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週末反発!下げ相場は終わり!?確トラではなかった!利下げで長期国債に注目!

動画はこちら。(動画ではコアサテライト戦略についてもお話ししています。)

https://www.youtube.com/watch?v=ONtMI3aYqNg

皆さんは今週どうでしたか?今週末の反発は希望が湧きましたね。

あるころうのNISA投資チャンネルです。

このチャンネルでは、週末に1週間の出来事と経済指標の動きをチェックし、米国株、政策中心のデータや話題を取り上げ、動画を見れば大体わかるというのを目指しています。
また、米国株中心のNISA口座の増減を視聴者の方のペースメーカーになるように公開しています。動画の最後には、来週控えている経済指標や決算発表の予定をチェックしていきます。

経済指標とセンチメントチェック

まずは経済指標とセンチメントをチェックしていきましょう。画像

木曜日に「耐久財受注の前月比」が発表されました。前回0.1%、予測0.3%で、結果は大きくさげマイナス6.6%でした。
耐久財には、自動車、家電、航空機、工業機械などがあり、この指標は、企業の設備投資や消費者の大きな購買の動向を把握するために重要です。
デフレが来ています。

四半期GDP成長率は、前回1.4%、予測2%のところ、予測を超えて2.8%でした。GDPではまだ成長基調が維持されています。

そして、金曜日に、コアPCEが発表されました。前回2.6%、予測2.5%のところ、結果2.6%でした。FRBは、インフレ指標の目標をコアPCE2%としているので、目標から若干遠ざかりました。
最近では労働市場の指標にも注目していることに言及していますので、コアPCEが予測よりわずかに高いからといって、方向性が変わることはないと思います。市場は、今回のPCE発表はポジティブに捉えたようで、指数は上昇しました。ニュースパートで取り上げます。画像

続いて 米ドル円の為替をチェックします。これはドル円の1ヶ月チャートです。先週の157.3円から、一時、木曜日に安値で152円台前半をつけました。
現在は、153円台です。先週からは-3.6ドル、-2.27%でした。画像

続けて株式市場の状況を見ていきます。
株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、ニュートラルを示していたインデックスは49から45へ、ニュートラルのままですが、フィアに近づきました。画像

S&P500から見るマーケットモメンタムは、グリード:貪欲から、ニュートラルに変わりました。トレンドは、125日移動平均線より上ですが、下降ぎみにトレンド変換が起きているように見えます。
今週S&Pは5505ドル台から下降し、5,459ドル台で、125日移動平均線に、近づきました。画像

今回からプットコールレシオについても見ていきましょう。
(※動画ではもう少し詳しく説明しています。)
プットとコールの比率のことを、プットコールレシオと呼び、市場全体のプットオプションの取引量をコールオプションの取引量で割ったものです。この比率を使って市場の心理を測ります。
比率が1未満つまり、 コールオプションの取引量が多い時に、強気
比率が1以上つまり、 プットオプションの取引量が多い時に、弱気と判断します。
現在は、強気から弱気に向かっていますが、いまだに強気で、コールオプションつまり買う権利の方が人気がある状況です。近い将来に株価が下落するという予測が多いと言うことになります。画像

VIX:ボラティリティインデックスを見てみると、恐怖指数は
前回16.52ポイントの極度の恐怖から、一時18ポイントを超えましたが、現在は恐怖に落ち着き16.39ポイントです。画像

VIXの現在の16台は恐怖感が大きく見えますが、2021年の後半から、去年2023年の春までずっと20以上をキープしていたので、まだまだ市場の恐怖感は低いです。画像

セーフ ヘブンデマンドは、過去 20 営業日の国債と株式のリターンの差を示しています。債券は投資家が恐怖を感じているときにパフォーマンスが上がります。この指数は、安全資産需要の増加を恐怖のシグナルとして利用しています。
直近では、5%程度を示し、株式が債権を上回っていましたが、現在0%付近で株式から安全資産の債権への需要の変化がありました。画像

イールドカーブは、徐々に逆イールド解消に向かっています。前回マイナス0.24 から、今回マイナス0.16と、長短金利差がなくなってきました。指標的には不況突入のシグナルですね。画像

今週の動きと市場のセンチメントをまとめると、
・インフレ関連は、耐久財受注が大幅に下がりました。コアPCEは減少しませんでしたが、市場は好感し株価が上昇
・フィア&グリードインデックスでは、ニュートラルからニュートラルのままフィア側へ
・S&P 500マーケットモメンタムは、貪欲からニュートラルへ
・ボラティリティインデックスは、恐怖感上昇した後、前回水準に低下
・Yield Curveは、逆イールドが長短金利差の解消に向かい続け、ほぼ逆イールド解消状態になっています。不況のシグナル到来となるでしょうか。

為替の影響と、株式市場に影響あるニュースが多く、先週から続く指標の恐怖シフト、市場は急激に悪化しましたが、金曜日に若干反発が見られました。
希望は持ちつつ、全体としては弱気と判断されるでしょう。画像

フェドウォッチツールを確認すると、今月末7月31日には、現在の金利が維持されると考えているのは、先週95.9%から、現在93.8%へ減少しました。
最初に利下げがあるのは、9月18日と大半が予測する結果となりました。
先週は、500から525ベーシスポイントに入るという予測が、94.0%でしたが、現在88.2%となり、11.5%が2段階下げる予測を示しました。

今年の最後の12月18日会合まで見ると、予想の多くは、もう2段下げた450-475ベーシスポイントを示しています。画像

先週、フェドウォッチの予測とは別に、FRBの利下げ決定要因が、トランプ氏の行動にも影響される内容を示しました。
トランプ氏が自分の任期になってから利下げすることで、経済を上向きにするタイミングを自身の任期中にしたいという思惑があるという内容です。これが実現してしまうと、利下げは今年中には難しくなります。画像

27日ブルームバーグによると、バイデン大統領が大統領選から退いたことで、ハリス氏が民主党の候補指名獲得を目指すことを21日に表明して以来、支持率を伸ばし、
・WSJの調査では、ハリス氏が統計的にトランプ氏と互角
・FOXの世論調査でも、激戦州ペンシルベニアでも支持率49%で並ぶ
とのことで、先週、完璧なストーリーでアメリカンヒーローになったと思われたトランプ氏の、新大統領への道はまだ確定したものではないようです。

週間主要株式指数チェック

それではこれらを踏まえて週間の米国主要株式指数を見ていきます。画像

S&Pは、先週の終値5,504ドル台から、今週終値5,459ドル台で、
-45.9ドル
-0.83%
でした。画像

1年チャートで見ると、21日移動平均線と、28日移動平均線、50日移動平均線を割って、すぐに反発しました。この50日移動平均線がサポートラインになって下値切り上げになるといいですね。

ADR(騰落レシオ)は今週最終日は3.94のため、上昇した銘柄が下降した銘柄より多かったことを示します。先週のように一部の銘柄に依存した指数の上昇ではない点で健全といえます。画像

今週のS&Pのヒートマップでは、非耐久消費財、公益事業、医療サービスが比較的無事でした。かといってセクターローテーションという感じではないですよね。電子テクノロジーと、テクノロジーサービスからは間違いなく、資金は引き上げていると思いますが、株式市場外に移動しているのでしょう。画像

NASDAQは、先週終値19,522ドル台から、今週終値2万ドル台を割り19,023ドル台で引けました。-498.95ドル、-2.56%でした。画像

ヒートマップで見ると、無事なセクターはないですね。画像

中小小型株指数のラッセル2000の1ヶ月チャートは、大型銘柄が不調な中で調子を上げています。画像

ヒートマップで見ても、健全な色合いです。画像

日経225は先週終値40,053円台から、今週終37,633円台で引けました。4万円台は一瞬で終わりました。画像

インド ニフティ50は、先週終値292ドル台から、今週終値296ドル台で引けました。若干上昇しましたね。画像

シンセン総合指数は先週終値1,225ドル台から、今週終値1,185ドル台に低下しました。画像

ゴールドは先週2,400ドル台から、現在2,386ドル台となっています。画像

ビットコインは先週1,047万円台から、現在、1,045万円台に上昇しています。1,000万円台を切る場面もありましたが、上昇しました。画像

長期米国債ETFをチェックします。
コロナ禍以降、長期国債ETFは昨年10月末まで下げていましたが、下値を切り上げて現在上昇基調に入り始めたように見えます。

底値は、昨年10月末ですが、パウエル議長の発言が不明確でありながらも利下げを期待して、底値が切り上がってきているのがわかります。

利下げが始まれば、これから発行される国債の利回りは下がり、すでに高い利回りで発行されている既発債の長期国債は市場価値が上がります。なので、そろそろ、この長期国債のETFであるEDVは上がってくるか観察しているうところです。

(※動画では国債価格が上昇するメカニズムについて解説しています。)

ニュースチェック

続いてニュースチェックです。画像

27日ロイターより、
「米国のインフレデータにより世界の株価が上昇、国債利回りが低下」
PCEの発表を受けて、9月の利下げを完全に織り込み、市場が反発したとしていました。画像

そこで、昨日金曜日の1日の結果をヒートマップで見ると、S &P500も、NASDAQ100も、ラッセル2000も全面緑でした。来週に期待したいですね。

個別株チェック

今週の個別株チェックです画像

決算発表のあったGoogleは、直近高値191ドル台から、今週終値167ドル台で引けました。12.6%の下落でした。画像

同じく決算発表のあったテスラは、直近高値271ドル台から今週219ドル台で引けました。18.8%の下落です。怖いですね。画像

NVIDIAは、11日の高値から今週終値までで、17%程度の下落です。
これもかなり指数に影響しますね。

新旧NISA口座公開画像

新NISA口座は、1週間で135,236円のマイナスでした。旧NISA口座は、1週間で427,994円のマイナスでした。
新旧NISA口座の今週1週間の増減は、で563,230円のプラスでした。結構減りましたね。

(※動画ではS&P500の1年の下げ相場の割合等をグラフを使って説明しています。)

来週の予定画像

火曜日にジョルツ ジョブ オープニングス、
木曜日に、フェデラルファンド金利の決定会合があります。ここでは、銀行間で短期的に貸し借りされる金利の利率の目標レンジを設定します。これが、市中金利に影響します。現在5.5%で、これが維持される予測となっており、9月に利下げが行われると多くが予測しています。
同日、ISM非製造業購買担当者指数、
金曜日に、非農業部門雇用者数、失業率が発表されます。
特にパウエル議長から雇用指数への注目が発表されていますので、金利決定への指標となるものになりそうです。画像

続いてアーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。
マグニフィセント・セブンと、AI関連銘柄が目白押しです。
火曜日に、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、マイクロソフト、
水曜日に、メタ、アーム、クアルコム
木曜日に、アマゾン、アップル、インテル

ヘルステクノロジー大手も決算発表があります。
火曜日は、ファイザー、P &G、メルク、
木曜日はモデルナ

一波乱ありそうな気配がします。

終わりに

先週に引き続き、為替、株価の影響で、日本の米国株メインの投資家は資産の目減りを経験したと思います。
コアPCE、耐久財受注の結果を市場が好感し、金曜日に反発を見せましたが、資産のどのくらいが安全資産なのか、よく検討してポートフォリオを見直すいい機会となったのではないでしょうか。

来週は、雇用関連指標の発表、FRB関連で何かヒントがあるかもしれません。マグニフィセント・セブン、AI関連銘柄、ヘルスケアセクターの大型決算発表もあります。

それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。

次は金融、エネルギー銘柄!?トランプ次期大統領ほぼ確か?利下げの行方はどうなる?買い時はいつ?

動画はこちら。(動画ではコアサテライト戦略についてもお話ししています。)

https://www.youtube.com/watch?v=PRvYwnwiPtA

こんにちは。あるころうのNISA投資チャンネルです。このブログでは、週末に1週間の出来事と経済指標の動きをチェックし、米国株、政策中心のデータや話題を取り上げ、週末にまとめてみれば大体わかる動画作りを目指しています。
また、米国株中心のNISA口座の増減を視聴者の方のペースメーカーになるように公開しています。動画の最後には、来週控えている経済指標や決算発表の予定をチェックしていきます。

経済指標とセンチメントチェック

まずは経済指標とセンチメントをチェックしていきましょう。画像

今週の経済カレンダーに予定されたイベントのうち、火曜日には、パウエル議長のスピーチがありました。画像

ブルームバーグの見出しは、「最近のデータでインフレに関する自信深めた」とあり、
・先週発表された一つを含む直近三つの指標で、幾分自信は深まった
・労働市場が予想外に軟化した場合も金融政策対応の理由になり得る
と要約されています。画像

先週は、CPI、コアCPIともに、前年度比、前月比が全て低下を示しました。また、労働市場では、今月5日に発表された、非農業部門雇用者数も、前回と比較し、66,000人減少しました。
労働市場は、直接国民生活に関わってくるために、かなり気にしているようです。画像

同日火曜日、小売売上高前月比が発表されました。前回0.3%のところ、予測、結果ともに、0%でした。インフレ抑制が結果として示されました。

水曜日には、建築許可数速報値が発表されました。
前回1.399ミリオン、予測1.4ミリオンのところ、結果は若干上昇し、1.446ミリオンでした。画像

続いて 米ドル円の為替をチェックします。
先週の為替介入で157.9円だったのが、なぜか17日にさらに下げて、18日午前中に155円台まで下げた後、157.3円台まで戻りました。1週間を通してだとほぼ横ばいです。
チャートを先週の為替介入のあった時点まで表示させると画像

4つの出来高のピークを確認できますが、今回の下げでは、ピークが確認できず、連続的に売られたような出来高になっていました。出来高だけ見ると為替介入ではないように見えます。画像

続けて株式市場の状況を見ていきます。
株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、強欲:グリードを示していたインデックスは56から49へ、中性:ニュートラルに入りました。画像

S&P500から見るマーケットモメンタムは、エクストラグリード:極度の貪欲から、グリード:貪欲に変わりました。トレンドは、125日移動平均線より上ですが、下降ぎみにトレンド変換が起きているように見えます。
今週S&Pは5,615ドル台から下降し、5,505ドル台でした。画像

VIX:ボラティリティインデックスを見てみると、恐怖指数はこれまで横ばいだったニュートラルから極度の恐怖へ、VIXが垂直に上昇しました。
前回12.46ポイントから、16.52ポイントです。画像

イールドカーブは徐々に、逆イールド解消に向かっています。前回マイナス0.27から、今回マイナス0.24と、長短金利差がなくなってきました。画像

今週の動きと市場のセンチメントをまとめると、
・インフレ関連は小売売上高前月比が低下
・パウエル議長スピーチでは労働市場への影響を気にしている内容
・フィア&グリードインデックスでは、強欲のグリードからニュートラルへ
・S&P 500マーケットモメンタムは、極度の貪欲が維持されていた状況から貪欲へシフト
・ボラティリティインデックスは、ニュートラルで横ばいだった状況から極度の恐怖へ急激に変化
・Yield Curveは、逆イールドが解消に向かいつつある

先々週の為替の影響と、多くの市場を揺るがすニュースで動揺があったと思います。指標は、急激に恐怖側へ、市場は急激な弱気を示しました。画像

フェドウォッチツールを確認すると、今月末7月31日には、95.9%が現在の金利が維持されると考えています。
最初に利下げがあるのは、9月18日と大半が予測する結果となりました。
先週は、90.3%だった予測が、現在、94.0%が9月の会合で利下げを予測しています。
今年の最後の12月18日会合まで見ると、予想の多くは、もう2段下げた450-475ベーシスポイントを示しています。画像

暗殺未遂から生還したヒーロー、トランプ次期大統領が誕生しつつあります。以前はトランプ氏は、大統領に再任したらパウエル議長を解任すると言っていました。
しかし、17日ブルームバーグによると、「FRB議長の任期満了前の解任は目指さず」とのことで、トランプ氏が大統領に再任してもパウエル議長を解任しないと明言しました。パウエル議長が、年内利下げをする動機が、経済指標やフェドウォッチツールでわかる通り、高まっています。
利下げにより経済が急激に良くなると、現政権、つまりバイデン大統領の評価が高まり、次の大統領がトランプ氏になったとしても、バイデン大統領は経済を大幅に改善したという実績を持って退任できます。
しかし、これは次期大統領候補であるトランプ氏にとっては、すでに良い状態の経済から、利下げという手札がない状態で引き継ぐため、そこからさらに経済を発展していくハードルが高まります。
パウエル議長に対し、任期を保証するのと引き換えに、年内の利下げを回避できれば、トランプ氏にとって大統領への再任後に、利下げを開始でき、それにより経済を活性化することができます。単なるタイミング的なことですが、それでも任期中の経済政策の評価が高まります。
このような思惑が考えられるため、今回の大統領選は経済に直結する影響力があります。

週間主要株式指数チェック

それではこれらを踏まえて週間の米国主要株式指数を見ていきます。画像

S&Pは、先週の終値5,615ドル台から、今週終値5,504ドル台で、
-111ドル
-1.96%
でした。画像

1年チャートで見ると、21日移動平均線と、28日移動平均線を割っています。
4月の下げでは、50日移動平均線を割って、90日移動平均線をタッチしたところで上昇に転じたので、その時よりもまだ影響は軽微です。
昨年8月から10月末にかけての相場は200日移動平均線も大きく割っていましたね。この時と比べたら割安というほどではないですが、まだそこが見えていない分、恐怖感はありますね。画像

今週のS&Pのヒートマップでは、電子テクノロジーとテクノロジーサービスが大きくやられ、比較的、金融、非耐久消費財、エネルギー鉱物、耐久消費財セクターが好調でした。短期トレードは、トランプ関連銘柄というよりも、セクターローテーションを見て売買できそうですね。画像

NASDAQは先週終値20,331ドル台から、今週終値、2万ドル台を割り19522ドル台で引けました。
-808.87ドル
-4.1%でした。画像

ヒートマップで見ると、電子テクノロジー、テクノロジーサービス、小売業がほぼ全滅です。消費者サービス、非耐久消費財が好調です。画像

中小小型株指数のラッセル2000の1ヶ月チャートは、大型銘柄が不調な中で調子を上げています。画像

日経225は先週終値41,230円台から、今週終値40,053円台で引けました。
今週は伸びず一時4万円台を割りましたが、なんとか4万円台をこえて引けましたね。画像

インド ニフティ50は、先週終値293ドル台から、今週終値292ドル台で引けました。ほぼ横ばいです。画像

シンセン総合指数は先週終値1219ドル台から、今週終値1225ドル台に上昇しました。2週連続上昇となりました。画像

ビットコインは先週925万円台から、現在、1,047万円台に上昇しています。
トランプ効果ですね。画像

ゴールドは先週2410ドル台から、現在2,400ドル台となっています。
これは1ヶ月チャートですが、上昇傾向の中で今週中盤に一気に上昇して戻りました。

ニュースチェック

続いてニュースチェックです。画像

先週末から今週にかけて、一気に状況が変わりました。
少し遡って大統領選は、先月27日のバイデン大統領と、トランプ氏の討論会から流れが決定的になった印象です。

・11日ウクライナのゼレンスキー大統領を紹介する際に、ロシアのプーチン大統領と言い間違え。
・13日にトランプ氏暗殺未遂事件が起こります。
この後、トランプ氏の人気は若者を中心に強化されて、力強い印象が広がります。
一方、バイデン大統領は、
・18日にコロナ感染で療養
・19日には、選挙撤退に向け家族と話し合いと報道されました。
ハリス氏への交代、トランプとイーロンマスク氏の関係性など他の動きも報道されています。大統領選はトランプ氏により優位に進んでいるように見えます。画像

19日ブルームバーグによると、
「システム障害で世界的大混乱、救急電話も不通-航空は2万便余り遅延」
との報道がありました。
クラウドストライクのソフトウェア更新が原因の不具合で、Microsoft Windowsの機能不全を引き起こし各地で大規模システム障害が起こりました。

個別株チェック

今週の個別株チェックです画像

システム障害で話題のクラウドストライクですが、3ヶ月チャートで見ると、5月初旬の株価まで下げました。
10%以上の暴落、直近高値からはかなりの幅で落ちています。画像

NVIDIAの3ヶ月チャートはこのような感じで、直近高値の6月20日からは、16%程度下げています。画像

次に個別株ではないですが、長期米国債ETFをチェックします。
CPI発表後に、長期米国債価格が上がってきましたが、先週からは下げていますね。仕込みどきの見定めが難しいです。
利下げも9月予測から、トランプ氏優勢となり、来年にずれ込む可能性もあると思います。個人的にはトランプ氏の優勢で、利下げは今年にはないかもとも思い始めました。

新旧NISA口座公開画像

新NISA口座は、1週間で65,222円のマイナスでした。旧NISA口座は、1週間で108,279円のマイナスでした。
新旧NISA口座の今週1週間の増減は、で173,501円のプラスでした。

来週の予定画像

来週の重要度の高い経済イベントをチェックします。
来週は、木曜日に「耐久財受注高の前月比」が発表されます。
耐久財には、自動車、家電、航空機、工業機械などがあり、この指標は企業の設備投資や消費者の大きな購買の動向を把握するために重要です。
同日、GDP成長率4半期の発表もあります。
金曜日には、重要なインフレ指標のコアPCEが発表されます。画像

続いてアーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。
個人的にはテスラとグーグル、Xではスポティファイ、ビザ、アイビーエムに対してコメントがありました。

終わりに画像

先週のCPI発表、為替介入以降に相場が荒れて、日本の積立投資では大きく資産が減っているのではないでしょうか?
S &P500のチャートで確認した通り、直近の下げ相場と比較すると、まだまだ相場は弱くないことがわかりました。
資産の目減りは為替の影響が重なったため、大きく感じると思いますが、大統領選の行方を中止して、利下げに耐えられるメンタル的な準備をして握力を鍛える必要がありますね。

来週は最重要指標のコアPCEの発表が控えています。
また、テスラ、グーグルの大型決算発表があり、今後の株式相場に影響しそうです。大型銘柄に偏った資金流入から、先週のラッセル2000やダウ平均の動きを見ると、幅広い銘柄への資金の分散があったようです。
短期なら金融やエネルギーだけど、しばらく観察しないとセクターローテーションはわからないですね。
短期ならゴールドやビットコインも上昇傾向ですね。
利下げ期待によって上がってきそうな、長期国債ETFは上昇したり下げたりと、方向性に欠いていますのでなかなか入れません。

それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。

 

為替激変!一時株価暴落!介入か!?CPIの影響か?利下げ日程確定的?

動画はこちら。(動画ではコアサテライト戦略についてもお話ししています。)

https://www.youtube.com/watch?v=bAbfaTtbHV4

こんにちは。あるころうのNISA投資チャンネルです。このブログでは、週末に1週間の出来事と経済指標の動きをチェックし、米国株中心のNISA口座の増減を視聴者の方のペースメーカーになるように公開しています。動画の最後には、来週控えている経済指標や決算発表の予定をチェックしていきます。

経済指標とセンチメントチェック

まずは経済指標とセンチメントをチェックしていきましょう。画像

今週の経済カレンダーに予定された重要度の高いイベントは、火曜日、水曜日に行われたFRBパウエル議長の証言です。
ここで注目すべきは、労働市場にも注目しているという発言があったことでした。
詳しくは、ニュースのところで取り上げます。

木曜日は、CPIが発表されました。
コアCPIは、前回、予測、ともに3.4%だったところ、結果3.3%と、インフレが抑制されていました。
この木曜日21時30分に合わせ、為替ドル円が急激にドル安へ向かい一時157円台になりました。画像

もし、この為替ドル円がドル安になった現象が、コアCPIの低下によるインフレ抑制判断から利下げ期待が起こりドル安を招く場合は、もう少しタイムラグがあるはずなので、為替介入をチェックしてみると、画像

前回の介入時の出来高と比べて、今回の為替ドル円下落時も同等の出来高を伴った下落で、為替介入があった可能性が高いです。画像

続いて、金曜日には、PPI「生産者物価指数(前月比)」が発表されました。
今回予測は、0.1%で、結果が0.2%となり、予測より若干上昇となりました。
PPI は、卸売段階でのインフレの重要な指標です。生産者価格が上昇すれば、将来的に消費者価格の上昇を招く可能性があるため、経済全体のインフレ動向を予測するのに役立ちます。CPI:消費者物価指数が消費者の視点からの価格変動を測定するのに対し、PPIは生産者の視点を重視します。
また、ミシガン消費者信頼感指数・速報値は、前回68.2、今回予測は68.5のところ、結果66でした。経済状況に対する信頼感が低下しています。
これは、米国ミシガン大学が発表する指標で、消費者の経済状況に対する信頼感や見通しを数値化したものです。消費者支出や経済動向の先行指標として注目されています。速報値は毎月中旬に公開され、月末には最終値が発表されます。基準値は100で、これを下回ると経済に対する信頼感が低いということを意味します。画像

続いて 米ドル円の為替をチェックします。画像

5日チャートの5分足(ごふんあし)で見ると、大きなピークは4つのまとまりで前回の為替介入があった時と同等の出来高を見せています。
神田財務官は、介入という名言は避けたものの、各紙で3兆円規模の介入があったと推測されています。画像

続けて株式市場の状況を見ていきます。
株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、ニュートラルを示していたインデックスは54から56へ、グリード/強欲に入りました。画像

S&P500から見るマーケットモメンタムは、125日移動平均線より上で、市場が強く上昇トレンドであるということを示しています。今週S&Pは5,567ドル台から上昇し、5,615ドル台でした。画像

VIX:ボラティリティインデックスを見てみると、恐怖指数はニュートラルで、前回12.48ポイントから、12.46ポイントでほぼ横ばいでした。画像

今週の動きと市場のセンチメントをまとめると、
インフレ関連は、コアCPIがインフレ抑制を示しました。PPIは少しだけ増えましたが、パウエル議長の発言で雇用にも注目というところを見ると、先週の雇用関連指標の方が重要と考えられます。
フィア&グリードインデックスでは、ニュートラルから強欲のグリードへ、
S&P 500マーケットモメンタムは、さらに成長し強欲維持、
ボラティリティインデックスは、恐怖感が低いまま横ばい、
Yield Curveは、逆イールドが長短金利差の解消に向かいつつあります。
先週、日本の米国株投資家は、為替の影響と、木曜日の下げで動揺があったと思いますが、米国市場としては総じて強欲が進んだという感じでしょう。画像

フェドウォッチツールを確認すると、今月末7月31日には、93.8%が現在の金利が維持されると考えています。
最初に利下げがあるのは、9月18日と大半が予測する結果となりました。
先々週は、57.9%だった予測が、先週72%まで上昇し、現在、90.3%が、9月の会合で利下げを予測しています。
また、12月会合まで見ると、予想の多くは、もう2段下げた450-475ベーシスポイントを示しています。画像

ここで、政策金利を下げることが、米国、株価と日米の為替にどのような影響があるかを確認します。
まず株価への影響についてです。
インフレが抑制できて、次はデフレを心配する必要性が高まると、政策金利を下げます。政策金利をさげ、市中金利が下がると企業は資金調達する時の借入コストを下げて、新規の事業投資をすることができます。
経営判断として金利が低い時に借入を多くすることで、事業投資する方がコストが低いまま、成長を目指せるので、投資が加速します。また、投資のために買われた設備などを売っている企業も成績が良くなり、従業員も増えて景気が改善します。
このようなロジックで、株価には好影響があると考えられます。しかし、株価への影響は、期待を織り込んでいくという状況が起こるため、実際は投資が行われたり成績がよくなったりしたタイミングではなく、もっと前倒しに株価に影響があることが多いです。画像

次に、為替への影響についてです。
政策金利が下がると、日米の金利差が縮小し、米ドルを持つ魅力が低下します。実際は、キャリートレードという、金利の低いところで借り入れて、金利の高いところで運用する魅力が低下するので、米ドルそのものの需要が低下します。
為替ドル円は、ドルと円の相対的な需要により決定されるため、ドルの需要低下で、為替ドル円が低下しドル安となります。

日本の米国株投資家は、米政策金利の動きには、この2面を考えながら投資していく必要があります。

週間主要株式指数チェック

それではこれらを踏まえて週間の米国主要株式指数を見ていきます。画像

S&Pは、先週の終値5,567ドル台から、今週終値5,615ドル台で、
+48.1ドル
+0.86%
でした。

ADRも見てみます。
ADRは騰落(とうらく)レシオのことで、株価が上昇した銘柄数を下降した銘柄数で割って計算します。今週最終日は、2.91のため、上昇した銘柄が、下降した銘柄より多かったことを示します。先週のように一部の銘柄に依存した指数の上昇ではない点で健全といえます。画像

今週のS&Pのヒートマップでは、まばらです。目立つのはネットフリックスとブロードコムのマイナスでしょうか。アップルは4%上昇しています。画像

NASDAQは先週終値20,391ドル台から、今週終値2万ドル台を守り20,331ドル台で引けました。
-60.48ドル
-0.30%でした。画像

一応、1年チャートを1日足で、移動平均線との乖離を見てみると、50日移動平均線どころか21日移動平均線よりもまだ上にいます。しかも結構乖離しています。個別株のPERだけでなく、テクニカルでも上昇しすぎ感を見ておいた方がいいですね。50日移動平均線まで戻すと、現段階で19,293ドル台まで下げますね。画像

ヒートマップで見ると、テクノロジーサービスがかなりやられましたね。画像

実は、S&P500やNASDAQ100があまり好調ではない中で、中小小型株指数のラッセル2000は、このように全面的に緑が多い感じでした。画像

ちょうどCPI発表と合わせて上昇し、その後もう1段階上昇しています。
利下げを織り込むなら、全体的に上昇してもいいんですけどね。画像

日経225は、先週終値40,872円台から今週終値41,230円台で引けました。
一時42,400円台にタッチしたのですが、12日米国市場の反応を見てから大きく下げました。それでも、4万円以上をキープしています。画像

インド ニフティ50は、先週終値291ドル台から、今週終値293ドル台で引けました。今週も調子いいですね。画像

シンセン総合指数は、先週終値1,196ドル台から、今週終値1219ドル台に上昇しました。連続下落が止まりましたね。画像

ビットコインは先週911万円台から、現在925万円台に若干上昇しています。画像

ゴールドは、先週2,391ドル台から、CPI発表後に上昇し、現在2,410ドル台となっています。

ニュースチェック

続いてニュースチェックです。画像

CNNでは、パウエル議長の発言について、「インフレが持続的に2%に向かっているという確信が強まるまでは、フェデラルファンド金利の目標範囲を引き下げることは適切ではないと考えている」と、議会議員に提出した証言文書で述べた上で、雇用市場にも注視していると述べました。画像

パウエル議長が注視している雇用というと、先週発表のジョルツジョブオープニングスが前回や今回の予測を超えた結果となったことや、非農業部門雇用者数が予測を上回ったことや、失業率が4%台で維持できていることがわかっています。
この指標の判断を、まだまだ景気が良過ぎているという判断で利下げはしないのか、または、最重要指標のコアPCEだけではなく、失業率の上昇と非農業部門が前回よりも雇用が減ったことを理由に、あえて今、利下げ時期は言及せず、大統領選の様子を見ながら利下げを実施してしまうかもしれません。画像

ブルームバーグの今年2月の記事によると、トランプ氏は、自身が大統領に再選すれば、パウエル議長を再任させない意図の発言をしています。
つまり、年末の大統領選に近づくにつれ、パウエル議長の決定力が低下する可能性もあります。その前に、利下げを進めてしまうかもしれません。画像

ロイターより、ウォール街はFRBの利下げ観測で上昇して取引終了
の見出しで、今週CPI発表により9月利下げの見方が変わらないことが取り上げられています。画像

ブルームバーグより、マスク氏はXで、民主党議員に対する批判を強め、匿名の関係者によると、マスク氏はトランプ氏にかなりの額の献金をするそうです。
バイデン氏の失言で大統領選に勝利する政党が見えてきて、ビジネスを優位に進めるための行動が決まってきたようです。

 

個別株チェック

今週の個別株チェックです。画像

NVIDIAの1ヶ月チャートはこのような感じで、6月の下げを最近は戻してきていましたが、11日の下げで129ドル台となっています。PERで見ると、割高感はあるものの、他の銘柄と比べると実力が伴っていてそこまで割高感でもないです。
投資家が、好決算、好ガイダンス慣れしているのと、AI関連銘柄全体の割高感に恐怖感が出てきているのが心配ですね。画像

決算を控えている台湾セミコンダクターは、今週大きく買われて窓を開けて上昇ののち、CPI発表後に下落、現在は少し戻して187ドル台です。
決算は良さそうですが、ガイダンスや市況によって上下が激しそうですね。画像

ブロードコムは、12日の株式分割を控え、上昇してきたところ、11日に下落がありました。画像

個別株ではないですが、長期米国債ETFもチェックします。CPI発表後に、長期米国債価格が上がってきました。そろそろ仕込みどきギリギリでしょうか。

新旧NISA口座公開画像

新NISA口座は、1週間で23,327円のマイナスでした。旧NISA口座は、1週間で5,547円のプラスでした。
新旧NISA口座の今週1週間の増減は、で119,875円のプラスでした。

来週の予定画像

来週の重要度の高い経済イベントをチェックします。
火曜日にFRBパウエル議長の発言があります。今週発表されたCPIについて何か言及があるでしょうか。
また、小売売上高前月比も発表されます。前回0.1%だったのに対し、予測は0%です。小売売上高前月比は、小売業の売上高が前月に比べてどれだけ変動したかを示します。この指標は、米国経済の消費動向を把握するために非常に重要とされています。
水曜日は、建設許可件数速報値が発表されます。前回、1.399ミリオンに対し、予測1.39ミリオンです。建設許可件数速報値は、米国の新しい建設プロジェクトの許可件数の速報値を示す経済指標であり、住宅市場や建設業の動向を把握するための先行指標とされています。この指標はGDP、雇用、株式市場、不動産市場、金利市場に影響を与えるため、経済の健康状態を理解する上で重要です。画像

続いてアーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。
盛りだくさんな気がしますが、X上では、ブラックロック、ユナイテッドヘルス、アメリカンエクスプレスの投稿がありました。
個人的には、台湾セミコンダクター、ネットフリックスあたりを気にしています。

終わりに

今週は、パウエル議長の証言の雇用への注目と、経済指標でコアCPI発表後の為替以外の市場の動きが予想外でした。中小小型株はある意味予想通りだったのに、S&P500やNASDAQ100が下がったのは、大型株やAI関連銘柄に対しそれなりに恐怖感が投資家の中であったからでしょうか。移動平均線からの乖離も大きくなっていることに注意しておきたいです。
来週もパウエル議長の発言や大統領選の動きに注目です。
また、これから大型銘柄の決算発表が続くので、市場の雰囲気を見極めたいと思います。

それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。