後日改めて分析を行ったので,エアカットバルブに関しては,以下の記事を参照してください.
http://ameblo.jp/rcman/entry-12276451636.html
近いうちにかくとか書いて,1ヶ月も後になってしまいましたね・・・
いや,いろいろあるんですよ,いろいろ
テストがあったり(2日,4教科のみ)


ちょっと岡山いってきたり
さらなるエンジンチューンに挑んでたり・・・
とっても忙しいですねw
・・・すみませんでした
前回,キャブの構造に関しては大体解説しましたが,
肝心のエアーカットバルブがまだですね
エアカットバルブに関しては,基本的にはPeの負圧で動く構造のようです
普段は,ばねにおされて流路を制限していますが,ある一定以上に負圧が強まると,
作動し始めるようになっています(スプリングにプリロード,予荷重がかかっているため)
計算してみたら,Piの動圧は10000[rpm]で吸入効率90[%]程度で計算しても,
10%も変化しないようです
よって,運転中に負圧の変化を起こす変数は大雑把にみて2つに絞られます
・エンジン回転数→高いほど負圧は強い
・スロットルバルブ開度→小さいほど負圧は強い
この辺は,直感でわかりますよね
また,最も重要なことは
エアカットバルブが作動すると,空燃比は薄くなります
構造見てもらえればわかるでしょうが,エアカットバルブはエアスクリューと同じ,PJの前に位置しています
よって,バルブが開いて,そこを流れる空気の流量が増えるということは,エアスクリューを緩めることと等しい
すなわち,薄くなるんです
ここを勘違いしている人がインターネット上では多いですね
直感的には,バルブが作動する→増燃と思い込みがちですので,注意してください
さて,あとはグラフに負圧の変化とエンジン回転数,アクセル開度をまとめればいいだけです

上も下も内容は同じ,2Dか3Dかの違いです
どちらの方が見やすいでしょうか?
いかにももっともらしくグラフを書いてますが,数字に根拠はないです
あくまでも,多分こういう傾向だろうなっという目安ぐらいにとどめてください
負圧も,kPaでもなんでもないです
アクセル開度の-1乗,エンジンの回転数の0.2乗に比例すると仮定してますが・・・
インターネットを漁って,大体こんな感じになるかな?ってところで値を決めただけです
逆に,色が濃い領域はエアカットバルブが作動していない状態=濃くなる領域です
問題は,どこから作動し始めるかということなんですが・・・よくわかりませんw
わかることは
・アクセル開度が大きい時ほど濃くなる
・エンジン回転数が低い時ほど濃くなる
これだけです
低回転高負荷の領域で増燃されるということだけは確かなようなので,
そういった領域でのノッキングの軽減・トルク感の向上には役立つのではないでしょうか
一方,アクセル急開時の燃調補正にはならないように思いますが,どうなのでしょうか
そういった機能を必要とする場合は,普通の強制式の燃料ポンプ付きキャブの方がよいように思います
一方,山道を全力全開で駆け上る人種にはエアカットバルブの方が向いてるのかな?
なにはともあれ,とりあえずキャブレターの解説はここまで
ここからは実践編です
とりあえず,PC20と交換してみますが,予想通りというか,
PC20より2周りぐらい大きいので,あちこち干渉します
そこで,少しだけ斜めに振って搭載することにします

とりあえず,アルミでこんな感じのアダプターをつくります
気密用のガスケットもセットで作りましょう
ガスケットは,ガスケットシートを買ってきて,カッターできるだけの簡単作業
アルミの部品の方は・・・まあ,なんとかして頑張ってくださいw
ちなみに,この部品をつかうと,キャブレターを左右24度振ることができます.
この24度というのはかなり絶妙な数字で,ワイヤーは何とか取回せる最小の値で
(ゴムブーツが振動でフレームに挟まれて切れるぐらいぎりぎり)
エアフィルターがレッグシールドに当たらない最大の値です(もちろん,ものによりますが)
また,エアフィルターとフェンダーのすき間もぎりぎりです(UNI PK-4E使用時)
そんでもって,つけるとこんな感じ


ワイヤーがかなり無理してますが,これ以上外に振ると,エアフィルターが干渉を起こすので,スルーします
一応,今のところワイヤーの動きに支障はありません
この状態で,レッグシールドの穴は無加工で,チョークレバーはすぐ手が届きますし,
普通のマイナスドライバーでアイドリング調整ネジは回せます
(PSは無理,キャブレター裏についていて場所が悪すぎる)
ただ,PD22はフィルター取り付け部が40[mm]のようで,いままでつけていたエアフィルターはφ35のため,入りません,そこで,気合で押し込んだところ・・・

やっちゃった・・・
とりあえず,気密性に問題はなさそうだけど,なんとかしよう・・・
次回に続きます