。
ボルト類は無事に抜くことが出来て、部品(フェンダー類)も外すことができたのだが、
ボルトを緩める(抜き取る)際、ボルトが折れる時のような(嫌な)感触があった。
(完全に錆ついたり、固着したボルトやナットを無理やり回して、ボルトを折ってしまったりする時の感触)
フェンダー類のフレームやスイングアーム側の溶接部分等に防錆剤を塗布した後、ボルトでフェンダー類を固定することはできるのだろうが、同じボルトを同じボルト穴に通すのは(ボルトが折れる時のような感触があったため)避けておく。
という訳で、今回ボルトを回す際に「嫌な感触」を感じたボルトとボルトを受ける穴、
=スイングアームにフェンダー類を取り付けるためのボルトとボルト穴。
どちらかに「嫌な感触」の原因があるのだろう・・・ということで、
ボルト側を見てみる。
国産バイク等でよく見かけるボルトとは(先端に凹みがあるなど)若干雰囲気が異なるようだが、(ダイスを通してみても)特に問題はなさそう。
(ねじ山を転造する際にこの凹みを使っているのだろうか?)
ボルトが問題ないのであれば、その「受け側」に何かあるかもということで、
ボルトの受け側を見てみる。
ねじ山はしっかり確認できて、特にねじ山が潰れているようなこともないのだが、
タップを立ててみる。
通常のスムーズな「ねじ山」にタップを通す場合とことなり、それなりに「手応え」を感じてしまう。
タップを戻してみると、タップの溝部分に金属ではなさそうだが、黒色の削りカスが溜まっていた。
どうやら黒色の塗装(塗膜)がネジ穴に積もっていた模様。
他のねじ穴にも同様にタップを通してみる。
ねじ山を、
タップを立てて、
(正しい)ねじ山が現れた。
他のねじ穴にもタップを通し、
けっこうな「塗料・塗膜」と思われるタップのカスを収穫。
タップを通したねじ穴は、
タップのカスを洗浄・洗い流すのと防錆のため、
防錆潤滑剤を噴射しておいた。
せっせとタップたてを行う。
一度タップ立てしておけば、同じ個所を何度もタップ立てする訳でもないので、
素人の整備としては、
それなりに効果が分かりやすく、満足感も得られる整備作業だろう。
真面目にフェンダー類の取付ボルト関連の個所はすべてタップを通しておいた。
バイクの製造時、スイングアーム等の部品を製造する際には、各部の溶接後に塗装を行い、その後でタップ立て等を行うのかと(勝手に)思っていたのだが、本スイングアームのようにタップを立てた後に塗装を行ったと思われる部品もあるようだ。
(管理人個人の勝手な推測です)
管理人にとっては、ボルトを脱着する際の感触が気になるくらいで、他に悪影響があるとか特に問題はないのだが。
タップを立てて、スムーズにボルトを締められるようになったところで、
潤滑&防錆としてモリブデングリス等を用いてボルトを締めてしまったりする。
(以降の締付トルクは要調整)