NVIDIA株式分割に向けた1週間の動き!前回株式分割を振り返る。インドが大きく動いた! | あるころうのNISA投資ブログ

NVIDIA株式分割に向けた1週間の動き!前回株式分割を振り返る。インドが大きく動いた!

動画はこちら。(動画ではコアサテライト戦略についてもお話ししています。)

https://www.youtube.com/watch?v=qo9003t4h3I

こんにちは。あるころうのNISA投資チャンネルです。

経済指標とセンチメントチェック

まずは経済指標とセンチメントをチェックしていきましょう。画像

月曜日にISM製造業購買担当者指数が発表され、結果は予想よりも低く、好不況の境界の50を切ってしまいました。

火曜日にジョルツ 求人件数が発表され、こちらも予想より低い状況でした。
800万以上であれば数値だけでいうと悪くない状況ですが、下降幅が大きいのが気になります。

水曜日に、ISM非製造業購買担当者指数は、予想を超えた上昇で、こちらは好調でした。

金曜日発表の、非農業部門雇用者数は予想を大幅に超えました。失業率は若干上昇しました。
5つの経済指標は、全体として同一方向に進むというよりは、ポジティブ、ネガティブの両面を示した結果で、方向性が難しいものとなりました。画像

1週間チャートで為替を見てみましょう。米ドル円は、金曜日の雇用統計と失業率の発表後に、急激な出来高の上昇で、ドル円が急騰しました。画像

先週末157円台から155円台でウロウロしていた為替が、また急に157円付近に近づきました。
来週、日銀の金融政策決定会合では、国債買い入れの減額または、ペースの鈍化か、追加利上げの手段のいずれかを決定すると見ており、これにより円高が進む可能性があります。画像

株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、先週、ニュートラルを示していたインデックスは48から44へ低下し、フィアに落ち込みました。画像

S&P500から見るマーケットモメンタムは、125日移動平均線より上で、市場が強く上昇トレンドであるということを示しています。今週S&Pは過去最高の5362ドル台をつけました。画像

VIX:ボラティリティインデックスを見てみると、前回14.47ポイントから、
12.83ポイントまで低下し、AI関連銘柄の継続的な上昇と、方向感を欠く経済指標に個人的には恐怖感を持っていますが、VIXでは恐怖が低水準を維持しています。画像

FRED:米セントルイス連邦準備銀行によって運営されている経済データのオンラインデータベースが示す、イールドカーブを確認します。
イールドカーブは、長期国債の利回りから、短期国債の利回りを引いて求められ、経済が正常に成長し将来の利回りが上昇すると期待されている場合は、短期よりも長期的な国債の利回りの方が高くなり、イールドカーブはプラスを示します。
しかし過去、逆イールドが起きて、そこからイールドカーブが上昇した際に不況が起きたことから、現在の逆イールドはかなり警戒されています。画像

過去、逆イールドが起きて、画像

そこから、順イールドに戻る時に不況が起きていることから、逆イールドは不況の先行指標として考えられています。画像

現在は、コロナ禍の利下げによる景気の下支え、その後のインフレ対策としての利上げによる副次的な逆イールドが起きている状況で、ここからの急激な順イールド化が警戒されているところです。
しかし数ヶ月横ばいで、2年近くの逆イールドが維持されている状況です。画像

今週の動きと市場のセンチメントをまとめると、複数のインフレ関連指標が発表されましたが、方向感を欠く結果でした。
市場心理は恐怖のフィア、マーケットモメンタムは上昇を維持、ビックス恐怖指数はボラティリティが低下し、イールドカーブは逆イールドが続いています。
総じて市場は、方向感を欠く中立的な状況です。画像

フェドウォッチツールを確認します。
今月の利下げ予想は先週同様ほぼないと考えられます。画像

7月31日の525-550ポイントの維持予想は先週83.8%からさらに上昇の91.1%です。画像

9月18日の525-550ポイントの維持予想は先週45.2%から今週45.6%と、若干上昇しました。

週間主要株式指数チェック

それではこれらを踏まえて週間の米国主要株式指数を見ていきます。画像

S&Pは、先週の終値5,277ドル台から5,375ドルと過去最高値をつけた後、5,346ドル台で引けました。画像

ヒートマップでは、テスラ以外のマグニフィセントセブンの調子が良く全体的にグリーンでした。画像

NASDAQは、先週終値18,536ドル台から19,100ドル台にタッチした後、19,000ドル台で引けました。画像

ナスダック100は、S &P以上にグリーンの割合が大きいです。マグニフィセントセブンや主要銘柄の時価総額は、今週NVIDIAがアップルを超えて、世界時価総額2位に浮上しましたが、再度アップルが2位に返り咲きました。株式分割後に順位変動があるかもしれませんね。画像

日経225は、先週終値38,506円台から、今週終値38,657円台へ若干上昇しました。画像

インド ニフティ50は、先週終値270ドル台から、今週大統領選の影響で大幅に上下し、終値278ドルで引けました。大統領選の状況で指数が7%前後動くというのもすごいですね。画像

中国、深圳(しんせん)総合指数は、先週終値1,294ドル台から、今週終値1,277ドル台へ低下しました。画像

ビットコインは、先週1,060万円台から一時1,119万円台を記録し、現在、1,080万円台となっています。画像

ゴールドは、先週2,326ドル台から、今週2,293ドル台で引けました。

ニュースチェック

続いてニュースチェックです。画像

今週もいろいろな出来事がありましたが、金曜日の非農業部門雇用者数の大幅な増加によって、FRBの利下げ観測が後退し、国債利回りが急上昇、ダウ、S&P、ナスダックはそれぞれ下落しました。画像

ロアリングキティで知られる、YouTuberのキース氏がゲームストップの決算前に、ライブストリームを行い、この影響で株価が急落したようです。画像

ありえないほどのボラティリティで怖くて手出しできない状況です。画像

USスチールの新日鉄の買収の件は、まだ続いており、労働者からの好意的な反応が得られているようです。

個別株チェック画像

先週1,095ドル台だったNVIDIAは、株式分割を控え、一時1,255ドル台にタッチし、今週1,208ドル台で引けました。月曜日に株式分割の結果がわかるのが楽しみですね。画像

おさらいで、前回株式分割は2021年の4分割でした。800ドル台から約200ドルの株価まで分割し、3年で500%上昇しました。
バブルと囁かれているAI銘柄を持ち続けることができるかどうか。どのようなシナリオを想定してトレードしていくか世界中の投資家が考えていることでしょう。

新旧NISA口座公開画像

新NISA口座は、1週間で31,972円のプラスでした。
資産総額は、1日に20万円、8日に10万円入金される設定のため元本が20万円増えています。
旧NISA口座は、1週間で121,513円のプラスでした。
新・旧 NISA口座は、1週間で合計153,485円のプラスでした。

来週の予定画像

来週は、水曜日にコアCPI、木曜日にFOMCがあります。ここで、インフレと利下げへの言及がされると思います。
今週までの経済指標が、総じてインフレ抑制という結果だったら、利下げ期待は高まっていたと思いますが、方向性に欠く結果だったということで、発言が難しい状況でしょう。
夜にはPPIの発表があります。
金曜日は、ミシガン消費者信頼感指数・速報値が発表されます。
これは、米国ミシガン大学が発表する指標で、消費者の経済状況に対する信頼感や見通しを数値化したものです。消費者支出や経済動向の先行指標として注目されています。速報値は毎月中旬に公開され、月末には最終値が発表されます。
予測は前回より高めになるとされました。画像

続いてアーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。
火曜日にオラクル、木曜日にAdobeの決算があります。

終わりに

今週は、週明けISM製造業購買担当者指数、ジョルツ求人件数が予想より低く、インフレの抑え込みがうまくいっている雰囲気がありました。

ISM非製造業購買担当者指数、非農業部門雇用者数は上昇し利下げ期待にネガティブインパクトが発生しました。

来週月曜はNVIDIAの株式分割の公開があり、イベント後の売りが起きるのか、前回のような上昇維持が起きるのか、いずれにせよ注目です。

また、FOMCでは、インフレ抑制への効果、政策金利への言及、日銀の金融政策決定会合では、国債買い入れの減額やペースの鈍化、追加利上げなどへの言及で為替と株式相場に影響がありそうです。

それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。