てんちょうです。
昨日は、日曜日の病院の勤務でした。
病院で当直や日直をすると、
食事は、検食といって、
入院患者さんたちと同じ病院食が食べれるのです。
で、お昼になってぶらぶらと食堂へ。
今日はちらし寿司でわないかっ!
今日がひな祭りだったことを、忘れていた。
ほんとにおいしかった~。
病院食を食べれるのは、
病院勤務の楽しみの一つですよ。
← ふだんろくなもの食べてないからな 笑
ちなみに、
精神科の入院治療期間って、、
3ヶ月間くらいが一応の目安です。
これ、長いと感じるでしょうか。
中枢神経系の自己調整が回復するのは、
これくらいの期間単位なのです。
骨折で骨がくっつく期間、
肝機能が正常化する期間、
手術病巣が自己修復される期間、
などをイメージしたら、
一つの単位として3ヶ月、
というのは、妥当なような気もしませんか。
脳という複雑なシステムが疲弊した状態が、
生物学的に本来の調整力を取り戻すという
大仕事をするわけだから、
そんなものなのです。
あ、脳だけではなくて、
家族や社会や人とのつながり、
という大きな生態系に
社会的回復や調整が働いてくるにも、
3ヶ月単位くらいは必要のような気がします。
で、クリニックでの外来治療でもそうですね。
病院で薬もらったら、すぐに治る、
というイメージの方はびっくりされますが、
ゆっくり休める環境を作って、
季節単位で良くなりましょーねー、
という感じでお伝えしています。
また精神病院には様々な事情から、
長期社会的入院というかたもおられて、
何十年と生活の場として暮らしの場としての
やくわりもあります。
そうなると毎日の暮らしの、
一番の楽しみは、食事の時間!
となるわけで、
たいてい精神科であれば、どこの病院でも、
病院食には工夫を凝らされていることが多いのです。
栄養士さんや調理師さんたちが、
患者さんが少しでも食の時間を楽しみ、
元気になることを願って、
栄養管理されたバランスのよい食事というだけでなく、
季節を感じられるメニューにしたり、
ラーメン特集!とか、〇〇県特集!とか、イベント的に
チラシを作ってくれていたりするんですよ。
病院には愛が詰まっていますね。
精神科病院・・・・
というと、一般の人にとって、暗い響きがあって、
ホラー的な?! こわーいイメージがあるでしょうか?
ホラーということは、ないですが(笑
昔は、僕も病院は嫌いだった。
なんで嫌がる患者さんを入院させなければいけないのか。
病院職員は業務優先で、患者の意見を聞かないじゃないか、
つまらない作業療法をさせられて、
自由がない、退院させてくれない、
こんな人権を無視したやり方に手を染めるのは嫌だ!
病院や精神医学を否定する、
反精神医学という医学史もあります。
精神科病院を法律上廃止した国もあります。
僕はそっちの考え方が、好きだった。
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自由はいいけど、苦労と、責任がある。
今度、色々落ち着いたら、久々に観よう。
奈良県の精神科医療福祉をもっとよくしよう!と、
トリエステの取り組みや、バザーリアに憧れて、
県内の医療福祉、弁護士会の有志たちが集まり、
奈良Mattoの会、として、
県内で啓発、上映する活動にも参加してました。
バザーリア、入院患者さんを自由にしたいという情熱と反骨精神で、
精神科病院をなくす法案を、国相手に通してしまった人!
かっくいいですよ~。
でもなんだかんだ20年も
精神科病院に関わってきて、
だんだんと、僕の考え方も緩んできました。
おっと、また長くなってくるので、
その考え、
続きはまたまた明日、
お楽しみに!



