■ ホンダストリーム TB07 (STREAM)
最近、二輪業界で「三輪車」が話題になったりすることがある。
本ブログは管理人の妄想と思い込みで出来ています。
最近、ひさしぶりにヤマハXC155:マジェスティSでスクーターの運用を復活させた管理人。
周囲からは「スクーターには絶対乗らない人だと思っていた・・・」などと言われてしまったりするのだが、管理人としては、最近は一時的にスクーターから離れていただけで、別にスクーターが嫌いだとか、スクーター乗りは軟弱だとかという認識は全くない。
むしろ、無駄に見栄を気にして肥大化した高価なバイクよりも、軽快に活動できる便利なスクーターは、管理人のワイルドでタフな運用状況で、とことん使い倒すのに適しているとも思っている。
そして、タフでワイルドな活動を更に推し進めるべく、二輪のスクーターだけで足りない「何か」を求めて、更に一輪を追加した三輪車にも興味を示してしまうのも、当然といえたのだった。
■ 入手の経緯とか
管理人が運転免許証を取得して、最初に自分で購入した二輪車が中古のホンダMBX50なのだが、この「初めて買ったバイク」で嬉々として走り回りながらも、バイク以外の形態の車両にも非常に興味を惹かれるものがあったりした。
それが当時珍しかったホンダのスリーター、ストリーム。
実際に管理人がストリームに興味を持ち始めた頃には、とっくの昔にスリーター「ストリーム」の生産は終了していたのだが、地元から少し離れたところにあったバイク屋には、まだ未使用の赤色ストリームが保管されていて、店内の高い棚の上にストリームが陳列されているのを見ては、車体の前と後が別々に傾斜する車体構成と、フロントパネル内部がトランクになっている謎の構造に、非常に興味をひかれたものだ。
そんな「ショーケース内のトランペットを眺める少年」のような日々から何年かして、時代が21世紀になってから、実際に管理人の元にやってきたストリーム。
この頃には、オークションで比較的安価にストリームが入手できたので、管理人の悪い癖が出て、一度に何台かのストリームが手元にある状態となってしまったのだった。
(当時でも登場からかなり経った年式と、元値が高かったとはいえ、一人乗りの50cc原付1種であることを考えれば、割高だったともいえるが)
■ むーみん1号、かばとっと2号、じむりじんじむ3号
管理人の手元に来たストリームは、

画像右から、むーみん1号、かばとっと2号、じむりじんじむ3号

手前は2号、中央が1号、
画像奥は部品取り用として譲り受けた3号。

圧倒的ではないか!我が軍は!!
■ ストリームの思い出とか
この3台のうちで、一番状態が良かった1台は、

「むーみん1号」と、そのメーター
この一台は、購入が決まってから、振込みで支払を済ませて売主に書類を送ってもらい、ナンバープレートを取得、保険に加入してから、電車で群馬県まで引き取りに行き、帰りは軽井沢や嬬恋等を抜けて、自走して帰るという方法で「ねこのすⅠ」までやってきたのだが、その際に
・ 出発直後に後輪タイヤがパンクした。(8インチのチューブタイヤ。道中に自分で修理できず。)
・ 夜中にガス欠した。(燃料タンク容量が3リットルほどしかない。)
・ 近道だと思って進入した山道で、出口付近で工事通行止めで通過できず。もと来た道を引き返す。
・ なんとか国道19号線まで出て、後1輪がパンクした状態のまま走り続けるが、走行中にタイヤのみが外れて、勝手に転がって行き、橋から小川の川原に落ちてしまう。
・ 近くにあった道の駅までストリームを押して歩いて行き、すぐ近くにJR中央線の無人駅があることを知る。
・ あまりの寒さと眠さに一時は自走を諦めて、一旦電車で管理人だけが「ねこのすⅠ」まで帰り、ワンボックス車に乗って、再度ストリームを引き取りに戻る作戦を考える。
・ 無人駅まで歩いて行ったところ、次の列車が停まるまで待ち時間が何時間もあることが判明。
・ 仕方なく、無人の駅舎内で横になって仮眠する。
・ しばらく寝たら、復活したので、川原に下りて脱落したタイヤを回収。
・ 再度タイヤをホイールに嵌めて自走を再開。
・ 国道19号線沿いにあるバイク屋で、チューブを購入。リムが曲がった鉄ホイールはハンマーで叩いて修復。
・ なんとか法定速度が出せるようになったストリームで、再度「ねこのすⅠ」まで走る。
・・・といった、ワイルドでタフな管理人が体験したツーリングの中でも、かなり厳しい部類に入るツーリングを繰り広げて、やっと管理人の手元にやってきたのだった。
■ 乗ってみて
見ただけでも何となく判ると思うのだが、

やっぱり独特の乗り味。
かなり車体の前側をコーナーで傾けても、あまり後輪が滑るという印象はない。
そして、倒した車体前半は、ゴムの力でもとに戻ろうとする。

車体後半(エンジン)としては、スクーターのエンジンに、もう一輪追加したという感じで、それほど違う印象はない。
車体前半と車体後半を結ぶサスペンションと、ナイトハルト機構がちょっと謎といった感じ。
■ その他
管理人がストリームを保有していた時期は、

XTZ660テネレ「ねこまんま」と同じ頃。
「ねこのすⅡ」を建造する前だったので、

「先行試作型」のガレージを借用して保管していたりした。
(画像はオマケの電動ワイパーを装備した状態)
■ 自立のはなし
ストリームに興味を持った管理人だが、当初は駐車時にスタンドを立てずとも、車体を支えられる機構(ロック機構)があるので、
・ 信号待ち時に、ロック機構を作動させたら、脚を地面に着かずに信号待ちが出来るのでは?
・ ついでに、水溜りの上で停車する際にも、脚を地面に着かずに済むのでは?
などと考えた管理人。
実際に、ストリームを手に入れて、上記の「夢」を実行してみた。
実際に実行してみたところ、
・ ロック機構を作動させると、後輪の回転もロックするので、完全に車体が停止してから、ロックを作動させなければならない。
・ ついでに、車体の傾きをロックさせるのに、穴にピンを差し込むような機構を利用しているので、荷重がかかった状態で頻繁にロック機構を作動させていると、そのうち機構が破損しそう。
・・・という理由で、あまり面白いものではないことが判明。
最初の数回だけで、停車中には通常の二輪車と同様に、素直に脚を着いて車体を支えるようになったのだった。
最近の三輪車(ヤマハトリシティ)に関しても、自立が!自立が!と言う良い子が居るようで、そんな話を聞いて管理人としては「そんなに自立はありがたいものじゃないだろ・・・」と思っていたのだが、今になって思い出してみれば、管理人も良い子だった時代には、自立に拘っていたりしたのだった。(最初の一日だけだが)
ちなみに、本日も管理人の目の前を「フォコ500」が「自立」して信号待ちをしていた。
あればあったで便利に使うかもしれないが、別に(普通の二輪車と同様に)無くても良いものだろうな・・・。
■ 乗った後の感想とか、その後
流石に50ccの三輪車。
他の50ccと同様、法定速度は30キロメートル毎時。
目的地まで、「なかなか着かない!!」というのが本音。
フロントトランクは、使い勝手は良くないが、なにやら楽しげなので、個人的には好きだった。
どちらかというと実用というよりは、「ウケ狙い」的な存在となってしまったストリーム。
そのうち、3台ともに他者に売却してしまった。
やはり、原付一種というのは、実用機種として扱うのが難しい。
■ オマケ
ストリームから始まった管理人とスリーターとの付き合い
そのうち、どこかのピザ屋?が放出したポンコツジャイロX(キャノピー付き)を何台か手に入れて、

自分で修理して、ウケ狙いを兼ねて通勤に使おうとしてみた!
・・・のだが、
実際には、上記の理由で、

ドナドナ、ドーナー 、ドナいなっとんねん!
とても実用では使えない(発揮可能な速度域的に)という理由で、再度バイク屋に返送されるのだった。
やっぱり、原付2種か、軽二輪程度の排気量がないと、通勤等での実用は難しい。(痛感)
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