NVIDIA急上昇後の動きは!?株式分割の影響について。インフレ抑制状況の風向きに動きあり。 | あるころうのNISA投資ブログ

NVIDIA急上昇後の動きは!?株式分割の影響について。インフレ抑制状況の風向きに動きあり。

動画はこちら。(動画ではコアサテライト戦略についてもお話ししています。)

https://www.youtube.com/watch?v=0Mg1s_i62bY

こんにちは。あるころうのNISA投資チャンネルです。

経済指標とセンチメントチェック

まずは経済指標とセンチメントをチェックしていきましょう。

画像

第2クオーターGDPが発表され、今回予測1.3%と結果が一致し、前回3.4%成長から成長率が鈍化しました。

昨日発表された4月の米 個人消費支出価格指数、食品とエネルギーを除くコアPCEは、予測0.3%に対し、0.2%と鈍化しました。
前年同月比では、2.8%とこちらは予想と一致、インフレ鈍化傾向となりました。目標2%インフレ成長率にはまだ及ばず、FRBのメンバーの利下げに慎重な姿勢には変わり無いようです。

画像

1週間チャートで為替を見てみましょう。米ドル円は、金曜日夜に大きな出来高を伴って、157円付近から156.6円を切るところまで下げましたが、また157円台に乗っています。

画像

1ヶ月チャートで見ると、前回の為替介入と比較するとピークは目立つものの、出来高は小さいため介入の可能性は低そうです。

画像

株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、先週、ニュートラルを示していたインデックスは53から48へ低下し、ニュートラルは維持されています。

画像

S&P500から見るマーケットモメンタムは、125日移動平均線より上で、市場が強く上昇トレンドであるということを示しています。今週後半に一時的に125日移動平均線に近づく動きを見せましたが、前回同様、モメンタムは上昇トレンドを示しています。

画像

VIX: ボラティリティインデックスを見てみると、前回11.93ポイントから、
14.47ポイントまで上昇し、瞬間的に50日移動平均線にタッチしました。

画像

FRED:米セントルイス連邦準備銀行によって運営されている経済データのオンラインデータベースが示す、イールドカーブを確認します。
イールドカーブは、長期債券の利回りから、短期債券の利回りを引いて求められ、経済が正常に成長し将来の利回りが上昇すると期待されている場合にプラス、つまり順イールドを示します。
現在は、先週のマイナス0.47から今週マイナス0.38と逆イールドのまま横ばいが続きます。

画像

今週の動きと市場のセンチメントをまとめると、インフレが鈍化してきたことがわかりました。FRBメンバーの発言はいまだにタカ派ですが、利上げへの言及は落ち着きそうです。
市場心理は中立を維持、マーケットモメンタムは一時的に低下しましたが、結果的に上昇を維持、ですがビックス恐怖指数は、ボラティリティが上昇し、総じて、市場は、楽観的な状況から、若干警戒心が高まっている中立的で、インフレが鈍化しているものの、今週の決算発表でネガティブな銘柄が足を引っ張っている様子が見られました。

画像

フェドウォッチツールを確認します。
今月の利下げ予想はほぼないと考えられます。画像

7月31日の525-550ポイントの維持予想は83.8%。画像

9月18日の525-550ポイントの維持予想は45.2%と、先週までは維持予想50.2%から減少し、過半が利下げを予測するようになりました。画像

ブルームバーグのFed Speakの一覧を見ると、当局者はまだ忍耐が必要とされることについては意見が一致しているものの、コメントは若干異なっていました。画像画像画像画像画像

ちなみに次期クリーブランド連銀総裁には、ゴールドマン・サックス・グループ出身のベス・ハマック氏が指名されました。
ハマック氏は金融、資本市場、リスク管理の分野で30年余りの経験を持ち、直近ではゴールドマンでグローバル・ファイナンシング・グループ共同責任者を務めていた人物です。画像画像画像

金融政策の効果がインフレを抑制できていないという趣旨の発言は、ダラス連銀総裁が言及しており、逆にニューヨークとアトランタ連銀総裁は、インフレが抑制されているとの認識、もしくは金利の引き下げに言及しています。そのほかのメンバーは、経済データがインフレの抑制を明確に示さない限りは、名言を避けたコメントとなっています。

週間主要株式指数チェック

それではこれらを踏まえて週間の米国主要株式指数を見ていきます。画像

S&Pは、先週の終値5,304ドル台から5,190ドル台まで調整された後、終値5,277ドル台で引けました。1週間で若干の下げでした。画像

ヒートマップでは、セールスフォースや、アクセンチュア、アドビなどのテクノロジーサービスセクターが大きく下げました。画像

NASDAQは、先週終値18,808ドル台から今週終値18,536ドル台へ下がりました。画像

また、これはナスダック100インデックスですが、こちらのナスダック総合指数が、火曜日に17,000ドルを超えたことがニュースの見出しになっていました。画像

ナスダック100は、電子テクノロジーセクターをNVIDIAとアップルが牽引しましたが、テクノロジーサービスが全面的に良くないですね。

画像

日経225は、先週終値38,617円台から、今週終値38,506円台へ若干下げて引けました。

画像

インド ニフティ50は、先週終値275ドル台から、今週終値270ドル台へ低下しました。

画像

中国、深圳(しんせん)総合指数は、先週終値1,301ドル台から、今週終値1,294ドル台へ低下しました。

画像

ビットコインは、先週1078万円台から現在は、1060万円付近に下げました。

画像

イーサリアムは、先月ETF承認前後の急騰から、上下しながら横ばいで維持されています。まだ、ETFのローンチ前ということで、材料を残しており急騰後の調整はないようです。

画像

ゴールドは、先週2,333ドル台から、現在2,326ドル台で結果としてほぼ横ばいです。

ニュースチェック

続いてニュースチェックです。

画像

ブルームバーグとCNNではトランプ氏の裁判関連が見出し5つを占めていました。業務記録の虚偽記載の34件全てに有罪の評決が下されましたが、ウォール街の富豪を中心にトランプ支持が変わらず、判決後に54億円の資金を集めたようです。

画像

DMMビットコインで482億円が流出した事件で、これが全額保証されることになりました。DMMの規模は、グループ全体で、3,476億円の売上高で、DMMビットコイン単体で2023年3月期売上高19億円、総資産506億円となっています。全額保証はかなり無理がありそうですが、保険等を駆使した対応をするのでしょうか。

画像

先ほど確認した通り、S&Pは今週中頃に調子が悪く終盤に一気に回復に向け上昇しました。

画像

こちらも先ほど確認した通り、インフレ鈍化が見られても、データを注視するという姿勢です。

画像

日銀の為替介入の規模が判明しました。9.8兆円だったようです。157円を超えた頃にまた介入が起きるかと思っていましたが、米イエレン財務長官に、為替介入は「まれであるべきだ」と釘を刺されたことから、慎重になっていると思われます。

画像

AI関連で、電力会社の株価が急進しているようです。3ヶ月チャートで電力会社のビストラを見てみると、直近急騰していますが、その後すぐ急落もあり、入りどころが難しそうです。

画像

AIブームの中で、半導体銘柄は上昇していますが、ソフトウェア株に売りという見出しで、Salesforceは3ヶ月チャートで、高値から25%近く下げました。

画像

インドは、最近の株価指数には反映されているようには見えませんが、GDP成長率が予想7.6%を超えた8.6%成長を記録しました。

画像

肥満治療薬の代表格イーライリリーと、ノボノルディスクは、ここ最近株価は横ばいでしたが、5月後半に伸びてきました。

個別株チェック

画像

決算が好調だったため、株価が1,000ドルを超えたNVIDIAですが、今週さらに上昇し、1,150ドル台まで伸びて、調整後1,095ドルで引けました。

この上昇もまだ株式分割を控えているからでしょう。

画像

ちなみに、前回株式分割で、4分割したのは2021年でした。200ドルの株価まで分割し、3年で500%上昇しました。

新旧NISA口座公開

画像

新NISA口座は、1週間で12,536円のマイナスでした。旧NISA口座は、1週間で132,391円のマイナスでした。
新・旧 NISA口座は、1週間で合計144,927円のマイナスでした。

来週の予定

画像

来週は、月曜日にISM製造業購買担当者指数、
火曜日にジョルツ ジョブ オープニングス、
水曜日に、ISM非製造業購買担当者指数、
金曜日に、非農業部門雇用者数、失業率が発表されます。

画像

続いてアーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。
火曜日にクラウドストライクの決算発表があります。2023年から急上昇し、4月の急落から回復し、現在は決算前の大幅調整が見られ、決算次第で激しい値動きがありそうです。
木曜日には、中国電気自動車企業のニーオの決算発表があります。最近不調なEV市場の一社ですがどうなるでしょうか。

終わりに

今週は、コアPCEの発表を控え、全体としては不調でした。
先週のNVIDIAは急上昇後も、まだ上昇が続いたものの、テクノロジーサービスセクターの不調がナスダックなどの指数全体に影響しました。

政策金利の緩和は若干前倒し予測が増加しています。

来週は金曜日のNVIDIAの株式分割に注目です!

それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。