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ARMがNASDAQに組入!ブロードコム好決算と株式分割発表!EDVが底値か!?

動画はこちら。(動画ではコアサテライト戦略についてもお話ししています。)

https://www.youtube.com/watch?v=t7GixI6e8mk

こんにちは。あるころうのNISA投資チャンネルです。このブログでは、週末に1週間の出来事と経済指標の動きをチェックし、米国株中心のNISA口座の増減を視聴者の方のペースメーカーになるように公開しています。動画の最後には、来週控えている経済指標や決算発表の予定をチェックしていきます。

経済指標とセンチメントチェック

まずは経済指標とセンチメントをチェックしていきましょう。画像

今週は、米国内の動きのほかに、日銀や、AI関連銘柄に動きがありました。

水曜日にCPI消費者物価指数、コアCPIが発表され、全て予測を下回る成長率となりました。画像

水曜日の発表を踏まえて木曜日にFOMCがありましたが、パウエル議長は、雇用、経済成長、消費、設備投資等の指標が堅調で、インフレが高すぎているというタカ派な感想を伝えました。

今回のFOMCでは、年内0.25%の利下げが示唆され、その時期は12月と予想されました。画像

同日の日本時間夜にPPIが発表され、これも予測を下回り、金曜日にはミシンガン大学消費者センチメントの発表があり、こちらも予測を下回り、インフレ関連指数としては全て予測に届かない結果となりました。これは7ヶ月ぶりの低水準でした。画像

FOMCでタカ派と言える内容がアナウンスされた後で、為替はそれを折り込み済みで安心したのか、年内1回でも利下げがあるとポジティブに捉えたのか、ドル安側に156円を切るまで落ち込んだ後で、戻しました。
次に、14日の日本時間12時に日銀は、金融政策決定会合で、月間6兆円程度としている長期国債の買い入れを減額する方針を決定しました。通常、長期国債の買い入れを減少させると、市場における国債の需要が減ることで、国債価格が下落し、その利回りが上昇します。
その結果、間接的な利上げとなり、為替は円高に向くはずでしたが、実際はなぜか、1円程度上昇したのちに、円高へ進み、その後戻し、現在は、157円台となっています。画像

株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、先週、フィアを示していたインデックスは44から38へ低下し、恐怖感が増大しました。画像

S&P500から見るマーケットモメンタムは、125日移動平均線より上で、市場が強く上昇トレンドであるということを示しています。今週S&Pは5,352ドル台から過去最高更新の5,431ドル台でした。画像

VIX:ボラティリティインデックスを見てみると、前回12.83ポイントから、
11.94ポイントまで低下し、今週も、50日移動平均線よりも下を維持しています。画像

FRED:米セントルイス連邦準備銀行によって運営されている経済データのオンラインデータベースが示す、イールドカーブを確認します。
イールドカーブは、長期国債の利回りから、短期国債の利回りを引いて求められ、経済が正常に成長し将来の利回りが上昇すると期待されている場合は、短期よりも長期的な国債の利回りの方が高くなり、イールドカーブはプラスを示します。画像

数ヶ月横ばいの状況が未だ続いています。政策金利の引き下げが確定的になった時に動きそうです。画像

今週の動きと市場のセンチメントをまとめると、今週発表されたインフレ指標は全て抑制的でした。FOMCの指標の評価はタカ派でしたが、年内の利下げへの言及がありました。
市場心理は恐怖のフィア、マーケットモメンタムは上昇を維持、VIX恐怖指数は、ボラティリティがさらに低下し、イールドカーブは逆イールドが続いています。画像

フェドウォッチツールを確認します。7月末の利下げ予想は9割ほどがないと予測されています。画像

9月18日の525-550ポイントの維持予想は先週45.6%から、今週30.8%と低下し、7割弱が利下げ実施と予測しています。

週間主要株式指数チェック

それではこれらを踏まえて週間の米国主要株式指数を見ていきます。画像

S&Pは、先週の終値5,346ドル台から今週終値5,431ドル台へ上昇しました。画像

ヒートマップでは、テクノロジー関連の好調が目立ちます。画像

NASDAQは先週終値19,000ドル台から、今週終わり値19,659ドル台でひけました。画像

ナスダック100は、今週マグニフィセントセブンの上位が入れ替わる激戦がありました。アップルがマイクロソフトの時価総額を超え、首位に返り咲いたことが一時的にニュースに取り上げられましたが、わずかな差で、マイクロソフトが再度首位となっています。
先週アップルを抜いて時価総額2位となったエヌビディアも、3兆ドルを超えて、僅差で3位についています。画像

日経225は先週終値38,657円台から、今週終値38,856円台へ若干上昇しました。一時、39,300円台を超える上昇を見せましたね。画像

インドニフティ50は、先週終値278ドル台から、終値280ドルで引けました。上下しながら上り調子となっていました。画像

シンセン総合指数は、先週終値1,277ドル台から今週終値1,275ドル台へ低下しました。画像

ビットコインは先週、1,080万円台から、現在1040万円台となっています。若干下がり気味ですが、イーサリアムのローンチを控え釣られ上げを見越すと、仕込みどきかもしれません。画像

ゴールドは、先週2293ドル台から、今週2332ドル台で引けました。

ニュースチェック

続いてニュースチェックです。画像

引退が近いグリーブランド連銀のメスター総裁は、今週発表の経済指標を踏まえデータ改善にもかかわらずインフレリスクは上昇すると予測していることを伝えました。最新予測の今年は1回の利下げを含めて、これは自身の経済見通しにかなり近いとのこと。
FOMC後のタカ派の認識と同様ですね。画像

中国では安売り店が業績を伸ばし、このような成功体験が日本型デフレマインドの定着を促進するのではないかと言われています。日本型デフレマインドは確かに経済を停滞させると予想でき、隣国とはいえ長期デフレに突入すれば、日本の輸出にも影響があるでしょう。画像

AppleとOpenAIが提携し、アップルインテリジェンスのリリースを発表しました。
これにより、ブラウザを介しないiPhoneのSiriを通した直接的なAIとの対話を行えるようになりそうです。
このニュースで、アップルの時価総額が一時、マイクロソフトを超えました。画像

イーサリアムのETF承認後、ローンチがいつになるかニュースを待っていた方もいるとおもいますが、どうやら来月初旬になりそうです。

個別株チェック画像

アップルにもチップを提供しているARMは、6月24日にナスダックに加わることが発表されました。現在は、上場以来最高額に到達しています。画像

水曜日に決算のあった、AI関連銘柄のブロードコムが大きく上昇しました。
また、現在株価が1735ドル台となり、株式分割も同時に発表しているため、これに向けてさらに上昇していくかもしれません。画像

バンガードの長期米国債ETFのEDVが、FOMC以降上昇してきました。
利下げの目処が明らかになってきたことで、底値の見極めをした投資家がポジションを取り始めたのかもしれません。画像

5年のチャートで見ると、利上げ以降大きく下げた長期米国債は、去年末あたりが底値で、切り上げてきました。FOMCで利下げへのアナウンスで上昇していきそうです。AI関連銘柄の割高感やリスクを感じる場合は、そろそろ国債が選択肢に入りそうです。

新旧NISA口座公開画像

新NISA口座は、1週間で64,095円のプラスでした。旧NISA口座は、1週間で98254円のプラスでした。新旧NISA口座の今週1週間の増減は、で162,349円のプラスでした。

来週の予定画像

来週は、火曜日に小売売上高(月次)、木曜日に建設許可件数(速報値)があります。画像

続いてアーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。月曜日にクアンタム、木曜日にアクセンチュアの決算発表があります。

終わりに画像

今週は、先週に引き続き、経済指標からは、インフレ抑制が成功している雰囲気
一方、FOMCではまだインフレは抑えきれていないというタカ派的な発表がありました。
年1回の利下げがほぼ確定的と捉えられ市場は好調ですが、為替の動きに注視が必要です。
Apple、ARM、ブロードコム、ETH、EDVの動きに期待できそうです。
AI関連株はイベントがなくなった時は注意が必要そうです。

それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。

NVIDIA株式分割に向けた1週間の動き!前回株式分割を振り返る。インドが大きく動いた!

動画はこちら。(動画ではコアサテライト戦略についてもお話ししています。)

https://www.youtube.com/watch?v=qo9003t4h3I

こんにちは。あるころうのNISA投資チャンネルです。

経済指標とセンチメントチェック

まずは経済指標とセンチメントをチェックしていきましょう。画像

月曜日にISM製造業購買担当者指数が発表され、結果は予想よりも低く、好不況の境界の50を切ってしまいました。

火曜日にジョルツ 求人件数が発表され、こちらも予想より低い状況でした。
800万以上であれば数値だけでいうと悪くない状況ですが、下降幅が大きいのが気になります。

水曜日に、ISM非製造業購買担当者指数は、予想を超えた上昇で、こちらは好調でした。

金曜日発表の、非農業部門雇用者数は予想を大幅に超えました。失業率は若干上昇しました。
5つの経済指標は、全体として同一方向に進むというよりは、ポジティブ、ネガティブの両面を示した結果で、方向性が難しいものとなりました。画像

1週間チャートで為替を見てみましょう。米ドル円は、金曜日の雇用統計と失業率の発表後に、急激な出来高の上昇で、ドル円が急騰しました。画像

先週末157円台から155円台でウロウロしていた為替が、また急に157円付近に近づきました。
来週、日銀の金融政策決定会合では、国債買い入れの減額または、ペースの鈍化か、追加利上げの手段のいずれかを決定すると見ており、これにより円高が進む可能性があります。画像

株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、先週、ニュートラルを示していたインデックスは48から44へ低下し、フィアに落ち込みました。画像

S&P500から見るマーケットモメンタムは、125日移動平均線より上で、市場が強く上昇トレンドであるということを示しています。今週S&Pは過去最高の5362ドル台をつけました。画像

VIX:ボラティリティインデックスを見てみると、前回14.47ポイントから、
12.83ポイントまで低下し、AI関連銘柄の継続的な上昇と、方向感を欠く経済指標に個人的には恐怖感を持っていますが、VIXでは恐怖が低水準を維持しています。画像

FRED:米セントルイス連邦準備銀行によって運営されている経済データのオンラインデータベースが示す、イールドカーブを確認します。
イールドカーブは、長期国債の利回りから、短期国債の利回りを引いて求められ、経済が正常に成長し将来の利回りが上昇すると期待されている場合は、短期よりも長期的な国債の利回りの方が高くなり、イールドカーブはプラスを示します。
しかし過去、逆イールドが起きて、そこからイールドカーブが上昇した際に不況が起きたことから、現在の逆イールドはかなり警戒されています。画像

過去、逆イールドが起きて、画像

そこから、順イールドに戻る時に不況が起きていることから、逆イールドは不況の先行指標として考えられています。画像

現在は、コロナ禍の利下げによる景気の下支え、その後のインフレ対策としての利上げによる副次的な逆イールドが起きている状況で、ここからの急激な順イールド化が警戒されているところです。
しかし数ヶ月横ばいで、2年近くの逆イールドが維持されている状況です。画像

今週の動きと市場のセンチメントをまとめると、複数のインフレ関連指標が発表されましたが、方向感を欠く結果でした。
市場心理は恐怖のフィア、マーケットモメンタムは上昇を維持、ビックス恐怖指数はボラティリティが低下し、イールドカーブは逆イールドが続いています。
総じて市場は、方向感を欠く中立的な状況です。画像

フェドウォッチツールを確認します。
今月の利下げ予想は先週同様ほぼないと考えられます。画像

7月31日の525-550ポイントの維持予想は先週83.8%からさらに上昇の91.1%です。画像

9月18日の525-550ポイントの維持予想は先週45.2%から今週45.6%と、若干上昇しました。

週間主要株式指数チェック

それではこれらを踏まえて週間の米国主要株式指数を見ていきます。画像

S&Pは、先週の終値5,277ドル台から5,375ドルと過去最高値をつけた後、5,346ドル台で引けました。画像

ヒートマップでは、テスラ以外のマグニフィセントセブンの調子が良く全体的にグリーンでした。画像

NASDAQは、先週終値18,536ドル台から19,100ドル台にタッチした後、19,000ドル台で引けました。画像

ナスダック100は、S &P以上にグリーンの割合が大きいです。マグニフィセントセブンや主要銘柄の時価総額は、今週NVIDIAがアップルを超えて、世界時価総額2位に浮上しましたが、再度アップルが2位に返り咲きました。株式分割後に順位変動があるかもしれませんね。画像

日経225は、先週終値38,506円台から、今週終値38,657円台へ若干上昇しました。画像

インド ニフティ50は、先週終値270ドル台から、今週大統領選の影響で大幅に上下し、終値278ドルで引けました。大統領選の状況で指数が7%前後動くというのもすごいですね。画像

中国、深圳(しんせん)総合指数は、先週終値1,294ドル台から、今週終値1,277ドル台へ低下しました。画像

ビットコインは、先週1,060万円台から一時1,119万円台を記録し、現在、1,080万円台となっています。画像

ゴールドは、先週2,326ドル台から、今週2,293ドル台で引けました。

ニュースチェック

続いてニュースチェックです。画像

今週もいろいろな出来事がありましたが、金曜日の非農業部門雇用者数の大幅な増加によって、FRBの利下げ観測が後退し、国債利回りが急上昇、ダウ、S&P、ナスダックはそれぞれ下落しました。画像

ロアリングキティで知られる、YouTuberのキース氏がゲームストップの決算前に、ライブストリームを行い、この影響で株価が急落したようです。画像

ありえないほどのボラティリティで怖くて手出しできない状況です。画像

USスチールの新日鉄の買収の件は、まだ続いており、労働者からの好意的な反応が得られているようです。

個別株チェック画像

先週1,095ドル台だったNVIDIAは、株式分割を控え、一時1,255ドル台にタッチし、今週1,208ドル台で引けました。月曜日に株式分割の結果がわかるのが楽しみですね。画像

おさらいで、前回株式分割は2021年の4分割でした。800ドル台から約200ドルの株価まで分割し、3年で500%上昇しました。
バブルと囁かれているAI銘柄を持ち続けることができるかどうか。どのようなシナリオを想定してトレードしていくか世界中の投資家が考えていることでしょう。

新旧NISA口座公開画像

新NISA口座は、1週間で31,972円のプラスでした。
資産総額は、1日に20万円、8日に10万円入金される設定のため元本が20万円増えています。
旧NISA口座は、1週間で121,513円のプラスでした。
新・旧 NISA口座は、1週間で合計153,485円のプラスでした。

来週の予定画像

来週は、水曜日にコアCPI、木曜日にFOMCがあります。ここで、インフレと利下げへの言及がされると思います。
今週までの経済指標が、総じてインフレ抑制という結果だったら、利下げ期待は高まっていたと思いますが、方向性に欠く結果だったということで、発言が難しい状況でしょう。
夜にはPPIの発表があります。
金曜日は、ミシガン消費者信頼感指数・速報値が発表されます。
これは、米国ミシガン大学が発表する指標で、消費者の経済状況に対する信頼感や見通しを数値化したものです。消費者支出や経済動向の先行指標として注目されています。速報値は毎月中旬に公開され、月末には最終値が発表されます。
予測は前回より高めになるとされました。画像

続いてアーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。
火曜日にオラクル、木曜日にAdobeの決算があります。

終わりに

今週は、週明けISM製造業購買担当者指数、ジョルツ求人件数が予想より低く、インフレの抑え込みがうまくいっている雰囲気がありました。

ISM非製造業購買担当者指数、非農業部門雇用者数は上昇し利下げ期待にネガティブインパクトが発生しました。

来週月曜はNVIDIAの株式分割の公開があり、イベント後の売りが起きるのか、前回のような上昇維持が起きるのか、いずれにせよ注目です。

また、FOMCでは、インフレ抑制への効果、政策金利への言及、日銀の金融政策決定会合では、国債買い入れの減額やペースの鈍化、追加利上げなどへの言及で為替と株式相場に影響がありそうです。

それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。

NVIDIA急上昇後の動きは!?株式分割の影響について。インフレ抑制状況の風向きに動きあり。

動画はこちら。(動画ではコアサテライト戦略についてもお話ししています。)

https://www.youtube.com/watch?v=0Mg1s_i62bY

こんにちは。あるころうのNISA投資チャンネルです。

経済指標とセンチメントチェック

まずは経済指標とセンチメントをチェックしていきましょう。

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第2クオーターGDPが発表され、今回予測1.3%と結果が一致し、前回3.4%成長から成長率が鈍化しました。

昨日発表された4月の米 個人消費支出価格指数、食品とエネルギーを除くコアPCEは、予測0.3%に対し、0.2%と鈍化しました。
前年同月比では、2.8%とこちらは予想と一致、インフレ鈍化傾向となりました。目標2%インフレ成長率にはまだ及ばず、FRBのメンバーの利下げに慎重な姿勢には変わり無いようです。

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1週間チャートで為替を見てみましょう。米ドル円は、金曜日夜に大きな出来高を伴って、157円付近から156.6円を切るところまで下げましたが、また157円台に乗っています。

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1ヶ月チャートで見ると、前回の為替介入と比較するとピークは目立つものの、出来高は小さいため介入の可能性は低そうです。

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株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、先週、ニュートラルを示していたインデックスは53から48へ低下し、ニュートラルは維持されています。

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S&P500から見るマーケットモメンタムは、125日移動平均線より上で、市場が強く上昇トレンドであるということを示しています。今週後半に一時的に125日移動平均線に近づく動きを見せましたが、前回同様、モメンタムは上昇トレンドを示しています。

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VIX: ボラティリティインデックスを見てみると、前回11.93ポイントから、
14.47ポイントまで上昇し、瞬間的に50日移動平均線にタッチしました。

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FRED:米セントルイス連邦準備銀行によって運営されている経済データのオンラインデータベースが示す、イールドカーブを確認します。
イールドカーブは、長期債券の利回りから、短期債券の利回りを引いて求められ、経済が正常に成長し将来の利回りが上昇すると期待されている場合にプラス、つまり順イールドを示します。
現在は、先週のマイナス0.47から今週マイナス0.38と逆イールドのまま横ばいが続きます。

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今週の動きと市場のセンチメントをまとめると、インフレが鈍化してきたことがわかりました。FRBメンバーの発言はいまだにタカ派ですが、利上げへの言及は落ち着きそうです。
市場心理は中立を維持、マーケットモメンタムは一時的に低下しましたが、結果的に上昇を維持、ですがビックス恐怖指数は、ボラティリティが上昇し、総じて、市場は、楽観的な状況から、若干警戒心が高まっている中立的で、インフレが鈍化しているものの、今週の決算発表でネガティブな銘柄が足を引っ張っている様子が見られました。

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フェドウォッチツールを確認します。
今月の利下げ予想はほぼないと考えられます。画像

7月31日の525-550ポイントの維持予想は83.8%。画像

9月18日の525-550ポイントの維持予想は45.2%と、先週までは維持予想50.2%から減少し、過半が利下げを予測するようになりました。画像

ブルームバーグのFed Speakの一覧を見ると、当局者はまだ忍耐が必要とされることについては意見が一致しているものの、コメントは若干異なっていました。画像画像画像画像画像

ちなみに次期クリーブランド連銀総裁には、ゴールドマン・サックス・グループ出身のベス・ハマック氏が指名されました。
ハマック氏は金融、資本市場、リスク管理の分野で30年余りの経験を持ち、直近ではゴールドマンでグローバル・ファイナンシング・グループ共同責任者を務めていた人物です。画像画像画像

金融政策の効果がインフレを抑制できていないという趣旨の発言は、ダラス連銀総裁が言及しており、逆にニューヨークとアトランタ連銀総裁は、インフレが抑制されているとの認識、もしくは金利の引き下げに言及しています。そのほかのメンバーは、経済データがインフレの抑制を明確に示さない限りは、名言を避けたコメントとなっています。

週間主要株式指数チェック

それではこれらを踏まえて週間の米国主要株式指数を見ていきます。画像

S&Pは、先週の終値5,304ドル台から5,190ドル台まで調整された後、終値5,277ドル台で引けました。1週間で若干の下げでした。画像

ヒートマップでは、セールスフォースや、アクセンチュア、アドビなどのテクノロジーサービスセクターが大きく下げました。画像

NASDAQは、先週終値18,808ドル台から今週終値18,536ドル台へ下がりました。画像

また、これはナスダック100インデックスですが、こちらのナスダック総合指数が、火曜日に17,000ドルを超えたことがニュースの見出しになっていました。画像

ナスダック100は、電子テクノロジーセクターをNVIDIAとアップルが牽引しましたが、テクノロジーサービスが全面的に良くないですね。

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日経225は、先週終値38,617円台から、今週終値38,506円台へ若干下げて引けました。

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インド ニフティ50は、先週終値275ドル台から、今週終値270ドル台へ低下しました。

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中国、深圳(しんせん)総合指数は、先週終値1,301ドル台から、今週終値1,294ドル台へ低下しました。

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ビットコインは、先週1078万円台から現在は、1060万円付近に下げました。

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イーサリアムは、先月ETF承認前後の急騰から、上下しながら横ばいで維持されています。まだ、ETFのローンチ前ということで、材料を残しており急騰後の調整はないようです。

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ゴールドは、先週2,333ドル台から、現在2,326ドル台で結果としてほぼ横ばいです。

ニュースチェック

続いてニュースチェックです。

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ブルームバーグとCNNではトランプ氏の裁判関連が見出し5つを占めていました。業務記録の虚偽記載の34件全てに有罪の評決が下されましたが、ウォール街の富豪を中心にトランプ支持が変わらず、判決後に54億円の資金を集めたようです。

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DMMビットコインで482億円が流出した事件で、これが全額保証されることになりました。DMMの規模は、グループ全体で、3,476億円の売上高で、DMMビットコイン単体で2023年3月期売上高19億円、総資産506億円となっています。全額保証はかなり無理がありそうですが、保険等を駆使した対応をするのでしょうか。

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先ほど確認した通り、S&Pは今週中頃に調子が悪く終盤に一気に回復に向け上昇しました。

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こちらも先ほど確認した通り、インフレ鈍化が見られても、データを注視するという姿勢です。

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日銀の為替介入の規模が判明しました。9.8兆円だったようです。157円を超えた頃にまた介入が起きるかと思っていましたが、米イエレン財務長官に、為替介入は「まれであるべきだ」と釘を刺されたことから、慎重になっていると思われます。

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AI関連で、電力会社の株価が急進しているようです。3ヶ月チャートで電力会社のビストラを見てみると、直近急騰していますが、その後すぐ急落もあり、入りどころが難しそうです。

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AIブームの中で、半導体銘柄は上昇していますが、ソフトウェア株に売りという見出しで、Salesforceは3ヶ月チャートで、高値から25%近く下げました。

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インドは、最近の株価指数には反映されているようには見えませんが、GDP成長率が予想7.6%を超えた8.6%成長を記録しました。

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肥満治療薬の代表格イーライリリーと、ノボノルディスクは、ここ最近株価は横ばいでしたが、5月後半に伸びてきました。

個別株チェック

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決算が好調だったため、株価が1,000ドルを超えたNVIDIAですが、今週さらに上昇し、1,150ドル台まで伸びて、調整後1,095ドルで引けました。

この上昇もまだ株式分割を控えているからでしょう。

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ちなみに、前回株式分割で、4分割したのは2021年でした。200ドルの株価まで分割し、3年で500%上昇しました。

新旧NISA口座公開

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新NISA口座は、1週間で12,536円のマイナスでした。旧NISA口座は、1週間で132,391円のマイナスでした。
新・旧 NISA口座は、1週間で合計144,927円のマイナスでした。

来週の予定

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来週は、月曜日にISM製造業購買担当者指数、
火曜日にジョルツ ジョブ オープニングス、
水曜日に、ISM非製造業購買担当者指数、
金曜日に、非農業部門雇用者数、失業率が発表されます。

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続いてアーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。
火曜日にクラウドストライクの決算発表があります。2023年から急上昇し、4月の急落から回復し、現在は決算前の大幅調整が見られ、決算次第で激しい値動きがありそうです。
木曜日には、中国電気自動車企業のニーオの決算発表があります。最近不調なEV市場の一社ですがどうなるでしょうか。

終わりに

今週は、コアPCEの発表を控え、全体としては不調でした。
先週のNVIDIAは急上昇後も、まだ上昇が続いたものの、テクノロジーサービスセクターの不調がナスダックなどの指数全体に影響しました。

政策金利の緩和は若干前倒し予測が増加しています。

来週は金曜日のNVIDIAの株式分割に注目です!

それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。