■ まだまだ寒くてシールドが吐息で曇っていた頃の試行錯誤とか

管理人がしばらく前から運用しているOGKカブトのヘルメット、カムイのシールドには曇り止め用のシート「ピンロックシート」を装備していたのだが、最近そのシートの内部に細かな「気泡」状のモノが多数発生してしまい、その透明度が損なわれて、シールドを通しての視界が非常に見難くなってしまった。
これではせっかくの(細かな水滴で)曇らないという機能の意味がなくなってしまうので、とりあえず根本的な解決を図る前に、応急処置をとることとし、あれこれ対策を考えてみたりした。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。

■ 二重シールド化は基本   ・・・のはず

基本的に、シールドに曇り止めシートを貼り付けて、その間に空気の層を確保することで、シールド単体の場合よりも断熱性を上げて、水蒸気を水滴にしにくくし、曇り難くするという考え方は間違っていないはず。
(商品のピンロックシートは、断熱性に加えて、素材自体の特性も大きな影響を持っているはずだが)

とりあえず、シールドにフィルムを取り付ける方法は、管理人も過去に同様の工作を行っていたりする。

そして、以前と全く同じ事を行っても、結果は見えているので、今回は使用するフィルムの素材を変えてみることにした。

■ 工作とか
内部の「気泡」で、曇ってしまったピンロックシート
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そして、今回用意した透明樹脂板。
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商品名は、サンデーPET

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素材は変性ポリエチレンテレフタラート
所謂PET樹脂(ペットボトルの材質)

この樹脂板を、
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適当な型板を参考に、切り出す。

このへんの工作は、過去の例( )と同様。
切り出した樹脂板を、
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シールドに取り付けた状態

■ 試用の結果(その1) ・・・「PET樹脂板」作戦
単にシールドを(PET樹脂板を内側に加えて)二重化しただけでは、
断熱効果によって、「シールド単体での使用」時と較べれば、多少曇るまでの時間が延びたような気はするが、やっぱり素材自体の曇り止めの機能が乏しく、吐息をシールド内面に吹き付ければ、簡単に曇ってしまう。

■ 食品用ラップを貼り付けてみた

上の曇り止め対策で、満足いかなかった管理人。さらなる機能向上に向けて、改良策を考えてみた。
この時点で、「シールド二重化」による「断熱性向上」に頼るだけではなく、「素材自体」に「水分を吸収するとか、親水性があるとか、とにかく水滴を作らない」機能が必要だという結論に達した。

そこで、管理人が保有している「親水性」があって、「透明」で、「加工・工作が簡単」で、「容易に手に入る」素材を探してみたのだが、

とりあえず、当時の管理人には、「食品用ラップ」くらいしか思いつかなかった。
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という訳で、PET樹脂板の表面(ヘルメットの内側)に食品用ラップを貼り付け、

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樹脂板からはみ出した部分をカッターで切り取り除去


■ 試用の結果(その2) ・・・「食品用ラップ」作戦
食品用ラップを貼り付けたシールドを、寒い時期に試用してみた結果、
・・・ やっぱり吐息がシールドにかかると、シールド内側が曇ってしまう。
電子レンジで食品を加熱する際など、水滴が付いても大きな水滴ができて、曇ることはないイメージがある食品用ラップだが、今回の試用では、けっこう曇り易いという結果がでてしまった。

■ 台所シリーズ投入 「食器用洗剤」で洗ってみた

少しは効果があるだろうと期待していた「食品用ラップ」が、あまり役にたたなかったという事態を前に、素直に正規の「商品」を買ってきた方が早いのではないか? という考えが頭をよぎってしまう管理人。
もちろん、いつもの厳しい諸般の事情の影響もあって、もう少しだけあれこれ無駄な足掻きを実施してしまう。
ここで思いついたのが、以前から行われていた曇り止め対策、「シールドの内側に洗剤を塗る」というもの。
付着した細かな水滴が、洗剤の界面活性剤によって、表面張力が減少して、水がシールドに馴染んで付着し、水滴ができなくなるというもの。
これなら作業も簡単なので、早速試してみる

■ 試用の結果(その3) ・・・「食品用ラップに食器用洗剤」
食器用洗剤を水で薄めて、シールド内側のPET樹脂板に貼られた食品用ラップに塗りつけて、乾かしてみた。

その結果・・・
シールドの内側が曇る現象は、洗剤を塗らなかった場合に較べて、劇的に曇る量が減少しているように感じた。

さすがに昔から行われている処置。
それなりの効果は得られるようだ。

そして、シールドに直接洗剤を塗布した場合よりも、その曇り止め効果が持続しているように感じる。
(以前は、それこそ毎日洗剤を塗布したくなっていた気がする)

この曇り止め効果は絶大で、高価な商品など要らないのではないか? などと考えたものの。

その数日後には、やっぱり洗剤の成分が流れ落ちてしまうのか? 曇り止め効果も大きく落ちてしまっていた。


(さすがに正規製品の素材のように、素材自体が水分を水滴化しにくい素材を手に入れないと、同等の「シールドの曇り止め」を行うことは難しい模様。)


機会があったら、過去記事のリンクや、感想・結果等を追記予定。