セミが鳴いています。
8月15日。終戦記念日。
1945年の今日、当時20歳の親父は満州で終戦を迎えました。
親父は94歳まで生きて、5年前に亡くなりました。
親父から戦時中の話を聞いたことはありません。
その後、遺品を整理していましたら、親父が書いたいくつかの文書が出て来ました。
その中のひとつです。
『敗戦の日』
一般には終戦の日といっているが敗戦の日である。
という書き出しで始まるこの文書。
この日から日本へ引き揚げて来るまでの記録が克明に綴られています。
戦争の是非については語られていませんが、とにかく理不尽な状況から解放された安堵感が伝わって来ます。
当時の人々はおそらく毎日「理不尽な死」と隣り合わせで生きていたのだろうな。
その人達がいて、その延長に私もいて、私の子供や孫もいる。
今日、8月15日。
息子と帰省中の娘と孫とランチして来ました。
8月15日。
敗戦の日の瞬間、親父が感じたであろう安堵。
その安堵が当たり前の日々。
永遠に続くことを祈ります。
夕方だけど眠たくなって来ました。
ウトウトしようかな。
セミが鳴いています。