■ バイクのスイッチまわりについて

 バイクのスイッチ(ボックス)に関して、このところ何かと考えさせられることが多かったりする管理人。

 具体的には、左手側で操作するスイッチボックスで、ヘッドライトの上下を切り替えるスイッチ(ディマスイッチ)とパッシングスイッチの配置(等)について、どうも管理人の趣味というか認識と合わない配置のスイッチが増えてきてしまっているように感じる。

 そんなスイッチの配置に関係して、現在考えていることとか。

本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。

各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。

こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。

万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。

■ ディマスイッチ/パッシングスイッチ

 以前のバイクのスイッチといえば、左手側に人差し指で操作する「パッシングスイッチ」、親指側に「ウインカーのスイッチ」「ホーンのスイッチ」と「ヘッドライトのハイ/ローを切り替えるスイッチ(ディマスイッチ)」があるのが(ほぼ)定番だったと管理人は認識している。

 (以前はヘッドライトが常時点灯式ではなかったので、「ヘッドライトのオン/オフとポジションランプの切替スイッチ」もあったが、これは右手側に付いていた機種もあった。)

 それがヘッドライトの「常時点灯」が義務化されてからは、「ヘッドライトのオン/オフ」がなくなり、ヘッドライト関連のスイッチが「ディマスイッチ」と「パッシングスイッチ」の2種類になっていた。

 「常時点灯」が義務化されてしばらくは、「ヘッドライトのオン/オフ」スイッチがあった跡地に蓋をしただけで使用されていたスイッチも多かったと思うのだが、それも時間が経って「ディマスイッチ」と「パッシングスイッチ」が一体化したスイッチが増加してきた。

 ヘッドライトが「常時点灯」化したことから、ヘッドライト関連の操作は「ハイ/ローの切替」だけになり、しかも最近は光源が電球からLED化して消費電力が減少したためか「ロービーム側は常時点灯」化して、スイッチで操作するのは「ハイビーム側のオン/オフ」だけという状況。

 ハイビームを点灯させるか、させないかだけの操作に「スイッチ2つも使うのは無駄」と考えられるのは、最近の「無駄を許さない風潮」からすると当然かもしれない。

 管理人も、ヘッドライト関連のスイッチが一つになるのは仕方がないかと思う。

 

 ただ、パッシングスイッチが消滅して、ディマスイッチにパッシング機能が付いたタイプのスイッチだけは使い勝手の面から未だに慣れることができない。

 人によってパッシングスイッチを使う状況は異なるのだろうが、管理人の場合は「あまり余裕がない状態」でパッシングスイッチを操作する機会を想定しているので、わざわざ左手の親指をディマスイッチの位置まで持っていって操作するパッシングスイッチというのは、正直あまり役に立ちそうもない。

 ついでに、「ホーン」と「パッシング」スイッチを同時に操作する可能性も考えると、これら両方を同じ親指で操作するという配置自体に無理がある。

 これが以前の「人差し指で操作する」パッシングスイッチであったなら、親指と人差し指でそれぞれ「ホーン」と「パッシング」の両方を同時に操作できたのに。

 

 そんな訳で、管理人が運用中の機種に対しては、管理人の操作に合わせて若干の改修を加えているところである。

 

(参考)スイッチボックス(左側)【確認】(パッシングスイッチ欲しい) ヤマハトレーサー900「ねこけり」

 

 そんなスイッチに対する認識を持っている管理人が、「素人が下手な工作などしなくても、純正で使い勝手が良さそうだと感じるスイッチ」についてみていくと、

 

 最近?のスズキのスイッチ。

 こちらもパッシングスイッチとディマスイッチを一体化したスイッチなのだが、以前ディマスイッチがあった方ではなく、旧パッシングスイッチがあった場所に統合している。

 

 これはパッシングスイッチを通常位置から手前に引けば、以前と同様にハイビームが点灯。

 逆に通常位置から押し込むことで、ハイビームが点灯。そしてこちらのほうはスイッチを通常位置に戻すまでハイビーム状態を保持するようになっている。

 早い話が、最近の乗用車のヘッドライトスイッチと同様。

 

 これなら緊急時の「パッシング」+「ホーン」の同時操作も全く問題ない。

 なによりディマースイッチの状態をインジケーターやスイッチを見ることなく、指先の感覚だけで認識しやすいので、昼間など自分の照射する光やインジケーターが確認し難い状況での誤操作も減るだろう。

 

 以前、ホンダの四輪車(初代フィット以前)で見られた「ハイ/ロー」をレバーを引くたびに切り替える方式と、それ以降のスイッチを比べたのと同様、使い勝手には大きな違いが出るはず。(ちなみに管理人はホンダ「ビート」や「アクティ」等で旧タイプのスイッチを経験している。それらの車は大好きだが、そのスイッチには不思議&疑問に思いながら使っていた)

 

 

 

 という訳で、今後はこんな現スズキタイプのスイッチが広まっていくのだろうか?

 それとも「大人の事情」とかで、他社が使用できない事情とかあるのだろうか?

 そもそも、バイクのメーカーが違っても、同じスイッチボックスを採用している場合もあるので、スイッチボックス等電装品のメーカーが独占するとか?

 

 ついでにバイクのスイッチまわりといえば、「ウインカー」と「ホーン」のスイッチの位置も長い事「はっきりしない状況」が続いている。

 個人的には「ウインカーが上、ホーンが下」が使いやすいと思っているのだが、ホンダは「逆パターン」に切り替えてずいぶんと経つ。

 ヤマハはMT-09初期型あたりで「逆パターン」を導入した後、なぜか一旦もとに戻り、安心していたら「MT-125」や「XSR125」等で「逆パターン」が復活している。

 

 おそらく主な市場が望む仕様に合わせて変えているのかもしれないが、そんなに頻繁にスイッチが変化してもらっても、慣れるまで時間がかかりそう。(管理人の場合)

 

 (管理人が運用する中では、「逆パターン」といえばF650GSくらいで、普段の運用では全く問題がないのだが、たまに慌てて操作する場合など、間違えて恥ずかしい思いをすることがある)

 

 

■ 優しい未来

 過去にホンダ車を中心としてバイクに乗ってきた管理人だが、このところホンダ車からはずいぶん離れてしまっている。

 スイッチだけが原因だとは言わないが、機種選定時の重要な要素になっていることも間違いない。

 「スイッチの配置ぐらいであれこれ言う古い層は相手にしない」 という判断も正しいのだろうが、もう少し優しい配慮とか対策とかはないものだろうか・・・

 

 

 次回「プアーテック新製品情報 ホーンボタンが上でウインカースイッチが下なら、その下にオマケでホーンボタンを追加して誰にも文句は言わせない作戦」に続く予定。