■ 久しぶりにKSR2「ねこのひたい」

 このところ、ガレージ内で復活の時を待っている管理人のカワサキKSRⅡ「ねこのひたい」

 待ちすぎて忘れ去られかねない雰囲気にもなってきたので、最低限の維持管理(レストアっぽいこと)を実施しておこうと考えたりするのだった。

 ちなみに、本ブログでKSR80「ねこのひたい」が登場した直近の回は、 津島・立田れんこん・海津木曽三川・南濃あたり徘徊 KSRⅡ「ねこのひたい」 (2016年04月03日)だったりした。 すでに5年以上が経過していたのだった。

本内容は管理人が行った活動の記録だっ

各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。

こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。

万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。

■ ブレーキまわりの復活作業とか

 本車の登録を一時外して保管態勢に移行した際、燃料タンク内やキャブレター内のガソリンを抜いたり、防錆剤を注入したり、防錆剤を塗布したりする作業は行っていたのだが、マスターシリンダーやキャリパー等のお手入れをあまり実施していなかったりした。

 

 保存を開始してから5年以上が経過したということで、ここらで一回状況を確認しておく(というか、後追いでお手入れをしておく)ことが必要だろうということを考えた。

 さっそく、

 とりあえずブレーキキャリパーを取り外す。

 本車の整備マニュアルは保有している管理人だが、なんとなくマニュアルを未使用未開封のまま保存してしまっているので、いつものように現物を確認しながら作業を開始してしまう。

 本車の小さなホイールまわりでは、キャリパーを留めているボルトを抜いてもキャリパーがホイールと干渉してブレーキディスクからキャリパーを抜けないので、(以前も行った記憶があるように)ブレーキディスクをずらしてキャリパーを取り外す。(正しい方法なのかは知らない。)

 

 外したキャリパー。

 走行距離の割にはパッドの残りが減っているような。

 

 出すとシールを捲り、

 

 シール部分を確認するが、

 

 

 おそれていた通りというか、やっぱりというか、ブレーキフルードのカス(?)的な物体が付着している。

 

 長年屋外で放置していたようなバイクよりは状態は良いのだが、室内保管であったことを考えると、もう少し良い状態であって欲しかったというのが本音。

 

 ブレーキピストンの側面にも汚れが付着していて、

 

 汚れを拭き取ってみると、拭き取れないモノも表面に残ってしまう。

 残念なことにブレーキピストンの側面に錆が発生していた。

 

 マスターシリンダーの方も、

 もともと長いことフルードの交換をさぼっていた気がする本車。

 そのまま保管したというのはさすがにマズかった。

 いつもの洗浄ビンを使って負圧で旧いフルードを抜き取ってみると、リザーバータンクの底には茶色の物体が残っていた。

 

 とりあえず油圧でキャリパーのシリンダーから、ブレーキピストンを抜き取る。

 幸いなことに簡単にキャリパーは動いて抜き取ることができた。

 

 ブレーキキャリパーのシリンダー内の旧いブレーキフルードを排出すると、やっぱり茶色の物体が残っている。

 

 外したブレーキピストン。 思わず動揺して写真がブレたりしてしまう。

 旧車のレストア時等と比較すれば、非常に良い状態なのかもしれない。

 

 汚れは拭き取ればよいのだろうが、ピストン側面に発生している錆については、ピストンシールを傷つけることからこのままでは使用できない。

 

 

 

 通常の管理人であれば、ピストン側面の小錆など、「細かな紙やすりを用いてピストンの円周方向に磨いて錆の凹凸を除去してヨシ!」と言ったのかもしれないが、今となっては希少な2スト(2サイクル)エンジンの車両ということもあって、あまり横着するのもよろしくない気もしている。

 という訳で、管理人としては珍しく、新品の純正ブレーキピストン等を取り寄せて修理する方向で作業を進めるのだった。